大体の行きたかったビルのモザイクタイル巡りを終えてから、
午後の前田侯爵邸ツアーの前に、もう一軒、加藤さんにチケットを頂いた
東京都庭園美術館へやって来た。
ここに来たのは昔、美術館巡りで訪れた時からの30年ぶり。
まだタイルをじっくり見てなかったので楽しみだった。
玄関入ると、ルネ・ラリックのガラスのレリーフがお出迎え。
そして床面にはモザイクタイルが。
東京都庭園美術館は昭和8年に朝香宮の自邸として建てられ、
昭和58年に美術館として開館。
玄関ホールの片隅にあった通気口グリル?
ブドウと葉などで構成されてる。
玄関照明もアール・デコ。
この日は、企画展が開催されていたので、この大客室のみ撮影可だった。
内装は当時フランスで活躍していた装飾家たちが腕を振るったといわれる。
大理石の暖炉を挟んで左右対称にガラスの扉があり、
扉には幾何学模様のアール・デコデザインのガラスのエッチング。
天井照明もルネ・ラリック
ギザギザシルエットが斬新・・
壁紙にはライオンの吐水口など庭園の風景が描かれてる。
こちらの扉もガラスで、エッチングのデザインも興味深い。
チューリップのようなお花モチーフと幾何学模様の組み合わせ。
このヒーター?を覆うグリルのデザインもいいなあ。側面もきっちりデザインされてる。
ルネ・ラリックのガラスの展示も。
オパルセントガラスに立体感のある花がデザインされた壺。
館内には、タイルはもちろん、いろいろと興味深いアール・デコの意匠が散りばめられていて、興味が尽きなかった。
これほどのアール・デコ装飾が観れる館はやはりここくらいだろうなあ。
隅々まで写真が撮りたかった。
新館の入口はガラス貼りになっていて、
ガラスの水玉模様の影が床に映り込んで、素敵なアプローチだった。