グラシア通りへ戻ってきて、カサ・アマトリェールを見学することに。
カサ・アマトリェールはチョコレート製造で財をなしたアマトリェール氏の邸宅。
1898年から1900年の間にプッチ・イ・カダファルクにより改装された。
屋根は階段状の切妻屋根になっていて、壁面にはスグラフィトで描かれた植物文様、陶器の装飾レリーフも貼り付いている。
建物はモデルニスモに中世ゴシック様式を取り入れたもので
あちこちに張り付く装飾が興味深い。
入口には竜を退治するカタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディの姿が。
八芒星がデザインされた扉。
華やかな装飾の持ち送り
二階のバルコニーの裏までも美しく。
各階の窓周りにはさまざまな動植物の彫刻が見られ、
アマトリェールは趣味でカメラを楽しんでいたところから
カメラを持つ男の彫刻もあり、
家業のチョコレート製造を表す、チョコレートを流し込んでいる動物の装飾や
陶器コレクターであったため、陶器を抱えた天使のレリーフも。
プッチは装飾でどんな人が住んでいるのかを表現したという。
エントランスホールへ。
突き当りはチョコレートショップになっていて、入り口の扉は
カラフルなステンドグラスになっている。
手前にはアーチが連なる空間。
腰壁にはイスラムタイルが贅沢に貼られ、
床にはローマ風モザイクも。
更には吹き抜けの階段ホールがあり、
上を見上げると、美しいステンドグラスの入った天窓から光が差し込む。
階段親柱には鷲や、アマトリェールのイニシャルの入ったエンブレム、
花のレリーフなどが彫刻されている。
階段腰壁には優雅な植物文様のスグラフィトが。
実はここは、前日にこの階段ホールまで見せてもらうことができたのだけど、
これは内部も見学するべきだと思ったので、翌日にやってきたのだった。
階段を上っていくと、ステンドグラスの入った窓
そして階段の壁面につく照明。
クアドラス邸で見たのとよく似てるが、こちらのほうがゴージャス。
階段下には、チョコレートショップの飲食スペースがあり、
内部見学後にはこちらでホットチョコレートのサービスがあった。
ホットチョコレートはココアのような飲料的なものでなく、
まさにドロドロしたチョコレートで、カリッと焼かれたバゲットにつけて食べると
濃厚でおいしかった。。
階段下周りに貼られてたタイル。
同じく階段下に貼られてたタイル。
この後は二階の扉から中へ入り、内部見学ツアーがスタート。