舞子ホテルから、旧木下家住宅へやってきた。
旧木下家住宅は神戸で海運業を営んでいた又野良助氏が私邸として昭和16年に竣工した数寄屋造近代和風住宅。
その後、明石で鉄鋼業を営んでいた木下吉左衛門氏の所有となり、
平成12年に兵庫県が寄贈をうけ、現在は一般公開されている。
玄関を入ると、ボランティアガイドさんに迎え入れられ、案内して頂けた。
まずは唯一の洋室の応接室へ。
応接室の全景を撮り忘れ;
すりガラスに入る模様。
何かをデザイン化したものだったけど、忘れた;
玄関脇にある応接室は外から見た時も、この窓ガラスが目に入り、内からも外からも楽しめるように工夫されているとか。
シンプルなアールデコ調の照明
大理石のマントルピースに電気ストーブは当時から使われていたもの。
マントルピースの隣の造り付けの戸棚にも窓ガラスと同じ模様が入れられている。
扉につくつまみも細かな細工。
マントルピースの上には同じくガラスに文様が入った間接照明がついていた。
床は寄木造り。
ソファなどの家具もオリジナルで窓ガラスの模様と同じデザインが用いられてる。
洋風のソファの背には竹が渡してあり、和風っぽさも。
ドアのノブ。
応接室から出て廊下を進むと、
右手には十畳の座敷。
琵琶床のある床の間に、
床の間天井は亀甲網代に。
夏の設えの簾戸が涼し気。
幾何学模様のような透かし彫りは香道の組香が表わされたものだとか。
開けた時の二枚の障子の木目を合わせるなど、職人さんの細かい細工もあちこちに見られる。
座敷の隣の中室。
こちらの欄間にも組香の透かし彫り。
中室の前の広縁は舟底天井に。
広縁の片隅にはこんな造り付けの棚が設けられていた。
書院。
待合の書院には大きな丸窓。
棚板の下にも障子が入れられ、開けると露地の緑が目に入り、解放感たっぷりの空間に。
茶室
茶室から中庭を望む
細かいところまで手が込んだ邸宅見学を楽しみ、その後は電車移動し、須磨観光ハウスへ向かった。