名古屋陶磁器会館を出た後は、日本陶磁器センターへ見学へやって来た。
日本陶磁器センターは陶磁器産業者の共同販売所として建築され、
戦前の日本の輸出陶磁器製品の品質確保や生産調整を行う場として機能していたという。
こちらは昭和33年に完成した新館。
昭和58年の外壁改装工事時にこちらの茶系のタイル貼りとなったそう。
外壁に貼られたタイル。
赤茶色のグラデーション、立体感のあるタイルが美しい。
新館の入ったところにある階段
きれいにカーブを描いてた。
新館を通って旧館の方へやって来た。
旧館は昭和9年に建てられたもので
内装にはふんだんにタイルが使われていて、大理石にはさまれタイルが腰壁にびっしり貼られていた。
きれいなブルー系のタイル。
建物の北側には旧館のスクラッチタイル貼りの外壁が見られる。
旧館の地下に下りるとこんなモザイクタイル残されていた。
新館の1階はイタリアンレストランになっている。
梁などはそのまま
奥の部屋も大きな柱と梁が残されていた。
地下にはワインセラーがあって、ワインがずらりと並ぶ。
いい雰囲気だなあ。
再び旧館へ戻り、2階へ
階段周りもタイル尽くし。
ステンドグラスの入る部屋も。
こちらの現在倉庫のようになっていた部屋も、天井装飾や入口上部のステンドグラスが立派で
床は寄木貼りに
こんな持ち送りも
大理石の暖炉もあった。
そして大会議室のある3階へ
階段の上がり口に入っていたレリーフの装飾
大会議室の入口ドア
ゆるやかなアーチを描く天井
こちらの会議室は戦後の輸出陶磁器に関する2国間貿易交渉の会場になったという。
照明は蛍光灯がむき出しについているようだけど、デザインが素敵
4階の階段には丸窓が見える
モザイクタイルの貼られたトイレ床。
4階には小展示室があり、昭和初期の工芸技術作品の陶磁器の展示を最後に見て帰った。
こちらは普段も一般公開されていて、予約すれば見れるようになっているようだった。
名古屋陶磁器会館と日本陶磁器センターと二つの建物のツアーはボランティアによるガイドさんの説明もわかりやすく
タイルがふんだんに使われた建物をじっくり楽しむことができた。