m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

常滑・古民家の宿ヒルズハウスセカンド

2022-05-09 | 建築巡り・街歩き【その他】

今回の常滑のお宿は、古民家を改装したヒルズハウスセカンドへ。
前回宿泊したHotel R9 The YardがGW中で、お高くなっていたこともあり、
別の場所をと探していたところ、初の民泊で、よさそうなお宿を発見!


そのお宿が予想以上に素敵な宿で、短い滞在だったけれどとても満喫できた。
建物は元釉薬屋さんだったという築150年の古民家を3年かけて改装されたそう。


玄関へのアプローチは、窯道具らしきものが敷き詰められている。
電纜管を焼く時の土台として使われるものだそうで、焼くと縮む為、
窯道具として使用できるのは一度限りなのだそう。
使用した物は粉砕してリサイクルされるという。


穴だらけのレンコンのような断面が面白い。


吹き抜けの玄関ホールは太い梁が通り、開放感いっぱい。


2階から玄関を見下ろす。


お部屋は2階。
漆喰の壁に古い梁が通り、良い雰囲気。
ベッドのそばには畳も敷いてあって、くつろげる~


吹き抜けの階段上には、こんなコーナーも設けられている。
透かし彫りの建具も別の所にあったという古材を、素敵に活用されていた。


洗面コーナーは真っ白なタイル貼り。



本や楽器などが置かれたフリースペースも。



オーナーご夫妻は、国内外の陶芸アーテイストのホストファミリーなどをされていたことから、あちらこちらにアーティストの作品が飾られ、館内はまるでギャラリーのよう。


1階にある洗面台は、日本人のアーティストの方に依頼し、作られたものだそう。カラフルなタイルが可愛い~


洗面台横にあった照明のシェードも素敵。



招き入れて頂いたキッチン&リビングも素敵で、壁に映るシルエットが美しい
こんなオブジェもあった。
オーナーのご主人さまも、元タイル関係者でおられたそうで、なんだかご縁を感じてしまった。
短い滞在だったが、楽しいひとときを過ごせた。



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東窯工業タイル見本室見学会&発掘フェス

2022-05-07 | 建築巡り・街歩き【その他】
前回4/17の月兎社主催の見学会が思った以上の反響を呼び、
タイルを残したいという多くの方々の願いから、杉江製陶所「見本室タイル」緊急救出プロジェクトが始動。
その一環としてGW中の5/4~5/7の4日間、東窯工業最後の見学会&発掘フェスが行われ、前半の2日間お手伝いに伺ってきた。


前回の4/17日の見学会以降、4階建ての建物の屋根裏から多くの窯道具が発見されたという。
モザイクタイルの貼り板がこんなにたくさん!
今回の見学会の為に、地元ご有志の方々が100年の埃が積もる屋根裏から下ろし、きれいに洗ってくださったもの。



貼り板を見ると、様々な形のタイル、様々なパターンのモザイクタイルが取り扱われていたようで、
タイル工場全盛期の頃は、この貼り板で一体どれくらい多くのタイルシートが作られていたのだろうかと想像せずにはおれない。


正方形の貼り板はモザミューなどでもよく見るものだけど、長方形のものは
あまり見かけない。
こちらは洗面シンク用のものだったそう。



貼り板だけではなく、土管工場時代の土管の木型なども続々と発見されたそうで、明治時代の墨書が入ったものも多数。



事務所横の通路はにわか展示場さながら。


この大きさの木型を埃だらけの天井裏から下ろされるには相当のご苦労があったと思われる。
見学会の為ご準備してくださり、本当に有難い限り。
2、3日目には本間さんのチームでも埃まみれになりながら、引き続き多くのものを発見&荷下ろしされ、最後には辰砂のタイル見本も発見されたとか!
帰った後で、見れなくて残念;

(後日、本間さんより写真をお借りしました。)屋根裏から発掘されたタイル。
色が鮮やかでほんとにきれい。


前回も多くのタイルが出土したタイルの墓場?!からも更に奥深くに、4層ほどに渡ってタイルが眠っていたそう。
不思議な文様が入ったタイルも。


明治24年杉江嘉左衛門の墨書のある今回発見された中でも最も古い部類の
窯道具のひとつ。
土管の生地を乾燥させるための板だそう。




井戸筒と呼ばれる井戸の一番上部分の木型。
ちょうど前回に縁に同じ模様の入った井戸を見かけてた。
このような型で作るんだなあ。
模様の部分だけ、後から陶板を貼り付けるという作り方もあるそう。



前回、クリンカータイルの模様付けの為の金属製の重いローラーは拝見したが
このような板状の型も発見されていた。

土管の製造に始まり、モザイクタイル、クリンカータイル、そして砥石へとたどった約100年の歴史が屋根裏に埃と共に層となって積み重なっていたのだなあ。


事務所内では、前回は書類棚の下と後ろに隠れて見えてなかったタイルたちも
今回、書類棚を除けて頂けて、日の目を浴びれることに。


水色のグラデーションがさわやかな模様の無釉モザイクタイルと、
壁には渋めの色合いのゴツゴツした凸凹感のある型押しの施釉タイルのバリエーションいろいろ。


隣は、中央に花のようなワンポイントのあるモザイクタイルと
壁には細かな布目地の落ち着いた色合いのタイル。


見学会の方は、今回は4日間、午後から毎時間行われた加藤さんによる分かりやすい解説も大好評!



タイルとタイルの間からニョキニョキ生え出ていた植物・・
2週間前より育ってる?!



事務所向かいの棟では「とこなめ陶の森」から学芸員さんたちが常駐してくださり、
その後に発見されたものの展示と解説をしてくださっていた。


こんな結晶釉の美しいタイルも出てきたんだ~





前回は工場の屋根の上に祀られていた神棚。
御霊抜きされ、展示されていた。
やきものを扱う工場にとって一番の恐れは火災。
火災などから守ってくれる火防の神様が祀られていたそう。


このような大きなテラコッタも出てきたそう。
ただ作られた記録は残っておらず、こちらで作られたものなのか?
作ろうとして、見本を持ってきたものなのかは分からないという。


蓮の花びらぽい立体感のある彫り物が付けられたテラコッタも。

前回より発掘品の展示なども充実し、参加者も発掘に参加できるという稀有な企画で、
ツイッターで知ったという方はもちろん、新聞を見て来たと言われるご近所の方々から、関西、関東他遠方からのお客さま、
そして前回の見学会から再びのリピーターの方々も多数おられ、見学会は大盛況。


発掘はA4トートに杉江製陶所の裏印をデザインしたオリジナルハンコで、各自、自由にデコり、トートに詰められるだけ持ち帰りOK。
カラフルな砥石を1種類ずつ集めてみた。
たくさんあれば砥石をタイルみたいに乱貼りするのも可愛いかも?


少し発掘したタイルも。


ちなみに前回発掘し、お持ち帰りしたタイルたち。



砥石製造過程で、プレス機で圧縮時に滑らかな面を出す為に敷いていたという型板ガラスも木箱に入ってたくさん発見されており、受付のかたわら、型板ガラスの整理も最後に少し、、型板ガラスの名称に詳しくなってしまった。


#タイル東窯工業、#杉江製陶所でツイッター検索すると、参加された皆さんが心から見学を楽しみ、工場との名残を惜しんでる様子が伝わってくる写真にあふれていて、
温かくも少し切ない気持ちになってくる。
皆の残したいという熱い気持ちがタイルの保存に向けてうまくつながっていくといいなあ。


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近江八幡ユースホステル内にあるカフェHAKO TE AKO

2022-05-03 | 建築巡り・街歩き【その他】


西川甚五郎邸の見学後は、バスに乗って近江八幡ユースホステルへやって来た。
建物は明治42年蒲生郡勧業館として建てられたもので、昭和39年にこちらに移築されたもの。


ユースホステルとして使われているが、宿泊者以外も利用できるカフェが
あるのでやってきた。
唐破風が立派な玄関。





雨の日だったのに、カフェはお客さんで大賑わいで、
待ち人数が6、7番だったか?
さすがにバスでここまで来たので待つことに。


玄関ホール。


待合室はこんな丸窓があった。
かれこれ小一時間は待ったかも?
久々に会った友人と話ができてよかったけど。
人気のカフェなんだなあ。


階段も素敵。
階段から上は宿泊者以外は立ち入り禁止。






やっと順番が回ってきた。
窓際の席に案内された。


凝った欄間の入った二間続きの和室や



窓際にはこんなカウンター席も。
入った時はお客さんでぎっしりだったが、、


煮込みハンバーグと近江牛のミンチカツランチがあり、
オススメの近江牛ミンチカツに。
ボリュームもあって美味しかった。


+デザートプレートも盛りだくさんで、満足した。

この後は池田町の方へ。
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西川甚五郎邸特別公開他

2022-05-02 | 建築巡り・街歩き【その他】

先週末、友人が申し込んでくれてた近江八幡の西川甚五郎邸の特別公開へ訪れた。あいにくの雨だったが、八幡堀の新緑は雨に濡れていっそう鮮やか。






特別公開ツアーの集合場所は白雲館。
明治10年に八幡東学校として地元の大工により建てられた擬洋風建築。
役場や郡役所、信用金庫等を経て、現在は学校当時の姿に復元され事務所兼観光案内所として活用されている。


ツアーは西川邸へ入るまでにまずは外回りを一周。
お堀の石畳が雨に濡れてきれい。




こちらの溝は背割り排水と呼ばれるもの。
通りに面する町屋が背と背を合わせる部分に水路が通っていて、
八幡堀へつながっているのだそう。


堀に面しているこちらの塀の中は、西川甚五郎邸。


舟板を利用した塀は所々に釘の穴が開いている。


西川甚五郎邸では、近江商人についてや、創業456年の西川の歴史を解説して頂いた後、邸宅内を案内して頂いた。
ふとんで知られる西川の創業時の主力商品は東近江で採れる麻やイグサを利用した蚊帳や畳表だったそう。
ふとんの販売は明治20年から開始されたとか。
それまでは蒲団は各家で仕立てるものであったそう。

邸宅内は江戸時代から明治、大正と、各時代の建物が残っていて、
それぞれ贅を尽くしたものに。
明治期に造られた和室には随所に銘木が使われ、繊細な組子細工や床框を保護するためのカバーなども付けられてた。
天井裏から滑車が付けられ、上下に動く照明なども斬新。



大正期の洋室で驚いたのが床が周囲が板張りなのにそれ以外が畳貼りになっていたところ。板と畳の折衷というのか?斬新で今まで見たことがない床。
その上からカーペットが敷かれているので足元にはやわらかい感触が伝わり
ぬくもりが感じられる。
畳が主力商品であっただけにこだわりの床が見られた。
椅子の高さに合わせた陶製の洋風火鉢も素敵だったし、目玉はやはりステンドグラス。春夏秋冬を季節の花々で表したステンドグラスは和の雰囲気もあり、
華やかで素敵だった。
内部撮影は禁止だったので、写真は外観のみ。
煙突が通り、2階にステンドグラスが見えるところが洋室。


春夏秋冬の春夏が表されたステンドグラス。


こちらは秋冬。


敷地内にある西川甚五郎史料館。



史料館の中にあった蚊帳を販売していた頃のしおり。
開くと飛び出す仕組みになっているカードが斬新で可愛い。
中には蚊帳の中で眠る子供の姿が。
見学ツアーを堪能できた。

もっと細々と素敵な箇所がいくつもあったのだけど、撮影できなかったので
忘れつつある、、


この後はランチにヴォーリズ建築の近江八幡ユースホステル内のカフェへ行くことに。
バスの時間まで、近くをうろつく。


元料理屋さんか何か?
真っ赤なタイルが広範囲に貼られた建物。


とても鮮やかな赤がきれい!


真っ赤なタイルだけでなく、
ガラスブロックと、渋い大判タイルも貼られてた。
お花が彩りを添えてる。





ブルーのグラデーションがきれいなタイルも。


ここのお宅のタイルの貼り方も面白い。
タイルが足りなかったんだろうか?!
いや、これはデザイン?


あまり見ないデザインの穴あきブロック。

骨董屋さんに立ち寄る。
藤の乳母車がレトロ。


ちょっと和の雰囲気のある面格子。

この後はバスにのり、近江八幡ユースホステルのカフェへ。



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コーヒーハウス再會他

2022-05-01 | 純喫茶&リノベカフェなど

ひと月ほど前に娘と出かけた日、用事を済ませた後、大阪メトロのフリー切符で一日ウロウロ。
文の里商店街から目的のカフェ目指して歩いてる途中に見つけて思わずこちらに入ってしまったコーヒーハウス再會。


落ち着くとてもよい喫茶店だった。


お店の天井中央には豪華シャンデリアが下がり、



木の壁に囲まれた落ち着く店内。


窓際の席も個室感あって、明るくいい感じ。



ストーブが置かれた煉瓦造りの暖炉。




なんとケーキセット680円とリーズナブルなのに、紅茶はポットサービスで
3杯も!?ケーキも美味しい。


フードメニューも充実してた。
このいちご盛だくさんのいちごパフェも気になった。。


近くで見つけた廃店舗「うづら寿司」


ショーウィンドウ下のモザイクタイルが、うづら寿司だけに
うずら模様に見えるちょっと風変わりなタイルが面白い。


ダイヤが繋がったような面格子。


ギャラリー山村さんへ目の保養に。
3月末で閉店と聞いて残念・・


赤いお花のカップが可愛かった。



オールドノリタケも・・
手に取って鑑賞させて頂く。
閉店のいきさつなどをお伺いし、またお店の再開にも期待。
この日は偶然に行けてよかった。



帰りに、いつも前を通るたび、ワンコがウィンドウ越しに寄ってきて気になってたドッグサロン。
ここは普通にカフェとしても営業されてるとのことだったので、お茶に立ち寄った。


お店で飼われてる犬やお客さんが連れて来てる犬も、お断りを入れて触り放題。
みんな人懐っこい。


大量の犬に囲まれて幸せいっぱい。



可愛い。


窓の外を人が通るとこんな風にワンコが寄ってくる。



チャージ料などは必要なく、一品注文するだけでOK。
またうちのハチも連れて来たいなあ。



最後は、通天閣を見て、晩御飯を食べて帰宅。
一日中たっぷり遊べた。
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