蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

天野篤 心臓外科医      (mak)

2012-06-20 | 健康、医療
2月18日に行われた天皇陛下の心臓冠動脈手術において、東大病院での心臓外科手術合同ティームの一員として、順天堂大学の教授の天野篤が執刀医となり、手術を成功させた。東大病院で私立大学出身者が執刀医となる事自体異例のことであるが、天野教授は3浪して入った日大医学部を卒業後、関東逓信病院を手始めとして転々としていろいろの病院を移り心臓外科の実績経験を積み、腕を磨いてきた。今や冠動脈バイパス手術の専門医として、日本の心臓外科医の平均執刀数が50件であるのに対し年間500件の手術をこなし、今までの6000件の症例の成功率98%の実績を残す日本屈指の心臓外科医として知られ、今回の天皇陛下の手術でも自分に声がかかってくると自負していたとのことである。
毎日手術するため手術後の患者の急変に備えるため、月曜から金曜まで家に帰らず24時間体制で患者を見守る。それに、1時間の電車通勤での疲労が手術にえいきょうするので、医療室に寝泊りする。こうした勤務を30年近くも続けている。
日本にも凄い医者もいるものであると、嬉しくなる。

多くの心臓外科医たちが、天野を「日本一丁寧な手技を行う」と評価する。実は天野の持ち味は、当たり前のことを愚直に突き詰めるその姿勢にある。例えばバイパス手術の材料として取り出した血管。天野は、血管の周囲についた脂肪や、外膜と呼ばれる薄皮を、しつこくつまみ取る。さらに、枝のように伸びた1ミリ以下の細かい血管も、1本1本糸で縛る。成功は細部に宿る。ほんのわずかな凹凸も全て取り除くことで、血管をつなぎ合わせた時にスムーズな血流が生まれる。通常のバイパス手術では、血流が80%回復すれば成功といわれるが、天野のそれは、ほぼ100%の流れを生み出す。単に生き延びるための手術ではない。“生きる喜びを、取り戻す”こと。術後の不安や、再手術の芽を取り除き、最終的には、患者が手術したことさえ忘れてしまうような治療を、常に目指している。参考資料

日本の心臓外科手術は、この10年ぐらいで世界最高レベルになったとのことでもあるから捨てえたものではない。

YouTubeに天野教授へのインタービュウ動画があったので、ここに紹介する。





天皇執刀医天野篤へのインタビュウ記事
コメント (1)
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