先日の読売新聞のコラムにボールペンのことがかかれていた。 最近では、新聞協会に置かれている
ボールペンの束が減らないそうだ。
恐らく、記事原稿などもパソコン利用が多くなっているのかもしれない。
そんな流れを感じさせる側面もあるが、コラムで取り上げていたのは、
こうの史代著 “ぼおるぺん古事記” (平凡社)である。
あの難解な“古事記”(8世紀)を絵(マンガ)で分かり易く表現した新しい3部作である。
ぼおるぺん古事記
(ネットから転写)
すべてをボールペンで書かれたそうで。このタイトルが付けられているのだろう。
著者は “あとがき” に、ボールペンは、つけペンに比べていつでも、どこでも手軽に自由に使えて大変便利している
といっている。
そういえば、このところ万年筆は使わなくなった。
内ポケットに入れて持ち歩くのはいつもボールペンだ。部屋のあちこちにも何本もボールペンがある。
ボールペンが初めてこの世に現れたのは、1884年にアメリカで着想されているが実用にはならず、
1940年アルゼンチンで発売されている。
しかし、インク漏れをほぼ完全に防止でき、安定した製品が市場に出されるのは、1950年代に至ってからであるという。
日本では当時あまり人気がなかったそうですが、我が身の記憶でも、子供の頃のボールペンは、
インクが “ぼたっ” と出たりして、今でも少し長く使っていたりすると “ぼたっ” とくるものもあるが、
その頃のは頻繁に “ぼたっ” “ぼたっ” ときて、大変見苦しい感じでした。
ボールペンの先端部分
(ウイキペディアより)
種類は、インクが油性、低粘度油性、ゲル、水性によって分かれるが、開発当初は油性だったそうだ。
乾燥してしばらく放っておくと使えなくなってしまうことから、低粘度に改良されたり、さらにゲル状に進化した。
水性(ローラボールペン)は発色に優れ、筆圧が弱くてよく用途も一気に拡大したが、ドライアップ(装填している
インクが乾燥し、使用できなくなる現象)しやすいため、使用後はキャップを確実に閉めなければならない。
小生もボールペンをよく使っている方ですが、自分に合った “書きごごち” というか、好きなボールペンには
あまり当たらないので、景品などでたくさん貰うほかに、文房具店であれこれたくさんの種類の中から選んで
買ったりします。
以前、どこかのホテルで、チェックインした時の、長い柄のボールペンの書き味・・手にした時のバランスのとれた
重さ、ザラッとした紙をなぞる筆跡感といい今でもその感触が忘れないでいる。
貧乏性なのか、ボールペンの芯にインクが完全になくなって透明になっているを見ると、なんだか
達成感のような満足を感じるが、反対にまだ芯にインクがいっぱい残っているいて黒いのに、もう書けない。
先端部分を火で温めてもインクが出ない・・そんな時は、もったいない、残念な気持ちがする。
めっきり少なくなった資料作成や手紙も、今ではパソコンのお世話になることが多くなり、ボールペンの
使用頻度はそれほど高くないが、鉛筆に至っては、パズルを解く時くらいしか使わなくなった。
それでもたまに、ナイフで鉛筆を削る時のあの香りはとても懐かしく感じるのです。