蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

生物の歴史  (bon)

2016-02-17 | 科学・生物

 日頃楽しませてもらっている“植物”は、いったいどのようにして進化して来たのか? 学術的ではなく、
常識サイドで主にネットなどを参考にして、その概要を調べてみました。

 このところ、重力波や深海下の話題から、宇宙の誕生、地球の誕生など壮大なスケールの話に移り、
少々年齢のせいも手伝ってその傾向に入って来たのか? などとも思わなくもありませんが、まぁ、
ホンのつまみ食い程度ですのでお許しをいただきたいと思います。

 考えてみれば、植物というのは、動物にとってはその食料の役割を果たしている訳で、すべての生物にとって
基本となっているのですね。動物の中には、植物は食べずに動物だけ食べるのがいる・・としても、
その動物は植物を食べて成長しているから、やはりその原点は植物なのでしょう。
 地球が生まれて15億年後くらい、今からおよそ32億年前に、突然変異によって“光合成生物”
(海中)の出現によって、それまで二酸化炭素が充満していた世界に、酸素が作られるようになったのだ
そうです。 生物の楽園は、すべてはここから始まるのですね。
 しかし、この地球は何度も氷河期を迎えたり、隕石の落下や地殻変動などにより、生物の大量絶滅に
遭遇しているのですが、幸い植物の絶滅度?は低く、そこから再び生命の息吹が蘇ってくるという浪漫が
繰り返されてきたのですね。

 朝日ネット「植物の進化」や中央大学「教養番組 植物の歴史と生物多様性」のほか、いくつかの
ネット資料を参考にして、私の理解の範囲で、大ざっぱではありますが、ブログ記事としてアップしました。

 生物の出発点となった 光合成植物の出現によって、酸素が作り始められるようになり、ずいぶん時間が
経って、6億年前頃には多様な生物群が海中に出現し、大気中の酸素濃度も、現在のおよそ10分の1まで濃くなり、
成層圏にオゾン層が形成されて、紫外線の吸収率が高まり、生物が安全に陸上へ進出する環境が整えられた
のです。 動物も植物も陸上での生活ができるようになったのですね。 陸上では、コケ類やシダ類が繁殖して
行き、3億8千万年前のデボン紀には、最初の木が現れたのです。 この木は、胞子で繁殖するシダ植物で、
胞子植物から種子植物(花が咲く)が出現するのは、1億年前のこととあります。
 以下には、ちょっと見にくい表がありますが、いくつかのネット資料から作図しました。年代は、資料により異なっていたりしますが、朝日ネットのものを採用しました。 

        


 種子植物も、最初は裸子植物(イチョウ、ソテツ、マツなど)でありましたが、進化により、被子植物
出現し今日の繁栄につながるのです。被子植物の登場は、生物史上の大転換点であるといわれています。
陸上の植物は、現在27万種あり、その内、被子植物は25万種を占めているのだそうです。

   植物の進化の図
       (中央大学 教養番組より)

         植物の進化系統図(朝日ネット植物の進化より)

       

 


 生物の多様性については、当ブログ記事「絶滅種」(2012.2.24)に取り上げていますが、そこで取り上げた
図を再掲しました。いわゆるカンブリア爆発(5.4億年前)以降生物は急速に多様化し続けて来ていますが、
必ずしも平坦ではなく、少なくとも5度の生物大量絶滅期(図の黄色の▽)を迎えているのです。
それにもかかわらず、歴史を見れば種は確実に増加しているのですね。自然の生命力は大したものですね。
しかし、大絶滅から元の状態、さらには新しい種の増加に至るには、100~数100万年オーダーの時間を
要しているのだそうです。

          (ウイキペディアより)

 このような自然の営みに対して、現在では、人類による生息地の消滅や分断、環境汚染、気候変動などにより、
種の絶滅現象は太古の時代の100~1000倍のスピードで進んでいると言われている上に、これまでの歴史の
流れのように再び回復するのかどうか、人工的悪影響がどのように回避されるのかどうか?
 100万年オーダーの現象を今ここで、云々することはありませんが、短いこの人生の中で、少なくとも
気候の変化は確実に起こっていることを体験していますから、やはり放っておくことは問題なんですね。

 こんな風なことを言っていると、先日のブログ記事「双極性障害」に入り口に、もはや差し掛かっている
のかもしれません。

 お疲れさまでした。

 なお、日本における植物学の発展には、江戸末期のシーボルトの「日本植物誌」や昭和初期の
牧野富太郎博士らの活躍がその基礎になっているようです。




 

 

 

 

 

 

コメント
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