今日は、二十四節気の「雨水」です。 これまでの雪が、次第に雨に変わり
いよいよ春がすぐそばまで近づいている・・ そんな時期なのですね。
今日、2月19日は、日本が万国郵便連合に加盟した明治10年(1877年)のこの日を記念とする日なのです。
万国郵便連合は、仏語で Union Postale Universelle、英語で Universal Postal Unionで、幸いどちらも
UPUと略されますが、国際連合のもっとも古い専門機関の一つで、1874年10月9日に設立され、本部は
スイスのベルンに置かれています。
UPUでは、次の3点が合意形成されています。(ウイキペディアより)
- 地球上のほぼすべての域から固定料金に近い形で郵便物が送れること。
- 国際郵便、国内郵便(内国郵便)がともに同様の扱いがなされること。
- 国際郵便料金は、それぞれの国で徴収し、使用すること。
特に切手を貼った郵便物については、どの国の切手でも国際的に通用することが決められています。
日本が、UPU(22か国で発足)に加盟した時は、発足から3年後でしたが、世界で23番目で、アジアでは
最初だったそうです。現在の加盟国は192か国(2013年)とあります。
日本加盟50周年記念切手(1927年発行)
(ウイキペディアより)
ところで、話しはがらりと変わって恐縮ですが、2000年に山の仲間(三究会)でスイスの山々に行ったとき、
スイスの街々の観光もあって、このベルンにも来ました。
世界遺産に指定された旧市街は、さすがに重厚な雰囲気の街で、建物は勿論ですが、道路の中央に
ところどころに噴水塔が建っていて、“子供食いの噴水”、や甲冑を着けた兵士の噴水などが並び楽しませて
いました。 名物の時計塔、その先の議事堂などどれもどっしりとした印象を覚えています。ここは、
熊の街、でいたるところ熊をデザインしたものに遭遇しましたが、本物の熊も“熊公園”にいて、観光客に
愛想を振りまいていました。
ベルン旧市街「子供喰い噴水」 1544年建立
ベルン、フランス読みで“ベルヌ”で、思いは、ベルヌ条約に続きます。
ベルヌ条約は、1886年に作成された、文学的および美術的著作物についての権利、つまり著作権の基本理念が
定められた条約ですね。「創作的作品を対象とする著作権は、著作者による明示的な主張・宣言がなくとも
自動的に発生する。作品が『完成する』、すなわち作品が書かれる、記録される、あるいは他の物理的な形と
なると、著作者はその作品や、その作品から派生した作品について、著作者が明確に否定するか、著作権の
保護期間が満了しない限り、直ちに著作権を得ることができる」(ウイキペディア)
知的所有権については、これより3年前、1883年(パリ条約)の工業所有権保護に始まりますが、
これら2つの機関は後に統合され、さらに、1967年には、後継組織である世界知的所有権機関(WIPO)が
事務局となり、1974年には国際連合の専門機関となっています。
WIPO(ワイポ)は、しばらく忘れていましたが、映像制作の仕事をしていた頃の、著作権に関した
懐かしい想い出が数々ありました。