蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

戸田ボート  (bon)

2017-09-02 | 日々雑感、散策、旅行

            早や、9月に入りました。昨日は“二百十日”でした。
      大型で強い台風15号は、小笠原諸島付近に長く停滞し、
      北上するようです。 サッカーW杯代表戦は、若手2人の
      見事なシュートに拍手でした。


 戸田競艇の話ではありません。 戸田漕艇場のことです。

 8月31日から始まった、第44回全国大学選手権大会(インカレ)兼 第57回オックス
フォード盾レガッタが、ここ埼玉県の戸田公園内、戸田ボート場で行われています。

 今年の出場チームは、大学選手権に全国74校(347クルー・1047選手)が、オックス
フォード盾には、大学18校と実業団8社(計31クルー・279選手)が出場して、8/31から
予選・敗復を経て9/3には決勝戦が行われる予定です。 すでに、8/31、9/1と順調に
競技は進み、結果一覧が日本漕艇協会HP(ネット)に速報されています。

 実は、今年のこの漕艇場には、ちょっとした異変がありました。

        戸田漕艇場  
         戸田公園HPより)

 新聞(8/31付、読売新聞埼玉版)によれば、水草が今年6月頃から大量に発生し始め、
すでに軽トラ100台分以上を刈り取ったが、全6レーンのうち両端のレーンでは、ボート
の舵にまつわりついたり、オールに引っかかるなど、ボート競技開催が危ぶまれていた
というのです。
 これまでは、学生たちが刈り取っていたそうで、一時、レーンを縮小して開催する
などの検討が行われていたそうですが、日本ボート協会は、25日から業者による刈刃の
着いた専用の船による刈り取り作業を行い、競技開催の前日(30日)に予定通りの開催
を決めたそうです。

 なぜこのようなことになったのか、県の分析によれば、水質浄化がその原因ではない
かとしているようです。
 かって、この漕艇場は、水質悪化が問題となったため、2006年から“イケチョウ貝”
を使って水質浄化に取り組み、水の透明度が、約60㎝から約2mまで改善したのです。
しかし、このことで、日光が水底まで届くようになり、結果 水草が繁殖することとなっ
たのだそうです。 とんだことでした!

      戸田漕艇場概観 
                            (戸田公園HPより。一部追加しました。)

 東西約2,500m、南北約300mと細長く、荒川を隔て、東京都板橋区に接しています。
競艇は、西側の500m(図の左側、戸田大橋より左側)で行われ、大会競技があるときは、
2000m競技のときは、最も西からスタートしますから、競艇は開催されず、大会も1000m
競技のときは、1500m地点からスタートするため、競艇は開催されます。
 ほとんどの日程で競艇は行われているようです。 また、東寄りの部分は、艇庫などが
並んでいます。

 

 戸田漕艇場は、1937年(昭和12年)、1940東京オリンピックのボート競技会場、および、
荒川の治水対策のために建設開始され1940年に完成しましたが、同オリンピックは、日中
戦争(支那事変)のためになくなりました。1964年(昭和39年)の東京オリンピックでは
ボート競技の会場となりました。オリンピック終了後の昭和39年12月に県営公園として
開設され、平成16年には「彩の国まごころ国体」のボート競技会場として使用されました。


 しかし、このような歴史を持つ、ここ戸田漕艇場は、現在では国際規格に合わず、
2020年の五輪会場には なれないのですね。あれこれ、提案があったりしましたが、現状
では「海の森水上競技場」(東京都江東区)で進められているようです。

 

 もう、半世紀以上も昔のことになってしまいましたが、私も学生のころ、漕艇部に所属
して、練習に明け暮れていました。試合は、1000mとか2000mとか1発勝負ですが、練習は
何時間も炎天下でやりますから、体重は2㎏位変化するのですね。日暮れに艇(船)から
上がって、休まず裸足ランニング、柔軟体操などが続きました。
 裸足ランニングは、艇庫のある桜の宮から大阪城一周でした。 苦しい思い出もあり
ますが、やはり楽しかった思い出と、その時の頑張りが後々までの栄養みたいな形で残っ
ていましたね。

         かっての姿(大阪中の島を漕ぐ私のクルー“エイト”)
        (1960年頃の写真)
                    

       (上方向に進行し、船首(バウ)から、漕ぎ手1番、2,3・・8番、
            右端が舵手“コックス”。私は、7番です。)

 








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