蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

夏目漱石記念館  (bon)

2017-12-09 | 日々雑感、散策、旅行

 今日12月9日は、文豪 夏目漱石の忌日です。1916年12月9日に、49歳の若さで亡くなっ
たのでした。

 漱石については、皆さんよくご存じですし、先のブログ、若さんの 神楽坂研究(4)
「夏目漱石と神楽坂ウーマン」(2016.10.8)および神楽坂研究(5)「まち飛びフェス
タ」(2016.11.11)にも詳しく書かれていますので、ここでは、生誕150年を記念して、
今年9月に完成しました新宿区立「漱石山房記念館」をご紹介したいと思いました。

 漱石山房記念館については、先の神楽坂研究にも、その建築が予告されていましたし、
友人Iさんがいち早く訪問されたとの知らせを受けていましたので、ここはひとつ私めも
是非とも訪れてみたいということで、12月3日午後、実行しました。 アクセス図を見て、
一番徒歩が少ないバス利用ということで、JR目白駅前から都バスで、牛込保健センター前
で下車、徒歩2分のところでした。
  目白駅前から、学習院大、日本女子大、椿山荘・・に至る目白通りは、両側のかなり
伸びたイチョウの木の黄色い色に導かれ、道中の楽しみも一際でした。

 漱石山房記念館は、新宿区早稲田南町の閑静な住宅街に沿うように建っていますが、
ここに漱石が亡くなるまでの9年間を過ごし、「三四郎」「こころ」「道草」など数々の
作品を世に送り出したところなのです。         

              漱石山房記念館
        


       入り口付近の胸像
        

 もともとの「漱石山房」は漱石の弟子や知人など多くの文人が集うサロンの様相を
呈していたとありますが、1945年の空襲で焼失していまったそうです。 戦後になって、
その敷地の半分を「漱石公園」として残しましたが、半分は区営住宅として使用されて
いたそうです。 2011年(平成23年)都営住宅建て替えの機に、区では「漱石公園」の
敷地と合わせて かつての「漱石山房」を再現し、本格的な漱石記念館を建設すること
になったのでした。

 記念館では、漱石がこれまでに残した文学作品や関連図書を約3000冊蔵書する図書室
のほか、漱石に関連する様々な展示資料を掲示した常設展を初め、随時 漱石そのもの、
または漱石とのかかわりのある人物や文学についての企画展示会、講座なども展開する
とありました。
 入り口には、“ブックカフェ”があり、漱石作品などが楽しめるようになっていました。

 展示資料としては、「道草」「明暗」の原稿の草稿、漱石の弟子らに送った葉書(自
筆の絵が添えられている)、漱石の「書」、絵画など、漱石のイメージがが漂う構成で
した。その他、画家・津田青楓作の「漱石先生像の画讃」を初め、漱石の書籍の初版本
の多くが展示されていました。

 裏庭が、「漱石公園」と名付けられ、こじんまりと植え込みなどが設えられていて、
丁度秋らしい雰囲気に包まれていました。 猫塚などもそのまま残されていました。

公園(庭)側から見た記念館        猫塚
 


  記念館を出た時は、既に午後4時を回っていたので、通りから見上げた低いところに、
満月に近い大きな月が出ていました。

 

 

 

 

 

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