蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

エスノグラフィー  (bon)

2019-01-20 | 日々雑感、散策、旅行

         錦織、大坂は二人とも、4回戦に進みました。全豪オープンテニス、面白いですね。 
        苦しい試合もありましたが、頑張っています。   
         今日は二十四節気の「大寒」ですが、東京の最高気温(予想)11℃で、1/6の
        「小寒」のそれは、8℃で、大寒の方が暖かい。 『小寒の氷、大寒に解く』との
        言葉があります。


 最近時々耳にする言葉に、「エスノグラフィー」というのがあります。 マーケティング
手法の新しい形として、潜在ニーズを引き出す効果があるとかのように感じていましたが、
どのようなものかネット調べをしてみました。

 マーケティングのみならず、もっと深い観察・調査から導き出される いろんな分野、例え
ば、営業活動の問題点の洗い出しや、商品開発、さらには教育分野での問題解決など幅広く
応用できるとあります。

 何やら万能の玉手箱のようですけれども、そもそものエスノグラフィーというのは『文化
人類学や社会学、心理学で使われる研究手法の1つで、対象となる部族や民族の「文化」に
おける特徴や日常的な行動様式を詳細に記述する方法のことを指す。』 とあります。
 つまり、対象となる部族や民族(それから派生して広く社会や分野、さらには、会社、
集団、家庭など)のコミュニティの中に入り込んで、その中での行動様式を抽出・分析・
記述し、価値観を見出していくという手法だそうです。 難しいですね。

      エスノグラフィー行動観察

       (ネット画像より)


 エスノグラフィーは、「Ethnography」で、Ethno(民族)+Graphy(記述)とあり、
日本語では「民族誌」と呼ばれるそうです。もともとは、植民地や多民族国家の統治を
目的とした施策などを見出すために活用されたそうですが、それが、近年、上述した
ビジネス領域に応用されているとあるのです。

 成熟した社会では、人々の価値観は多様化するとともに、その人に限ってみても、さま
ざまなモノや場面によっても嗜好や行動が違ってきますが、これらの状況の中から、人々
の行動様式や生活スタイルなど、さまざまな視点から、客観的にあぶり出す・・というの
ですね。 
 同じようにフィールドワーク(現場調査)を行っても、単なるアンケートやインタビュー
では、調査側の調査要素に縛られた回答しか得られませんが、エスノグラフィーでは、
人々の潜在的な実態を把握することができ、さらには彼ら自身も意識していない本質的な
要求をも発見することが出来ると言っています。


       エスノグラフィーの一つの例
        

 具体的な調査方法は、エスノグラファーと呼ばれる専門家がフィールドに入り込んで、
自然な行動の中から、行動様式を抽出し分析するというもので、これらを専門的に請け負う
調査会社があるようです。 さらにこれらの調査会社の特徴などを把握した、エスノグラ
フィー調査の斡旋業(ポータルサイト)なども存在していました。 ということは、これら
の会社が存在出来る市場があるということですから ある程度の実績はあると想像できますが、
具体的な事例、結果などはあまり見かけませんでした。

  公表を嫌う内容かもしれませんが、やはり、実態的には以下のような懸念材料もあると
ありました(SEEDATA より)。

『 ・人件費と調査期間の問題(調査期間には背景的要因も関わってくる)

   ・エスノグラフィーによるわかりやすい成果が現在日本には少なく、お金を出す企業が
     少ない

   ・人件費が捻出できず、エスノグラファーも割にあわない

   ・発注する側も期待通りの成果が得られるかわからない 』

 

 十分に内容がこなれていないので、分かりにくい部分が多いかもしれませんが、全てを
これに頼りきるのでなければ企業にとってもやってみる価値はありそうに思います。 
 さらに、少し視点を変えてみれば、アマゾンやグーグルなどの個人行動のデータからなる
ビッグデータからも似たような分析が出来そうに思えますがどうでしょうか。

 

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コメント
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