まったく知りませんでしたが、初春の神事として青森県八戸市を中心とする東北
各地で行われる予祝芸能・・つまり、新春を寿ぐ芸能や農作業が順調に進んで稲が
実るよう祈願する「田遊び」の行事です。
毎年2月17日に行われていますが、今年は新型コロナで残念ながら中止とありま
した。どのようなお祭りか、その模様は、文末のyoutubeでご覧ください。
(ネット画像より)
「えんぶり」というのは、もともと田植え前に 田を均す農具、「柄振り、朳」
を指し、先端に鳴子板や金輪をつけた「ジャンギ」と呼ばれる棒を持って踊るとこ
ろからこのような名前で呼ばれるようになったそうです。
本来ならば、2/17の今日、30組を超える「えんぶり組」(チーム)が長者山新羅
神社に詣で、近郊農村部を門付けして巡り、20日までの4日間にわたって市内の各地
で演じられるそうです、現在では観光行事として位置づけられているとありました。
(ネット画像より)
「田遊び」というと、東京板橋区にも「板橋田遊び」として、2/11の「徳丸田
遊び」、2/14の「赤塚田遊び」が夜7時ころから行われ、こちらの田遊びには、2年
にわたりそれぞれ見に行きました。 その模様は、当ブログの '17.2.13および
'18.2.14に記事アップしていますが、同じ「田遊び」といっても、ずいぶん違って
いるように感じます。
東京も、青森のそれも 素朴な伝統芸能として、共に国の重要無形文化財に指定
されていますが、八戸の方がより演芸的な色彩が感じられます。
余談ですが、八戸は、ご存じのように青森県東部、太平洋に面した中核都市とし
て栄えていますが、この地域には、一戸~九戸(四戸を除く)まで現在も地名とし
て存在し、一戸町、二戸市、九戸村は岩手県に存在し、三戸町、五戸町、六戸町、
八戸市は青森県に立地しているのですね。内陸の一戸から時計回りに数字が増えて
行くのです。
かって、四半世紀ほど前に仕事で二戸市を訪問し、確か障害者施設に関連した業
務で、市長を交えた会議は、普段の仕事関係とは全く違った内容の議論で大変興味
深く印象に残っています。高原の宿舎に宿泊した翌朝、突然の大雪で交通困難に遭
遇したり 珍しい出張だったことを思い出しました。
【青森の魅力】八戸えんぶり・・それは春を呼ぶ伝統芸能らしい