蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

5G その後  (bon)

2021-05-12 | 日々雑感、散策、旅行

 昨年の3月末に5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスが始まりましたが、
その後どのような状況になっているか? 新型コロナウイルスの感染拡大と共に、
5Gに対しては一般の報道からもすっかり姿を潜める形となっています。

 一昨年、2019.5.12の当ブログに「5G」を取り上げましたが、この年の1月にラ
スベガスで開催された世界最大級の家電・情報技術(IT)見本市(CES)では、メ
インテーマとしてこの5Gが大々的に取り上げられ各国のブースで賑わっていまし
たし、翌年もなお5Gの話題が沸騰していました。 また、5G技術を巡り覇権争い
の話題も紙面をにぎわせ、アメリカによる中国のファーウエイ締め出し劇が大きく
報道されていました。

        i-phone12(ドコモ)
         (ドコモHPより)

 現在、若者~熟年世代まで広くほぼ100%近く普及しているスマホ(4G)に比べて、
5Gの特徴は以下の3つに集約されています。

  • 高速・大容量で、通信速度は、4Gの最大100倍ほど早くなり、2時間映画が3秒
    でダウンロードできるとあります。(4Gでは5分)
  • 低遅延で、データの送信受信までの時間が極めて短い。4Gの1/10以下で、
    001秒程度となります。 ネットワークの遅延が少なくなることから、遠隔医
    療や自動運転などへの適用が見込まれています。
  • 多数同時接続です。受信する電波の強度順に処理して行く方式にしているため、
    複数の端末からの電波を処理できるようにしているので、現4Gの30~40倍に
    あたる1k㎡あたり100万台の機器が接続できる機能を実現しています。このこ
    とは、今後、IoT時代に向けた多数端末を処理するための必須な機能です。

 ここで、②の低遅延と③の多数同時接続は、これまでの携帯電話(スマホ)など
もっぱら個人的な通信手段として使用されていたのに比し、自動車、医療機器はじ
め家電機器など広く産業利用面での活用が期待できる点で、4Gからの単なる発展
形態ではなく新しい「産業革命」とも言われる 未来への大きな可能性を持ってい
るのです。

 AIなどと組み合わせることによって、通信関連だけでなく、医療・福祉、交通、
物流、農業、サービス業など広い範囲にわたる産業構造変化が期待できるともくろ
まれて
いるのです。

  
(総務省 翁長久氏 発表資料「5G最新動向と和学の通信政策」R3.3.5 より)

 しかし、5Gが使用する電波の周波数は、4Gなどよりも高周波なのでビル影など
により電波が届かないため、基地局をたくさん設置する必要がある、端末の電力消
費が早いなどの克服すべき課題もあります。

 それで、コロナ禍でマスクされてしまっている感じの5Gの普及などはどうなっ
ているか? 直近のデータではありませんが・・

 (社)情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)の昨年(2020年7~8月)の調査から、
関東、関西在住の19歳以下、20歳から69歳までの10歳刻みで男女100人ずつ計1200人
を対象としたアンケート調査では、スマホ利用98.3%でほぼ100%、5Gの認知度は
85%と高いですが、実際の利用者は16名で1.3%だったとあります。

 個人利用で、高速大容量通信(4Gの最大100倍)が魅力的だという人は現状では
限られていると思われますし、サービスエリアが限定されている現状では、さもあ
りなんと思います。サービスエリアの拡大については、各移動電話会社とも精力的
に取り組まれています。

       (JIJI.COMより)

 NTTドコモのエリア戦略では4G周波数の5G転用を否定しているわけではないので
すが、5G用に新規で割り当てられたSub-6の3.7GHz帯や4.5GHz帯、ミリ波として
28GHz帯を優先的に整備し、2021年末までに2万局を整備するとしています。

     先月末のサービスエリア 部分(m印はミリ波対応スポット)
     (ドコモHPより)

 これに対してKDDIとSBは、早ければ2020年末から4G周波数を順次5G化していくこ
とで2021年度末にはそれぞれ5G基地局を5万局にまで一気に増加する計画のようです。

          

 話は突然3G(折り畳み式携帯、ガラケー)のサービスは、来年(2022年3月末に
au、24.1下にソフトバンク、26.3末にドコモがそれぞれ終了すると発表しました。

 3Gは、ドコモの「FOMA」で世界に先駆けて携帯電話で動画が送れるなど画期的
なサービスを提供してきましたが、いよいよ終焉を迎える時となりました。移動体
通信は大体10年ごとに進化してきているのですね(上図)。

 かって、ICT曼荼羅?なんてタイトルの下図を作成していましたので・・。

 

 コンピュータが、その昔電子計算機と呼ばれている時代の、超高速計算能力がう
たい文句であった頃の一般サービスへの利用は、それほど考えられず、今日のよう
なコンピューターインフラのような時代は想定されなかったのと同様、5G以降の
進展は計り知れないのですね。

  

   

 

【次世代通信5G①】5Gで世界は変わる!インターネットが普及した時以上の革命

 

 

 

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