昨日(2/20)のカーリング女子決勝戦の日本チームは、前日のスイス戦に比べて
どこか精彩を欠いていたようでした。相手の英チームには良いリズムが流れている
のに反して日本チームのそれはこれまでの戦いと違っていたように感じました。
思いが高ぶっていたのか・・いつもの明るい流れが見えず何となく元気がないよう
に映っていました。結果は、英に3-10と完敗でした。 それでも史上初のオリンピッ
ク銀メダルに輝いたのでした。 すばらしい! 北海道北見のロコ・ソラーレ!
おめでとう。
スイス戦に勝利したロコ・ソラーレ
(ネット画像より)
雪と氷の中で17日間にわたって、素晴らしい熱戦が繰り広げられ、十分楽しませて
いただきました。 スキーの各種競技の豪快なスピードやジャンプ、それに本当に
しんどそうなノルディック複合など、空を飛ぶスノーボード、そしてスケートリンク
では、激しいアイスホッケー、スピスケ、パシュート、優雅なフィギュア、ち密な
カーリングなどなど、人間の限界と思える技の数々に魅せられていました。
と同時にこれらを達成するための鍛錬たるや想像を絶するものがあるのでしょう。
選手の皆さんの素晴らしい活躍に感動をもらいました。 大会関係者のご苦労にも
感謝です。
アルペン滑降
(ネット画像より)
しかし、ジャンプ団体で高梨沙羅選手は競技後に突然、スーツの規定違反で失格
となったり、ロシアの15歳のドーピング疑惑での裁判結果とIOCの扱いなど、後味の
悪い印象は拭えませんし、IOCの独善的な行動も見逃せない部分であり、相変わらず
の開催費用の肥大化、ビジネス偏重など課題は残ったままでした。
また、今回も少ない雪を補うため人工降雪に頼らざるを得なかったようですが、
地球温暖化により今後の冬季五輪開催国に大きな制約となるなどの課題も浮き彫り
になりました。
新型コロナの問題も大きかったでしょう。 テレビで五輪を見ていると、つい
コロナのことは忘れてしまっていますが、競技が終わるとすぐさまマスクを着用して
いましたし、選手やボランティアを含めた関係者の皆さんは、隔離された環境でそ
れこそ大変だったことでしょう。 それでも感染者が出て、出場出来ない選手もい
たそうです。 観客は関係者だけということだったようですが、スケートリンクな
ども、客席はまばらでしたね。
閉会式
(日本スケート連盟HPより)
選手の中には、悔しい思いを抱いたまま 昨夜の閉会式に臨んだ人もいたでしょう
が、一日も早くそれらの思いをバネにして前進して欲しいですし、多くの選手の皆
さんからもらった感動を思い出しながら閉会式の楽しい雰囲気を享受しました。
子供たちが持つランタンが雪の結晶をあらわし、フィールド一面に広がる幻想的な
場面から閉会式は始まりました。 聖火台に見せた大きな雪の結晶に覆いかぶさる
ようにAR映像が表す「結束」イメージの後、選手入場は、開会式とはまるで違った
様子で、戦い終えて緊張がほぐれ楽しさいっぱいの選手たちが思い思いに陽気にふ
るまう“これぞオリンピック”の楽しいフィールドがそこに繰り広げられていました。
和気あいあいのフィールド
(日刊スポーツHPより)
オリンピックの外では、ウクライナに対するロシア侵攻の緊迫した局面にありま
すが、少なくともこのフィールドを始めとした五輪では、競技で戦った国同士が手を
つないで輪になっている姿もまた真実の友好であるのですね。 フィギュアスケート
のヱキジビション、フィナーレでは各国のメダリスト、トップスケーターが入り混
じって互いに称えあい喜びを共有している姿には、競技とは別の感動が伝わってき
ました。
いろいろな問題もありましたが、コンパクトで静かな光の芸術の中、冬季オリン
ピックは終わりました。ありがとう! 花火の中に『ONE WORLD』『ONE FAMILY』
『AULD LANG SYNE』の文字がありました。聞こえませんでしたが、蛍の光が流れて
いたのでしょうか・・。
北京オリンピック2022閉会式の主な演出【まとめ】