蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

札幌の想い出  (bon)

2016-07-20 | 日々雑感、散策、旅行

  1966年(昭和41年)から2年間、札幌に勤務していました。 それまで、北海道に行ったことが無く、
始めて訪れる地、札幌は私には当時遠い彼方の地でありましたから、赴任時期(2月初)の雪の中の
生活は、寒さも半端ではありませんでしたが、モノ珍しく 何をするにもワクワクしていた記憶が
あります。

 そんな札幌を思い出させてくれたのは、神楽坂にお住いの“若さん”のメールでした。 この七夕時期に、若さんの高校卒業50周年記念同窓会が、定山渓であり、その大宴会の余韻を含みながら
周辺の話題を綴った“感動”メールをいただいたのでした。 藻岩山、二条市場などなど懐かしい地名に
それぞれ想い出があります。 藻岩山にすぐ近く、大倉シャンツエの下の荒井山で初めてスキーを履いて、
少し慣れたところで、転んだ拍子に 右ひざ靭帯の損傷ということで、北1条西4の北辰病院(今はありま
せん)に1か月お世話になったことなども今は懐かしく思い出されるのでした。

 前置きが長くなりましたが、神楽坂研究を継続しながら、先月(6月9日)の「米 銃乱射事件」に続き、
今回は涼しい、若さんの“札幌の感動”を記事アップします。

 

~~~~~~~若さんの 久しぶりの札幌~~~~~~~~

 

藻岩山¹ (札幌)の“雲海”に感動!

                                          
 藻岩山頂から望む雲海²(1) 雲海(2016年7月8日AM06:20)  雲海とご来光(2)  

 

 札幌南高校卒業50周年記念同窓会が7月6日札幌の奥座敷定山渓温泉で開催されました。直前骨折事故でドタキャン発生もありましたが、約150名参加の大宴会でした。当日と翌日(七夕の日)は、仕事がありイベントには不参加。この時期、梅雨の東京を脱出し仲間とゴルフとかジンギスカンも良いなという思いがあったので航空券だけはキープ。7日の昼過ぎ東京は猛暑日寸前、札幌は晴、24℃なので脱出決意。それに加えて、札幌在住のU先生からコレポン(Correspondence)アシストの依頼も背中を押してくれました。研究テーマのルイスベーマー³の新資料がイギリス王立植物園(Royal Botanical Gardens Kew)にあることが判明したとのこと。(何がでるか楽しみ)ということで、宿泊は、会計事務所兼自宅にお世話になることにしました。4丁目から南西方向、市電で母校を通り過ぎ“石山通り”近くの閑静な住宅街。この時期、前庭では紫色のラベンダーに囲まれます。つまんだ指に香るアロマに癒され、朝日の順光に映える新緑の原生林(藻岩山)を頂まで見上げるとフレッシュな気持ちになれる、上質なエントランスです。高校生のころ、先生も生徒もお世話になった、まだ元気にやっているパチンコ屋さんに徒歩1分と至近距離、コンビニまでは3分ですが...(笑)。小学校6年(ロープウエイ開通翌年の昭和34年、少年マガジン、サンデー発売の年)冬の週末は藻岩山スキーでした。土曜日の午後は同級生のI 君と市電に乗り、4人乗小型ゴンドラで山頂へ、ネギ大盛り熱々かけそばを食べ、今は住宅街になっている北斜面を滑るルートで遊びました。(総コスト100円→現在は約1,000円))羽田に向かうモノレールの中で、年に一度は夢で見る、藻岩山スキーのことを思い出し登りたくなりました。 最近は、大体午前3時30分ごろに目覚めます。当日朝4時、あまりの明るさにびっくり、東京の4時半くらいの感覚でした。札幌は日の出が早い! 4時半緊張感ある涼風を感じながら出発、慈啓会病院前登山道に向かいました。クマ出没注意の看板を横目で見ながら5時に、まずは馬の背から山頂に向け(1.8km+1.1km)登山開始、1時間20分かかり山頂へ。熊よけ鈴を“チリん、チリン“鳴らしながら駆け上がってくるお姉さんや、本格登山姿の若者5~6人に追い抜かれました。最後、山頂にご褒美として待っていてくれたのは市内ほぼ全域を覆い隠す朝日にたなびく“雲海”でした。山頂テラスからは、雲海の先に恵庭岳も見える幻想的世界、想定外の感動でした! 昔、石炭ストーブから排出される冬のスモッグに浮かぶダーテイなTV塔の冬景色とは違う、クリーンな空気に感謝の“合掌”。



  7/12雲海(3)    熊の足跡・糞  スキー場から望む   ラベンダー 
 北海道新聞掲載    発見(6/21)     真駒内

 

 日本新三大夜景、は藻岩山から。

  
           
藻岩山からの夜景


 北海道で有名な夜景といえば、ミシュラン三ツ星しかも“世界”がつく三大夜景の函館です。藻岩山からの札幌の夜景は、世界なし、日本三大と北海道三大がつく夜景なので現時点では ”穴場“ 的存在かもしれません。夕方すすきのから市電外回りに乗ったとき、爆買い人と思しきカップルとファミリーが ”ロープウエイに行きますか?”と乗ってきました。以前、函館山頂に行ったとき、95%はインバウンド・ツアー客であふれかえっていたのと比較すると、まだ知名度は低いようです。札幌すすきの生まれ、育ちの私としては、ミシュランがそのうち必ず ☆☆☆ つけると思います。 7月7日七夕の日に、定山渓温泉で一泊した同窓会一行はバスで藻岩山観光道路経由山頂へ。 昼間の眺望をエンジョイし、学校を表敬訪問後ジンギスカンとビールで盛り上がったようです。
 

二条市場の朝も、你(ニー)好(ハオ)、여보세요(ヨボセヨ)!

 毎年春夏、高校同期のゴルフコンペに参加しています。数年前の夏、二条市場に早朝散歩の途中立ちよりました。なんと、海鮮丼や朝定食のお店が数軒営業中なのを発見。しかも店内はそれなりの数のお客がいます。入店すると店のおやじが俺にハローだって、ニーハオって返事すると久しぶりの日本人客だって笑っていました。 私以外すべて大陸、台湾、半島系のツアー客でした。観察してみた結果、生ものに弱いメインランド系の人は焼き魚(時不知、ほっけ)定食でした。朝からビールに黒北寄貝刺身は言うまでもなく💮(ハナマル)です。100年以上続く歴史ある市場だけに進化した形で、発展していってほしいものです。

 
     海鮮丼       二条市場     焼き魚定食(ほっけ)

 

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<脚注>

1 藻岩山は、札幌市南区に位置する。標高531m山全体の原生林は北海道初の天然記念物。ロープウエイ+モーリスカーで山頂往復できる。南側には観光道路と市民スキー場がある。登山道は5コースあり藻岩山ロープウエイのサイトで各コースの写真閲覧可能。2015年10月、日本新三大夜景(長崎、札幌、神戸)の一つに選定された。

2 雲海(1)(2)の写真はネットに投稿された写真。(3)は、7/12発生の雲海を翌日北海道新聞が掲載。

3 ルイスベーマーは開拓使が雇った外国人園芸技術者。札幌近郊で原生ホップを発見。その後日本の果樹栽培特にリンゴ栽培に尽力。開拓使の後、横浜で園芸会社を創業し日本の園芸ビジネス発展にも貢献した。

 

 

 

 

 

 

 


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