突然ですが、体長3.5~6㎝ほどの、淡水魚の話しなんです。
この小さな魚は、昔は、東京の石神井や井の頭あたりにも住んでいたそうですが、今では、
埼玉県、熊谷市の元荒川上流にのみ生息し、元荒川上流400mの区間をムサシトミヨの生息地
として県の天然記念物に指定されているというのです。
ムサシトミヨ
(ネット画像より)
ムサシトミヨは、トゲウオ目トゲウオ科トミヨ属のトゲウオの仲間で、寿命約1年の冷水魚
で、背に8~9本のトゲがあり、ウロコは尾の付け根部分にあるだけで、敵が来るとトゲを立
てるそうです。
また、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠA(CR=絶滅寸前)に指定され、絶滅の危険があり
ます。
新聞(読売新聞6/1地域版)に紹介されていましたが、ムサシトミヨの生息地が元荒川上流
のわずか400mに限定されていて、これらの水質や水温の変化によって絶滅の危険にさらされ
る問題があるため、熊谷市ムサシトミヨ保護センターなどでは、3機のポンプを交互に使い,
故障による影響を回避し、清潔な冷水を維持されているとありました。
さらに、「ムサシトミヨを守る会」によって川の清掃も行われているそうです。 この他、
さいたま水族館(埼玉県羽生市)内の専用水槽により分散飼育を行って万一のリスクを軽減
しているという。
生息地の様子
(サイエンスジャーナルより)
ムサシトミヨは、トミヨ属の一種で、ウイキペディアによれば・・
・トミヨ は、学名:Pungitius sinensis、英名:Amur stickleback。で、カムチャッカ半島、
アムール川流域、朝鮮半島、日本。 淡水、汽水(淡水と海水が混じり合う水域)から海水
まで生息する。汽水、海水では体長8~9cm 程度になる。日本では、福井県、石川県、富山県
以北の日本海側と北海道に生息する。
・キタノトミヨ(イバラトミヨ) 分布は、ユーラシア大陸(イギリス、フランス、シベリア、
朝鮮半島、日本)、北アメリカ。 日本では新潟県以北の日本海側と北海道。 北海道・東北
地方に棲息するイバラトミヨは「淡水型」「汽水型」「雄物型」の3種類が知られており、
秋田県南部内陸地方を中心に分布する「雄物型」はなかでも稀少で、秋田県及び環境省の定め
たレッドリストでは「絶滅危惧IA」(CR)に指定されている。
・エゾトミヨ 分布は、北海道、樺太(サハリン)。淡水性で、水草の茂った小川などに生息。
2007年までの環境省レッドリストでは「準絶滅危惧」に指定されていたが、2013年には「絶滅
危惧II類(VU)」と評価された。
・ミナミトミヨ 1960年代までに絶滅したと考えられている日本固有種。京都府、兵庫県の
瀬戸内海側の流域、特に湧水の付近の小川や水田などから見つかっていた。一生を淡水で過ご
すと考えられている。体長 4cm程度。 環境省レッドリスでは、絶滅(EX)。
<参考>
絶滅危惧分類(CR=絶滅寸前の例) (ウイキペディアより)
初めまして、ムサシトミヨです。
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