一昨日(6/8土)のお昼頃に上野・東京都美術館の「公募 第107回日本水彩画展」に
行ってきました。 もちろんI画伯の出展作品がお目当てです。
上野はいつも人がいっぱい・・特に土曜日のお昼頃でしたので、JR上野・公園口から
大賑わいでした。 東京都美術館では、同時開催中の「クリムト展」は、入場待ち行列が
でき、館内入ったところは混雑していました。
東京都美術館へ (お昼頃)
「日本水彩」は、公募作品で、出展数は1200~300作品に亘る膨大なもので、作品も100号
並の大作がずらりで。、それこそ圧巻で圧倒されてしまいました。
日本水彩展入り口
I画伯の『蔵の街』は、精緻なタッチで、精細な描写の中、どっしりと重厚な構えの蔵の
刃物屋さんが正面から描かれていました。瓦屋根、蔵の分厚い窓と白壁、庇に並んだ暖簾、
店先に並ぶ刃物の数々と入口の外暖簾から、何代にも亘った老舗の迫力が伝わってくるの
でした。 三宅克己賞、会友推挙の賞を受賞されていました。
別掲で、受章者一覧が高々と掲げられていましたが、それぞれに名前が記され、輝いて
いました。
展示室が30もある大展示で、とても“鑑賞”するというスタイルではなく、心を残しなが
ら通り過ぎてしまう作品が多く、どの作品も、一筆一筆心を込めて書き込まれた大作をこの
ように見てしまうのは、まさしく感情が断ち切られる思いで、ほとほと疲れてしまいました。
美術鑑賞ではなく、公募による、作品の発表会だからなんですね。
どの作品も、素晴らしく、受賞されなかった作品にもハッと気が止まるのがいくつもあり
ました。『旅情』ヴェニスの運河のたたずまいでしょうか、『ドイツ回想』では、細かな
ドイツ語(スペル)が、背景いっぱいに書かれていて気の遠くなるような思いでした。
『夜雨の街』の雰囲気が好きです。会友推挙の賞受賞でした。 『やさしい回想』は、内閣
総理大臣賞受賞で好感のもてる大作で、『煙る街角』は、最初に引き込まれた作品で、小雨
に煙る何気ない交差点の模様が描かれていましたが、すてきでした。日本水彩画賞受賞作品
でした。
I画伯の『蔵の街』とK氏(知らない人ですが)の『煙る街角』の2枚のポストカードを求め
て展覧会を後にしました。
どんよりと曇り空で蒸し暑い上野でした。
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