蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

運び屋  (bon)

2021-09-25 | 日々雑感、散策、旅行

 映画を観ました。 BS映画を録画して、気が向いた時に観る・・そんな感じで、
4本溜まりました。

 タイトルの「運び屋」と「続・夕陽のガンマン」この2つは、主演がクリント・
イーストウド、それにエリザベス・
テーラーが出ている「陽のあたる場所」そして、
スティーブ・マックイーンの「栄光のル・マン」です。

 「運び屋」は最近の映画ですが、それ以外はタイトルだけ知っているような割と
古い映画ですからご覧になった方も多いと思いますが、私はどれも初めて観る映画
でした。  順を追って簡単に・・。

 

運び屋』(原題: The Mule)は、クリント・イーストウッドが監督・主演の犯罪
映画で、第二次世界大戦の退役軍人が麻薬の運び屋となる実話に基づいて制作され
た2018年のアメリカ映画です。

                  (ネット画像より)

 90歳を迎えるストーン(クリント・イーストウッド)は、自宅の花壇のデイリリー
の栽培をいつくしむ姿から映画は始まるのです。 名を馳せた園芸家として、家族
を二の次にして働きづめた彼は事業に失敗し自宅も差し押さえらえかけた時、車の
運転さえすればよいという仕事を持ち掛けられ、テキサスの荒涼とした道路をひた
走り、指定されたところに積み荷を運ぶだけの仕事でかなりの報酬を手にするので
す。初めは、よくわからなかったがそのうちそれが麻薬であることを知りますが、
高収入であることから知らないふりをしてこの仕事を続けるのです。

        (ネット画像より)

 老齢な彼は若気を取り戻しクラブなどで楽しく遊んだりしながら家族との関係修復
も考えていて、別れた妻の死の間際に寄り添い、人生の終焉で償なおうと努力する
のです。

 運び屋を何度か続けるうちに麻薬捜査官に追跡され、とうとうつかまってしまい
ます。裁判になり、情状酌量の弁護も聞かず自ら有罪を認めてしまうのです。

 高齢の退役軍人の、まだ若い気持ちを持ちながらすでに自らの人生を十分全うし
たかの境地をイーストウッドは余すところなく好演していたように思いました。

 

「続・夕陽のガンマン」は1966年公開のマカロニウエスタンです。 監督はセル
ジオ・レオーネで、「荒野の用心棒」(1964年)、「夕陽のガンマン」(1965年)に
続くドル箱 3部作といわれているとあります。いずれも、クリント・イーストウッ
ド主演ですが、夕陽・・の2作では、鷲鼻の特徴あるリー・ヴァン・クリーフが共演
しています。

        (ネット画像より)

 「続・夕陽のガンマン」の原題は、イタリア語では Il buono, il brutto, il
cattivo 、英語ではThe Good, the Bad and the Uglyで意味は「善玉、悪玉、卑劣
漢」で、20万ドルの金貨を求める3人の非情なガンマンの姿が描かれており、また
「夕陽のガンマン」の原題は、それぞれPer qualche dollaro in più と For a
Few Dollars More で意味は「もう数ドルのために」で、どちらも「夕陽」は見当
たらず、「続・夕陽のガンマン」では全く夕陽らしいシーンすらありませんでした。
どうして「夕陽・・」という和題をつけたのでしょう。

 残った2人が、とうとう20万ドルの金貨を墓地から掘り出すのですが、喜んで掘
り出す「悪玉」に「善玉」は拳銃を突きつけ、木から下がる縄に首を入れさせ、不
安定な木に登らせて後ろ手に縛る。20万ドル金貨の半分を善玉が取り、馬に乗り去
って行く。半分の金貨を真下に見ながら、首吊りの形でもがく悪玉を遠方からライ
フルで縄を打ち、悪玉は地上に転がる。残された重い金貨をもって、馬もなくどう
やって砂漠から抜け去るのか・・? 「善玉」といっても悪を持ち合わせている姿
をこのように描いているのでしょうか。 2時間50分の映画でした。

        (ネット画像より)

 

「陽のあたる場所」 原題 A Place in the Sun の1951年のアメリカ映画です。
1931年にも映画化されたセオドア・ドライサーの小説「アメリカの悲劇」の再映画
化された作品で、アカデミー監督賞などを受賞した評判の高い映画であったそうです。

         (ネット画像より)

 貧しい家庭で育った青年ジョージ(モンゴメリー・クリフト)は出世欲が強く、
ある時、水着製造工場を経営する叔父のもとで働くことになり、ほとんどが女性の
職場で、職場恋愛は禁止されている中、同僚アリスと親密な関係になってゆくので
した。やがて、彼は社交界の花形令嬢アンジェラ(エリザベス・テーラー)と出会
い惹かれ始めるのです。

 アンジェラとの恋が膨らんで行く中、アリスは身ごもり結婚を迫ってきて、困り
果てた彼は、彼女を湖に誘い殺意を抱いてボートを漕ぎだすのです。 ところが、
彼女がたまたま立ち上がった時にボートが揺れて、湖に放り出され、彼だけが岸に
泳ぎ着き助かる・・というストーリーでした。 そのうち、事件が明るみに出て、
彼は裁判沙汰になりますが、殺人を否定します。 しかし、殺意があったことから
「心の中で殺人を犯した」として死刑となるのです。

        (ネット画像より)

 アカデミー賞監督賞を受賞し、主演男優・女優賞にはノミネートされていました
がエリザベス・テーラーはどこにもその名がありませんでした。恐らく、ジョージ、
アリスが主役で、
リズはわき役だったからなのでしょうか。

 当時の評判、批評は良好であったとありましたが、ストーリーがありきたりの感
じがして、あまり感動はありませんでした。

「栄光のル・マン」 原題 Le Mans は、1971年に公開されたアメリカのカーアク
ション映画です。 カーレースに並々ならぬ情熱を傾けているスティーブ・マック
イーンが、自ら率いるソーラー・プロダクションの総力をあげて作り上げた、本格
カーレース映画の名作といわれているそうです。

         (ネット画像より)

 フランスのル・マン郊外で開催される、モータースポーツの祭典 ル・マン24時間
レースで、ポルシェとフェラーリの戦いがすごいアクションで描かれていました。
 ほとんどセリフも少なく、人間ドラマ的要素は影を潜め、ひたすらカーレースの
迫力シーンで、見ているだけで強烈なガソリンの匂いを感じるほどでした。

 『全編セミ・ドキュメンタリーのタッチで構成されており、本物の1970年ル・マ
ン24時間レースの映像と、映画向けに撮影された映像とを巧みに編集したレースシ
ーンを中心に、大イベントを迎えたサルト・サーキットの喧騒、走るレーサー達の
緊張と孤独、トップチーム同士の駆け引きにいたるまで臨場感たっぷりに表現して
おり、実際のモータースポーツのファンにも強く支持された作品である。』とあり
ます。

         (ネット画像より)

 しかし、有名俳優も起用していないなどから、一般層にはアピールできず、商業
的に大敗したそうですが、日本では大ヒットだったそうです。

             

 録画しておいた映画を、幾日か日を分けて観ていたのですが、いざまとめるとな
ると
それぞれの映画の大づかみの部分だけでは、ブログ記事にはならず、4作も並べ
ると事実関係を調べるだけでもかなり時間を要してしまいました。
 他人の観た映画の感想などを、ほとんどの人は関心がないことを承知しながら、
それでも一通りの区切りだけは・・と思う気持ちから長々とした記事になってしま
いました。感じたことの何パーセントも表現できていないのに・・。

 

エンニオ・モリコーネの曲から

続・夕陽のガンマン - The Good, The Bad and The Ugly

 

 

 

コメント (2)
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