蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

コロナ時代の新しい言葉  (bon)

2021-09-27 | 日々雑感、散策、旅行

 新型コロナを意識してすでに2年近くが過ぎようとしています。
この間、4回の緊急事態宣言が発出され今もその中にあります。 感染者は世界で
2億2千万人、死亡者は455万人に及び、日本のそれは、169万人、1.7万人を超えて
います。

 巣ごもり状態もいい加減疲れてきて、宣言が出ている中でも、人出は相変わらず
だし、初期のころ、covid-19 がどうの、世界のどこかの都市はロックダウンした
とか、クラスターが発生した、3密は避けるように・・そんな言葉が飛び交ってい
たと思うと、最近では、ブースター接種、抗体カクテル療法、ブレイクスルー感染
・・など、次々と耳新しい言葉がテレビでも平気で使われています。ブースター、
ブレイクスルー、カクテルなどこれまでも
クルマのブースターバッテリーやブー
スター電源など増量、強化の意味合いで使われていて、ブレイクスルーでは、突破、
撃破の意味で「技術的ブレイクスルーにより開発に成功した」など、カクテルは洋
酒でお馴染みですし、いろんな色の光が混合された「カクテル光線」などもありま
した。

           抗体カクテル療法(抗体)
         (ネット画像より)

 コロナで出てきたこれらの言葉を、改めてここに整理してみました。

・ブレイクスルー感染 ワクチンの効果は、どのワクチンでも100%OKということ
はなく、新型コロナワクチンの場合も、2回目接種から2週間以上過ぎた時点で感染
した場合にブレイクスルー感染と呼ばれています。つまりワクチンの障壁を突破し
たとの意味で使われているのですね。

・ブースター接種  ブースターとは、後押しする人、講演者、電圧の昇圧器など
の意味ですが、ここでは、3回目のワクチン接種を意味しています。つまり2回接種
が終わってさらに強化する目的で接種することをいい、世界では、2回目接種後7~
8か月後に接種する案が検討されているようですが、日本も現在検討中です。

・抗体カクテル療法  新型コロナウイルスが増殖するのを防ぐ2種類(カシリビ
マブ、イムデビマブと呼ばれる)の抗体を混ぜ合わせて使用するため、抗体カクテル
療法といわれています。抗体がウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質に結合し
て人の細胞に侵入するのを防ぐとあります。 発症から7日以内の軽症から中等症、
特に肺炎を起こしていない初期の患者に用いられ重症化を防ぐとあります。

 少し前からすでに普通に使われている言葉として、

・パンデミック ウイキペディアに『人獣共通感染症(伝染病)が世界的な大流
行をみせること』とあり、感染症の世界的大流行のことを指しています。大昔から、
パンデミックにより歴史が変わるほどの影響を及ぼしてきました。

・ロックダウン  都市封鎖を意味していて、この言葉は英語圏でも使われてい
るようです。しかし、日本では大規模なロックダウンは法律上国民の行動を強制す
ることはできないので、外出自粛などの協力を依頼する形で要請・指示するにとど
まっています。

・PCR検査  Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)検査の略で、
ウイルスがもつ遺伝子を専用の液体によって増殖しウイルスの有無を検出する検査
とあります。口や鼻(鼻咽頭)の粘液を綿棒でこすり取る「鼻咽頭ぬぐい液検査」
の他に唾液を採取する方法もあるようです。 最近では、通販などの「PCR検査キ
ット」を購入し自宅で採取して郵送による判定もあるようです。

        PCR検査キット例 
         
(ネット画像より)

・クラスター 集団感染のことです。  本来のクラスター(Cluster)の意味は、
「群れ、集団、塊」であり、コンピュータシステムや天文学などいろいろな分野で
使われています。 新型コロナで感染者集団を「クラスター」と呼んでいますが、
外国人には Disease clusterといわないと伝わらないおそれがあるそうです。

・オーバーシュート 感染爆発を指す言葉ですが 本来は金融・証券用語で「相場
や有価証券の価格の行き過ぎた変動のこと」という意味のようです。また英語圏に
おけるオーバーシュート(Overshoot)は、一般に「通り越す、行き過ぎる、外す」
という意味なんですね。

・ソーシャルディスタンス 人と人との距離を物理的に空ける(一般に2m)ことで
ウイルスの感染を防ぐための手段のことを指しています。直訳では、社会的間隔と
でもなりますでしょうか。 WHO(世界保健機関)では、フィジカル・ディスタンス
(Physical distancing)という言葉を推奨しているようです。

        (ネット画像より)

 
 これらの他 ・ステイホーム(お家に居ましょう。在宅で) ・テレワーク
(オフィス以外で勤務する形態) ・オンライン授業(遠隔でネットワークを使用
した講義形態) ・3つの密(密閉空間、密集場所、密接場所)を避ける。
  
ェイスシールド
(顔面を覆う透明遮蔽板)などや、 医療器具のパルスオキシメ
ーター
(皮膚を通して動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定するための機器)なども
一般的になっているようです。 新型コロナの初期のころ なかなか届かなかった
「アベノマスク」などもありました。

      パルスオキシメーター    酸素ステーション
                
            (共にネット画像より

 余談ですが、東日本大震災の時には、ベクレル(放射線を発する放射能の強さの
単位)、シーベルト(人が受ける被ばく線量の大きさの単位)、メルトダウン(原
子炉の核心溶融)、さらには、地震の大きさ・強さで、マグニチュード(震源での
地震の大きさ)やガル(加速度の単位)などが頻繁に出てきたのを覚えています。

 

 

Josef Strauss - Feuerfest (Polka francaise, op. 269)

 

 

 

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