蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ヨットの想い出  (bon)

2021-09-17 | 日々雑感、散策、旅行

      奇妙な動きをしていた台風14号は、何と列島を串刺しにするように進路を定めて、
      あたかも総裁選で渦巻く永田町を照準にしているようです。

 

 ヨットの想い出 といっても、映画にあるような豪華な外洋ヨットではなく、1~
3人乗りくらいの、普通にある小さなヨットに乗って遊んだ若かりし頃の想い出が
フッとよぎってきたのです。

 私は学生の頃には同じ水の上のスポーツですが、ボート部でしたから、もっぱら
川のスポーツです。川もなるべく波の立たないところでした。私の場合は、漕ぎ手
が8人の「エイト」です。 8人は力任せにこぐのですが、そのうちの誰かが、体を
揺らしたり、力を抜いたりするとボートはたちまちバランスを崩してロールして結
局漕げなくなります。 なので、思いっきり力を入れて漕がないと、すぐバレてし
まいます。

        (ネット画像より)

 ヨットのタイトルが、ボートで始まってしまいましたが、高校で仲良しだったM君
は金沢大学でヨット部に所属して活躍されていて、機会があれば乗り方を教えて欲
しいといっていたのがきっかけでした。ヨットレースなどではいろんなテクニック
が必要のようですが遊びで乗る分にはすぐに慣れてしまいました。 風を受けて、
風上にも斜めながら進むことができますし、その都度ジャイビングやタッキング
などのターンで向きを変えて、ダイナミックな感じで、ボートなどよりはずっとス
ピードがあり、こちらにも余裕があります。

 ある時、彼とそれぞれ彼女を連れて4人で、須磨か舞子あたりの浜から、台風が
近づいて大きな波もありましたが、もちろん普通の恰好で、女性たちはハイヒール
にハンドバッグ姿のまま海に乗り出しました。  静かな走行でしたが、波があり
時折しぶきがかかるなどしながら、冒険気分も手伝って小1時間海にいたのでした。 
 今から思えば、無謀ともいえる行動だったのですが22~3才の血は、そんなことは
お構いなしだったのでした。この4人は、その後も、飯盒炊爨などハイキングにも
行ったりして、結婚して今もそのまま続いているのを見ると、まあ良い青春であっ
たのですね。

 彼の友人が所有しているという小型の外洋ヨット(堀江青年がアメリカに行った
のと同形)で、須磨あたりから淡路島まで航行した想い出もあります。
 走っている間は、方向を決めるだけで特に操作もせずに、食べたり飲んだりおし
ゃべりしたりで、走る風で暑さが分かりませんでしたが、夏でしたから下船してみ
ると真っ赤に日焼けしてヒリヒリしたこともありました。

       堀江青年太平洋単独横断(マーメイド号:キングフィッシャー
         (ネット画像より)

 

 中学時代の仲間と佐渡から磐梯山、那須岳を巡る途中、猪苗代湖で宿泊した時に
も4人でヨットを楽しみました。湖面を走る爽快な気分は他にたとえようもありません。

 社会人となった1年生では、同僚にも経験者がいて5~6人のグループができ、小
田急電鉄の登戸駅(高架)の下が多摩川で、そこに貸しヨットがあったので、休み
の日などに打ち揃って出かけたものでした。多摩川の川幅が広いところではありま
したが、ヨットで走るにはかなり狭い感じで、ターンの忙しかったことが印象的で
した。
 更にこのグループで、
横浜国立大学のヨット部が一般に開放してヨット体験講座
みたいなことをやっている‥と誰かが聞きこんで、果たして横浜港に行ったのでした。
 学生さんたちは、割と親切に教えてくれて、ほどなく我々だけのクルー4人で乗
ることを許可してくれました。 湾の奥の方まで行ったとき、突然のような気がし
たのですが、大きな鉄の船が近づいてきて、風向きの加減から、とうとうその鉄の
船の横に沿うようになってしまい、なかなかその船から離れることができず、岸か
ら眺めていた学生さんに助けてもらいましたがかなり怒っていました。
     

          (ネット画像より)

 祖父のお墓が、静岡県清水の羽衣の松の付近にあり、ある年の夏、親せき中が集
まってお墓参りと称して寄りあった折にも、清水港のはずれに貸しヨットがあり、
3人で乗ることにしました。青い海をさっそうと滑り出し遠くに富士山を眺める快
適な走行でした。ところが、船着き場にかえる段になって、潮の流れが湾の外側に
向いていたようで、船着き場近くまで寄るのですがなかなか船着き場に横付けでき
なかったのです。何度か繰り返してようやく無事下船しましたが、一瞬緊張が走っ
たのを覚えています。

            

 もう50年以上も前のことで、なぜ今ごろヨットのことが想い出されてきたのか分
かりませんが、先のオリンピックでヨットレースをテレビで見たからかもしれません。
その思いから、ブログ日記にしてみようとするのに時間を要した‥のかもしれません。
かなり蛍光灯カモ・・?

        ベランダのヒガンバナ(2021.9.16)
         

 

 

【ヨット動画】420級のトラピーズタック練習(基礎)

 

 

 

コメント (2)
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