酒類卸の地震対策

明日、９月１日は防災の日。
恐縮ですが、弊社は土曜休日です。各々には、自宅で改めて防災の重要性を再認識して頂きたいと思います。
さて、防災対策。まずは地震ですね。企業としても行うべきことは行わなくてはなりません。

昨今、「業務継続計画（BCP）」が中小企業の間でも流行ですが、酒類卸の場合、阪神・淡路大震災クラスの被害状況を想定すると「酒を届け続ける」ことは二の次、まずは、会社として、社員や家族、そして施設資産の被害回避・安否確認や、特に被災直後から緊急復旧期における地域への貢献でしょう。


その一歩として、先般グループ企業に導入し、効果を自分なりに確認できた「緊急地震速報」の受信システムを導入することに致しました。
これで、事前消火による火事の回避、倉庫での商品等の倒壊による人的被害の回避等が期待されます。なによりもパニック回避が有意義でしょうか。



また、外回りが多い営業・物流メンバーの問題、あるいは昼間発生時の家族との連絡、あるいは夜間発生時の社としての社員の状況確認もふまえ、携帯電話を利用した安否確認システムを、希望される社員家族も含め、導入することに致しました。正直、コスト的には純増で、決算上決して楽ではありませんが、社員（そしてご家族）の安全・安心はお金には替えられない、と考え、導入を決定しました。
（業界の皆様、必要であれば、導入経緯等をコンサル致します、BCPも含め。。。）

でも、もっと大事なのは心構え。事実、先々週、一人土曜出勤の折、私の部屋で「あと10秒で震度3の地震が」となりましたが、思わず固まったままカウントダウンをしてしまいました。。。。

升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

菊正宗のラベルが新しくなるそうです

誰でも知っている、が故に大手メーカーの量産品、と見られがちな菊正宗。
でも、弊社ご懇意の白鷹と並び、生もと造りのしっかりとした酒を作り続けている蔵です。
この前、ひょんなことで「特選（本醸造）」を頂きましたが、ふくらみと押しのある味わいで、改めて目から鱗、でした。

そんな菊正宗のラベルが９月から新しくなるそうです。

新しいラベル、「菊正宗」の文字の左下に一枝の菊を添えていたデザインから、菊の大輪へと変更されるそうです。菊の花は文字の背景に使い、「未来に大輪の花を咲かせたい」との願いが込められているとのこと。



ラベルの変更は1886年の商標登録以降、1966年以来の2回目ということです。確か、前回変更以前のラベルは、昨年くらいに「正宗印・生もと純米」という限定酒（？）で出ていましたから、来月辺り、３代のラベルがそろい踏み、ということになるのでしょうか。


升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

ボトルあれこれ

「人は見た目が９割」という本がベストセラーになっているそうです。

この本の内容はさておき、では、酒は？

酒は見た目なんて関係ない、と言いたいところですが、中元・歳暮といった贈答品の場合、「気持ちを贈る」「物語を贈る」という意味合いもあることから、見た目も決して無視できるものではありません。

その「見た目」ですが、日本酒や焼酎（の贈答品）の場合、有田焼ボトルとか甕入りというように、ボトルそのものに工夫を凝らしたものも少なくありません。
それに対し、ワインの場合、ムートンのようにラベルに凝るものは多くありますが、ボトル自体は伝統的なものを使っているのがほとんどでしょう。魚の形のペッシュビーノ、皮袋みたいな形のマテウス、藁囲いのキャンティとか、地域ブランドレベルでちょっと違うのもありますが。
同じ洋酒でも、ジンやブランデーなどは結構変り種ボトルが多い気もします。


調べてみると、ワインにも変なのがありました。ドイツのblack-forest-girlというもの。なぜか英語です。黒い森ですから、いわゆるシュバルツヴァルド、なんでしょう。
（でも、調べてみても、ワインの変形ボトル、本当に少ないです）


升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

サッポロビール「贅沢モルト」

先週発売になった、限定販売のビールです。
プレミアムではなく、通常の価格。

早速昨夜、「気合を入れろ！！」という声と共に出されたステーキと共に。

メーカーの謳い文句は

「選りすぐりの協働契約栽培麦芽を１．５倍（当社ビール比）使用。麦芽のうまみをギュッと凝縮したコクのあるまろやかな味わいと華やかな香りが特徴。麦芽１００％。アルコール分５．５％。」

ということです。

エーデルピルスのような香りをイメージしたのですが、もっと控えめなものでした。
エビスよりもおとなしいかも。
コクはしっかりあります。苦味が抑えてある分、丸みをもって押してくる感じ。

恐らく、「秋」「オールモルト」の定番となりつつあるキリン「秋味」を意識した商品だと思われます（実は私、毎年待ちわびている、ファンなんです）。
「秋味」は今年は飲んでいませんが、この「贅沢モルト」も勝るとも劣らない味わいではないでしょうか。

これがプレミアムでなく手に入るとは、まさに豊穣の秋、ですね。



升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

お手頃スパークリング！！続き

（勝手に）夏はお手頃スパークリング！！キャンペーン

先日の夕食は、仔牛のカツレツにスプマンテ。
Botter社のBRUT、というもの。これも倉庫から社販で購入。


Botter社、調べてみると、ちゃんと、ホームページがありました。しかも伊・英両方で。
http://www.vinibotter.it/index.php?name=PagEd&page_id=191

これによれば、産地はveneto、ぶどう品種はピノとシャルドネ、です。
ブリュットと言いながら、果実の甘みもちょっと残り、泡立ちもやわらかい、「引っかかりのない」スムーズなスプマンテでした。
特に家内にウケていました。
僕自身はこの前のカヴァの方が好みかも。


株式会社　升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

総務省・家計調査（2007.4～6月期）

升本総本店・酒類経済研究所のまじめネタです。

現在、総務省では毎月「家計調査」というのを実施しています。
品目が古いとかなんとか、いろいろ文句を言われていますが、酒の消費に関しては、やはりこのデータが一番頼りになります。

このたび公表されたのは、2007年4月から6月までの四半期集計。
結果から、酒の部分について抜き出したのが下表です。



高所得、低所得は、第n分位数、という、難しい定義があるのですが、
ここでは、全体を５つくらいに分けた時の最も所得が高い層、最も低い層、と考えて下さい。

まず、酒類全体ですが、全世帯で9,463円と、対前年比と同じ（100%）です。
この列を縦に（種類別）に見ていくと、ウイスキー、ぶどう酒、発泡酒で対前年で110%を超える好調ぶり。一方、清酒は91%と、苦戦です。
また、「外での飲酒」は対前年比104%、健闘と言えましょう。

で、これを先ほどの「高所得・低所得」で見ると、差が歴然。
高所得層では、酒類全体で109%なのに対し、低所得層は86%増減が逆になっています。
これは、「外での飲酒」も似ている傾向。景気回復は高所得層から、なのでしょうか。

また、内訳も高所得層と低所得層で傾向が分かれます。
金額で言うと、そもそも高所得層は低所得層の３倍近い金額を消費しています。
内訳でみると、ぶどう酒では８倍の差。

いろいろありますが、あとは別の機会に。




株式会社　升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

もっと売れてもいいスパークリングワイン

暑い夏！ググッと飲むにはビールだけど、食事にはスパークリングワインを楽しみたい。

夏には、ちょっとスパイシーな料理がお似合い。

そんな時、飲みたくなるのが、アルザスに代表されるゲヴルツトラミネールと、スパークリングワイン。
ゆっくりと食事を楽しむ際、ビールでは物足りない、普通の白もちょっと負けちゃうかな、でも赤ワインでは暑苦しい、という時にピッタリ。

そう思い、昨日は酒屋の倉庫で見つけたお手頃スパークリング（スペインのカヴァ）を社販で購入、頂きました。


ヴィニデルサ　ドゥーシェ・シュバリエ　ブリュ（希望小売価格1,350円）

すっきりとした辛口。でもスパイスに負けないコク、そしてスパイスを洗い流す、きれいな泡。
ちょっと贅沢な気分になれます。

希望小売価格を書くために輸入元のサッポロのHPを見たのですが、この価格帯で十本を超えるスパークリングがラインナップされています。
でも、お店では、この価格帯のスパークリングを見ることはあまりありません。
お店にもよりますが、２，３種類あればいい方で、１種類、あるいはゼロのお店も少なくありません（先週見に行った庶民的百貨店ではゼロでした！！）。

もっと売れても良いのに今一つ売れない、消費する側の意識もありますが、お店の側にも原因がある気がします。
と、言うわけで、これから週に一本はいろいろなお手頃スパークリングを試すことと致しましょう。

升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

夏の終わりのエーデルピルス

夏の終わり、といってもまだまだ暑い！
東京（電力）の電力消費も今年の最高記録を更新しそうな状況です。

で、エーデルピルスです。
ほのかな甘みを感じさせながらしかしはっきりとした苦味、口にした瞬間からからだ全体に拡がる香り、そしてきめ細かい豊かな泡。
サッポロビールが、いや、日本が世界に誇るピルスナービールです。

そんなエーデルピルス、実は限られた料飲店でしか飲めないのですが、
去る５月に限定5,000セットの抽選販売がありました。



もちろん、家族、犬（の名前）を動員して何通も応募したのですが、見事にハズれました。

応募総数は2万2千口ちょっとらしいので、競争率は４倍強、ですね。運の弱さを感じました。
（サッポロの本部長さんがご挨拶にいらしたときもアピールしたのですが、、、ズルはいけませんね！）
そんなこともあり、弊社で運営しているラウンジで、エーデルピルスのフェアをお願いしました。
（公私混同的ではありますが、おいしいビールを広める、ということでお許し下さい）

お試し価格で提供していますし、なんと1,300円（だったかな？）で飲み放題も実施しています。お店の人に聞いたら、今月一杯とのこと。

エーデルピルスで、去り行く夏を惜しむことと致しましょう。



升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

第７回九州・沖縄物産展（催事等案内）

若潮酒造の試飲！　そして「伊佐美」もあります！！！


明日８月２２日（水）より、松屋浅草店さんで「第７回九州・沖縄物産展」が開催されます。
弊社は焼酎でご協力。
期間中、若潮酒造協業組合さんが自慢の焼酎を携え、試飲販売を行います。

若潮酒造協業組合さんは、日本一のサツマイモの産地で知られる大隈半島の付け根、志布志町の組合で、手造り麹、甕壷仕込、木桶蒸留器での蒸留など、製造体制も充実しています。
黒麹仕込み本格芋焼酎の「さつま黒若潮」や、かめ壷仕込芋焼酎「さつま風来坊」など、魅力的な焼酎が勢ぞろい。

また、企画モノでは、「本格芋焼酎６本セット」も販売。なんと「伊佐美」も入っています。
もちろん問屋の意地、プレミアなんかは付いていません。
売り切れ必至なので、お早めに。

－写真は若潮酒造「さつま風来坊」

＜無事終了いたしました。ありがとうございました。＞

升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ１７１

まずは書誌情報。

堀賢一・土屋守・福西英三（2006）：ワインと洋酒を深く識る酒のコトバ１７１（講談社＋α新書）、講談社、238p．


タイトルどおり、ワインと洋酒（項目立てはワイン、ウイスキー、リキュール＆スピリッツの３つ）について、コトバをちりばめながら、読み物としての面白さを企図したもの（たぶん）。
それぞれの分野を３人の著者で分担しており、書きぶりの違いも興味深い。

「ワイン」は一応「トレンド・マーケット」「栽培（実際には醸造も）」に二区分し、それぞれキーワード・概念を提示、それについて１ページ内外で概説している。全体のつながりには乏しく、散漫。
一通りの知識を持っている人向けか？
と、いいつつ、ちなみに、昨日飲んでいて話題になった「夏はやっぱりカヴァ！だよね」「ルイ十四世はトカイが好きだったらしい？」というネタでざっと見て、スパークリング・シャンパーニュ関連、貴腐ワイン関連とも、見つからなかった。その割りにリモートセンシングみたいなマニアックなネタが、しかし最新とは言えない内容で出ていたり、知っていることを書く、的な思いつき執筆・編集の感有り。

これに対し、「ウィスキー」は、概念ごとに細かいコトバ（索引にリンク）をちりばめた説明文が連なる、いわゆるフランス百科全書的な構成。これを全部読めば、一通りの体系が身に付く（気がする）。また、細かい単語が気になって索引で引いて、その背景がわかる、という点で、よくできている。百貨全書的なものって売れないというが、ここまでまとめる力はさすが。
恐らく本書全体の編集意図が一番実現されているのでは。

「リキュール・スピリッツ」も、ウイスキーに近いテイストだが、いかんせん守備範囲が広い（ブランデーなんか独立させても良い気がする）こともあり、ちょっと散漫になってしまう。場所によっては単なる単語集になっている。まあ、しょうがないか。


銀行や病院の待ち時間に読むのに良いのかな。
（夜、寝る前のちょっとした時間に読む、というのも有りだが、ちょっとムード不足）。

ウイスキーとリキュール・スピリッツは、お勉強のスタートラインとしても有用。

「酒の本棚」お薦め度：★★★☆☆



升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

鹿児島すっきり焼酎セット（催事案内）

まだまだ暑さが続きます。まだまだ暑さが続きます。

さて、明後日８月２１日（火）より、日本橋・三越本店の全館で壱万円均一セール（仮称）が開催されます。

弊社からは焼酎六本セットをご提供。中身は、、、、
　　　　　・黒　七夕
　　　　　・秀水
　　　　　・さつま島美人
　　　　　・島乙女
　　　　　・一番雫
　　　　　・小鹿黒
という六本（いずれも一升1800ml瓶）。

見る人が見ればわかりますが、これで一万円はお値打ちです。
売り切れ御免！急げ！
（担当：小杉）


升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx

ベルギービールフェア＠京王デパート（催事等案内）

夏のベルギービール！！

今回は季節に合う白ビール中心のフェア開催。
8/16（木）～8/22（水）まで新宿京王デパートにて展開です。
品薄状態のヒューガルテン・ホワイトも投入。お楽しみに！！
（担当：関本）


－写真はヒューガルテン・ホワイト

升本総本店
http://e-masumoto.com/default.aspx