牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

ペンは剣より強く、女は酒よりも強い。人の話は聞こう、しかも最後まで。

2017-10-31 12:22:26 | 酒の本棚(書評?)
                           
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先日、お酒の席で、そこにいない人の論評が始まりました。



あいつは人の言うことを聞かない
(批判に耳を貸そうとしないどこぞの総理大臣ではないですよ)


いない人のことを言うのは(というより、そもそも悪口的なことは)良くないけれど、確かに当人、人の言うことを聞かない傾向はある。


「俺の話を聞け!」


クレイジーケンバンド「タイガー&ドラゴン」
(あ、「♪♪俺の話を聞け! 5分だけでもいい~♪♪」の歌です)


いや、他山の石、です。





それはさておき、昨日は、今年が500周年を迎える、宗教改革の中心人物マルチン・ルターのお酒に関する格言をご紹介しました。


これらを調べる中、他にもマルチン・ルターのお酒に言及した格言もあったのですが、意味が分からなかったので、載せなかったものがあります。


酒は強い。
王はさらに強い。
女はなおさら強い。


いや、言っていることは分かるのですが、何故ルターがこんなことを言っている(いう必要がある)のかが分からない。



もっと調べてみたら、実はこんなフレーズでした。


Wine is strong. The king is stronger. Women are stronger still, but Truth conquers all.

酒は強い。王はもっと強く、女はそれよりさらに強く、けれども、真理の教えはこれらを制する。




なるほど、聖書がエライ!、という宗教改革の考えと整合していますよね。

この最後のフレーズがあってこその格言なのに、、、、「女は酒より強し」なんて、話は最後まで聞かなきゃいけませんね。



早とちりには結構思い当たる節もある(要は慌てもの)ので、今後注意します。



しかし、「俺の話を聞け!5分だけでもいい」って、5分聞いてもらえば結構話せるし、そこで結論が出ないほど「くどくど」話すのもどうかと思う。

話過ぎにも注意、です。



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知らなかった!ビール好きで知られるマルチン・ルターの宗教改革が今年で500周年だそうです!

2017-10-30 12:28:24 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
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昨日は手賀沼ハーフマラソンにエントリーしていたのですが、法事と重なってキャンセル。

と、いうか、あの雨の中走っていたら風邪をひくのがオチでしたね。
(何やら「ゴロゴロ」という音もなっていたようですので、雷に打たれて、というのも困る



そんな昨日の台風ですが、学生時代、草原で激しい雷雨に遭遇し、「神様!」と神に仕えることを決意して修道士になってしまったのが


この人
(その時の様子の版画です)


宗教改革の中心人物、マルチン・ルターです。

そして今年2017年は、宗教改革から500周年という記念すべき年、だということです。
(昨日の法事後の席にて聞きました、、、、ご住職ではありませんけどね)


500周年というのは大変な記念の年ですね。
それにしてはあまり喧伝されていないような気もします。
(まあ、キリスト教とはそんなに縁がないのですが)


マルチン・ルターと言えば、作曲もしたことで有名ですし、生涯ビールを傍らに置いていたということでも知られています。



これはルター作曲の楽譜


ビール好きの件では、こんな格言(?)も残しています。


“Whoever drinks beer, he is quick to sleep; whoever sleeps long, does not sin; whoever does not sin, enters Heaven! Thus, let us drink beer!”

ビールを飲むものはすぐに寝てしまう、寝ている時間は罪を犯さない、罪を犯さないものは天国にいける、よって、ビールを飲んで天国に行こう!!



神学者らしく、三段論法です。



ちなみに、ルターの格言としては、こんなのも有名ですね(コチラの方が有名)


酒と女と歌を愛さぬものは、生涯愚者のままである。



ただ、これについては、英文(すいません、独文ではないです)のものを見てみると、


“He who loves not wine, women and song remains a fool his whole life long.”


ビールではなく、ワインなんですね。



本当はどっち派だったんでしょうか。






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コト消費の進化系? ブドウ畑という物語から都心という物語へ@深川ワイナリー

2017-10-29 11:11:11 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】





昨日の記事の書き出しは、「先週末、門前仲町に行ったのですが、、、、」でしたが、そのことを書くのを忘れていました。


台風襲来の日曜日、投票は国民の大事な義務/責任です!と、「野鳥の会」ブランドの長靴を履いて出陣です。




投票のあとに向かったのは、門前仲町の駅からちょっと歩いたところにある、

こちら

街中の小さなビルの一角、一見カフェ風のこちらは、実は都内で3番目のワイナリー「深川ワイナリー」さん。

先月(かな)、当社のご縁でとある蔵元さんが試飲販売をやっていた日本橋高島屋に赴いた際、同じお酒売り場で試飲販売をしておられ、その時に「見学できますよ」と教えてもらい、機会をうかがっていたもの。



建物の脇から入ると、そこはすぐステンレスタンクが並んでいるワイナリーになっています。




ステンレスタンクの脇には、蓋のない開放型のプラタンクもあって、昨日、ボランティアさんとともに届いたブドウからブドウの実(果粒)だけを取り出す「除梗」を行い、絞った、という果汁で仕込みが始まっていました。




脇には、果粒と分けられた小さな枝(梗)がゴミ袋に入れられていました。


(生活感満載です)


「届いたブドウ」と書きましたが、こちらは深川にブドウ畑があるのではなく(当たり前)、ご縁のある山形や甲州のブドウ農家さんから買い付けているのです。



ともすればワイナリーはブドウ畑とセットの「物語」を打ち出す場合が多いのですが、こちらでは「都市型ワイナリー」という別の物語を設定しているのです。

ある意味で、「最高の酒米である兵庫の山田錦を使う」ことが一つの売りとなる日本酒造り的な部分があるかもしれません。

また、「ブドウは調達してくる」という割り切りによって、日本のブドウの収穫シーズンの後は、南半球のブドウを買い付け醸造するという、二毛作(か二期作)を行っています。



見学のあとは、隣接(というか、壁一枚隔てた)カウンター・バーで、醸造施設を眺めながら色々とお話を伺いました。





「なぜ都心で?」というベタな質問に対しては、「こんな感じでみんなに来てもらいたいから」というお答え。
(確かにウチの会社からも電車で6つ、ドアtoドアで30分もかかりません)

そして単に見学だけでなく、上掲した「除梗」や「搾り」などの仕込み過程も体験(ボランティアでお手伝い)できるそうですし、使用するブドウを産地に収穫に行くツアーなども企画しているそうです。

確かに行ったことがあるワイナリーというのはそれなりに思い入れができます。

特に料飲店さんなどの場合、ソムリエやシェフ、オーナーさんなどがファンになってくれれば、自分のお店のコンセプトとも併せた物語として提供できますね。


これが都市型ワイナリーの目指す一つのモデルかもしれません、と思いつつ、色々と考えさせられました。

どうもありがとうございました!!!



【おまけ】

こんなものもありました。



これ、生ビールなどで良く見る、10Lの樽缶です。

造りたてのワインをこれに入れ、タップを通じ出せば、生ワインが提供できる!というすぐれものアイディア。

ウチの飲食ラウンジ「インテリジェントロビー・ルコ」でやってみようかなぁ。。。。




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チリのワイナリーは自転車でまわれるくらいの緩傾斜なのか、それとも電動アシストなのか。

2017-10-28 12:06:00 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
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あ、先週末、門前仲町に行ったのですが、メトロの駅でこんな広告パネルがありました。


こちらに


こちら


そう、自転車のラベルでおなじみのチリワイン「コノスル」の広告です。


「コノスル」と言えば、新しい(1993年!)ワイナリーさんですが、リーゾナブルな価格での単一品種のブドウのラインナップが充実。

ソムリエ試験の自主練には最適!という声も。

インポーターさんのスマイルさんも、これで蔵が建ったと言われるくらいのヒットでしたね。


で、この広告パネルにもラベルと同じく自転車がアピールされています。


そういえば、先般顔を出したスマイルさんの展示会でも、自転車型のワイン・ディスプレイ棚が展示されていました。


これや


これ


貸し出しますよ!と言っておられましたが、何で自転車なんだろう。。。。

と、広告の中にちゃんと書いてありましたね。

なぜ自転車なの?

ラベルに描かれた自転車は、
毎日畑へとペダルをこいでいくワーカーへの敬意と、
自然のサイクルを基本としたコノスルの葡萄づくりを
表すシンボルだからです。



なるほど、まさに「シンボル」なんですね・


別のところには「自転車は、毎日の農作業に自転車を利用しているワーカーたちを象徴する乗り物。葡萄畑のある村に住んでいる従業員たちは、毎日自転車でコノスルに通い、そのまま広大な300ヘクタール(東京ドーム64個分!)の葡萄畑へとペダルをこいでいきます。」と書いてあります。

ワイナリーって丘陵というか坂道だらけだと思っていましたが、、、、電動アシストはないでしょうから、自転車が使えるくらいの緩傾斜なのでしょうか。

百聞は一見に如かず。一度見に行ってみたいですね。



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お坊さんは般若湯。福沢諭吉はビールが好き。

2017-10-27 13:08:50 | 附属酒類経済研究所
                           
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昨日はプロ野球のドラフト会議


メディアでは清宮選手の話題で持ちきりでしたが、個人的には昨年、今年と六大学の開幕試合で見に行った、東大の宮台投手。

結果は清宮選手と同じ日本ハムの7位指名。ぜひ頑張ってください。
(その他、東京六大学では慶應義塾の岩見選手が 楽天2位という上位での指名でした)



それはさておき、揚場町の外濠通り沿い、ウチの昔の倉庫跡のビルのエレベータが今週から新しくなったのですが、カゴ内のエレベータに液晶の表示板があり、注意事項や環境映像が時間を追って表示されたりします。


一昨日かな、エレベータに乗り込み、降りる直前、こんな表示が。


こちら


これ、「今日の雑学」というコーナー?で、日替わりで色々出てくる。


福沢諭吉は、禁酒中、ビールを飲んでいた


この後に続きが出るはずなのですが、エレベータを降りてしまったので、宙ぶらりん。



福沢諭吉と言えば、上に出てきた慶應義塾大学の創始者ですが、確かにビール好きで有名ですよね。


キリンビールのサイトにも、福沢諭吉のビール好きのことは出ていて、文章なども紹介されています。


「ビィール」と云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至て苦けれど、胸膈を開く為に妙なり。亦人々の性分に由り、其苦き味を賞翫して飲む人も多し。
(「西洋衣食住」/『福澤諭吉全集』所収)



ただ、このキリンのサイトによれば、30代中頃には、健康上の理由から節酒に励み、「とうとう酒欲を征伐して勝利を得た」と宣言するに至るが、それでも来客時のテーブルからビールびんや徳利がなくなることはなかったという、とあります。

ここでは諭吉自身は飲まないものの、コミュニケーションの手段としてテーブルに出した、というニュアンスであるものの、さっきのエレベータでは、「禁酒中、ビールを飲んでいた」ですから、本当に飲んでいたのでしょうか。


エレベータの続きが気になる!と思いつつ、次に乗った時(昇り)には、「今日の雑学」コーナーは表示されず、夜、降りる際にやっと続きが表示されました。


これ


ビールは酒ではない」と言って、毎日のようにビールを飲んでいたらしい



これって、お坊さんが「これは『般若湯』でござる」といってお酒を飲むようなものですが、まあ諭吉ですらそうなのですから、我々凡人は楽しく飲みましょう。





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エスプリか、日本の心か。カステルバジャックは検定不合格@ボージョレ・ヌーヴォのポスター。

2017-10-26 12:27:25 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
                           【公式HPはこちら↑】




今日は木曜日。



で、次の木曜日はもう11月で、その次の次の木曜日はボージョレ・ヌーヴォの解禁日、です。



ウチでも、事前の注文取り(これはもう終わった)や当日直前の酒販店さん等への配送準備、あるいは関連会社との共催で「インテリジェントロビー・ルコ」にて開催する「ロビーコンサートwithヌーヴォ&白鷹」の準備などがありますね。


そんな「ロビーコンサート」の準備の一つにパンフ作りがあるのですが、例年、表紙には仏・ボージョレ委員会のポスターを借用しています。


去年



これは2013



フランスの薫り、ですよね。
河盛好蔵センセイ(古い!)なら「ポスタァ一つにもエスプリをと云うので或」と言いそうです。




ところが、今年も、とデザインを検討していた関連会社のOさんから、「これはどうよ?」とダメ出しをされてしまいました。


こちら


Oさんのセンスは良いか悪いかはさておき、確かにインパクトが弱いというか、普通というか、わかりやすいというか、、、、、少なくともエスプリもユーモアも感じられません。


どうした?フランス!
ルペンさん達が躍進した昨今の政治状況を反映してのことでしょうか?
(確かに日本ではエスプリやユーモアを生み出すような自由は減ってきている)


理由は、、、、、簡単でした。


今年のポスターの説明にこうありましたよ。

ボジョレ・ヌーヴォーは常にアートと共に歩み、2017年の日本プロモーションはよりローカライズされたものを目指し公募されました。
120の作品の中から厳正な審査の結果、横浜市出身のデザイナ、イラストレーターで活躍しているMINAMIのデザインが採用されました。



なんと、日本専用のデザインだったんです!!

別に日本だから悪い、というわけではないですが、日本人が日本のためにデザインしたと言われると納得です。




ちなみに、フランス(というか、世界)でのポスターはあのカステルバジャック(CasteLbajac)さん。
(「あの」と言っても自分は名前しか知らなかった。家人曰く「すごく有名だ。でも古い」だそうです)

そのデザインは


こちら


なんて書いてあるかはわかりませんが、エスプリです。

こっちの方が良いのに(これは主観)。


なぜ、「ローカライズ」と称して日本だけ違うものにしたのか。

思いつきで適当にあげてみると、

①フランスのデザインだと、「なんのこっちゃ」と思う日本人が多かった
②日本にも相当の枚数を配るので、Casterbajacさんに支払う著作権使用料をケチりたかった。
③公募自身をイベントとして盛り上げたかった
④従前の「文字のみ変える」方式に対し、「バランスが崩れる」とデザイナーさんが嫌がる


などでしょうか。でも③などは全然知らなかったし、、、。

ひょっとしてひょっとすると、「道徳の教科書の地域描写にケーキ屋はそぐわない」と和菓子屋にさせたと同様、文科省の検定が入ったのでしょうか。


いやぁ、わかりませんね。

教えて!偉い人!





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酒って外来語? 酒は佐介でサケで鮭@倭名類聚抄

2017-10-25 12:40:41 | 酒の本棚(書評?)
                           
                           【公式HPはこちら↑】




そうそう、昨日話題にした日本最古の医学書「医心方」





昨日(第四巻)とは違う巻(上の写真の第一巻)を流して見ていると、、、、、





「酒」の字が
ありました。
(上の写真の左上です)



酒 和名 佐介




と読めますが、素直に解釈すると、「酒の和名は佐介」となります。


「酒」が外来語ということでしょうか。
それも気になりましたが、その和名が佐介、、、、「さすけ





何やら忍者のようですが、これがお酒を意味するんですね。


ネットで調べてみると、「倭名類聚抄」にも出ているらしいの。

実際「倭名類聚抄」見てみると、「佐介」は確かに「さけ」と読むのですが、自分が見たページでは、魚の「鮭」を意味する、ともあります。


何が本当なんでしょう。





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ビールで髪を洗うと茶髪になって、お酒でリンスすると、髪が軟らか。

2017-10-24 12:48:49 | 附属酒類経済研究所
                           
                           【公式HPはこちら↑】




ネットニュース(コラム)に、 日本最古の医学書で、お酒でリンスをすることで髪が軟らかになると指南されている、と紹介されていました。
中学校の頃、ビールで頭を洗って茶髪に!というやんちゃ系同級生がいましたが、昔も今も変わらない、、、いや、大違いですね。


なんでも「医心方」という書物で、この6月に藤原書店から概要書が出版され、注目されているとのこと。

藤原書店ってあの「地中海」とかの硬派の出版社ですね。
他にどんなことが書いてあるのかな、と、買ってみようとも思ったのですが、藤原書店のHPを見ると4,968円!!とりあえず衝動買いはやめました。


でも、そこで諦めるのはお酒に申し訳ない、ということで原典を探してみたら、なんと国宝・重文のサイトに現物がありました。

こちら

しかも、説明を見て、びっくり!!

『医心方』(全30巻)は、日本に現存する最古の医学書。(略)この写本は、諸写本の中で最も古く、全巻そろっており、27巻分は平安時代に、1巻は鎌倉時代に書写され、2巻と1冊は江戸時代に補われたものである。


なんと、平安時代に写された写本です。
読めるのかしら?と目を通していくと、すぐに探していたくだりが見つかりました(ラッキー!)。

ほら!

頭を沐す(沐浴の沐ですよね)のあと、さらに酒で濯(洗濯の濯、「すすぐ」ですね)すると髪はすなわち軟らか、だそうです。


今から1,000年も前に書かれたものが読めるなんて、ちょっと感動。
資料の保存、そして文字の伝承という意味で、文化の蓄積というのはスゴイ。
(まあ、漢字そのものは中国からの移入ですけど)

しかも、これが思い立ってから10分くらいで実現するのは、IT化のチカラ、ですね。

これも平和な世の中が続いてこそのこと(当社の資料は戦災でほとんど残っていません)。

どこぞでは来年を明治150年と位置付け、明治への復古を進めているようにも見えます(教育勅語もそうですね)。
しかしこの時期は富国強兵で、(周辺地域の発展のためという理由などで)戦争に邁進していった頃でもあります。

その辺りもきちんと考えたいものです。




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〆めのうどん、ではなく、NHK大河ドラマにあやかった焼酎「西郷どん」が続々!

2017-10-23 12:09:27 | 酒のご紹介
                           
                           【公式HPはこちら↑】






会社に、見本瓶が来ていました。



(後ろ姿は本物)


小正醸造さんの焼酎「西郷ボトル」

西郷隆盛を主人公とした来年のNHK大河ドラマ「西郷どん」にちなんだ焼酎。

なんでも、ボトルの上半分の赤は、西郷隆盛の情熱を現し、青色は、隆盛の海のように聡明で優しい人柄を表している、そうです。


そういえば先ごろおおじゃました小正さんの会でも、大河ドラマ「西郷どん」への期待についてお話がありました。

ちなみにその時初めて知ったのですが、「西郷どん」は「さいごうどん」ではなく、「せごどん」と読むらしい。


でも、この焼酎は「さいごう」みたいです。



それはさておき、大河ドラマ関連では、同じく鹿児島にご縁の「篤姫」というのがありました。
で、その時は「あやかり焼酎」がたくさん出たり、その前に商標でもめたりと、いろいろあった。
(その時の論点などは、こちら


その時以来、商標等については一定の整理がついているようですが、今回はどんな商品が出ているのでしょうか。


鹿児島(というか焼酎)と言えば、の本坊酒造さんからは、どストライクの商品です。



本坊酒造・津貫貴匠蔵の「西郷どん」こちらは読みも「せごどん」です。



また、吹上酒造さんからも「せごどん」が出ています。



こちらは「ひらがな」のみでの表示のようです。


また、ちょっと言葉を加えたのが、濱田酒造(傳蔵院蔵)で、

こちら

ワイン用酵母を使ったというちょっと変わり種で、「西郷どんが現代に生きていたらきっと、こんな焼酎を造ったんじゃないか」ということで、「西郷どんの夢」という名前です(ちなみに、読み方は「せごどんのゆめ」)。


そうそう、小正さんからはこんなのも出ていた。



「西郷どん大久保どん(さいごうどんおおくぼどん)」
盟友、大久保利通とのペアですが、こちらは「さいごう」ですね。


「西郷ボトル」「西郷どん(せごどん)」「せごどん」「西郷どんの夢」「西郷どん・大久保どん」と、「さいごう」「せご」他入り乱れての大河ドラマ商戦ですが、どうなるのでしょうか。


読み方は、、、、正直、自分の頭の中では50年近く「さいごう」ですから、これから変えるのもなぁ、、、、でも、ビルマはミャンマーになったし。。。



しかし、「さいごうどん」って漢字変換すると「最後うどん」ってなっちゃうんですよね。〆のうどん、みたいです。




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ドッペルゲンガー?カリフォルニアの山火事の「薩摩藩『ワイン王』醸造所」の被害

2017-10-22 12:10:12 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
                           【公式HPはこちら↑】






ネタ集め、という訳ではありませんが、新聞にお酒ネタがあると、とりあえずストックしておきます。

先週のものを整理していたら、、、、、、



こんな記事と
(月曜の日経夕刊)



こんな記事が
(火曜の毎日夕刊)


日経は「薩摩武士の醸造所全焼」、毎日は「薩摩藩『ワイン王』醸造所全焼」という記事ですね。


先般お伝えした、カリフォルニアの山火事でのワイナリーの被害の一つのようです。


まずは、日経の方を見てみましょう。

米西部カリフォルニア州を襲った山火事で大被害が出たワインの世界的産地、ソノマ郡サンタローザ。幕末の薩摩藩の武士で、現地で生産技術が認められて「ワイン王」と親しまれた長沢鼎(1852~1934年)の記念施設やブドウ畑がある醸造所も焼けた。「日本からも多くの人が来てくれたのに」。関係者は肩を落とした。(略)


なるほど、それでは翌日の毎日新聞は、どんな内容なのでしょうか。

米西部カリフォルニア州を襲った山火事で大被害が出たワインの世界的産地、ソノマ郡サンタローザ。幕末の薩摩藩の武士で、現地で生産技術が認められて「ワイン王」と親しまれた長沢鼎(かなえ)(1852~1934年)の記念施設やブドウ畑がある醸造所も焼けた。「日本からも多くの人が来てくれたのに」。関係者は肩を落とした。(略)


あれれ、デジャブ? いや、タイトル(ヘッダ)と写真を除き、本文は全く同じですね。
(正確には、毎日新聞は長沢鼎という名前にフリガナ「かなえ」がついているけど)


確かにどちらも「サンタローザ・共同」とあるので、同じ出元の配信記事。

もしかしたら配信記事の場合、改変はしてはいけないのかもしれないし、することによって意味が変わることもあるので良くないとは思いますので、配信記事をそのまま載せるというのは、理解できます。


ただ、丸一日遅れで、同じ記事を(フルスペックで)載せなくてはならないのか、ちょっと不思議ですね。


というか、これって一種の大本営発表的な傾向ですよね。
総選挙の結果によっては、国内の政治記事などもそうなってしまうのでしょうか。
(あ、今もテレビのニュースとか、そんな感じがありますよね)


くわばら、くわばら、です。



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日本にも幽霊が出る。減酒主義という幽霊が。

2017-10-21 12:07:30 | 附属酒類経済研究所
                           
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最近、風が吹いているというか、とんだ逆風です。


昨日の毎日新聞。





どうすれば安全安心
アルコール依存症、新対策 「減酒」軽度の治療や予防に


お酒を飲み始めたらやめられないアルコール依存症は、ブレーキの壊れた車にも例えられる。
その治療は長らく「断酒」だけだったが、深刻な問題が生じる前の段階で医療が関わり、酒量を減らす「減酒」に導こうとの取り組みが動き始めた。
うまくいけば飲酒者の健康度を上げるのに役立ちそうだが、問題がないのに自分の飲酒行動に疑問を抱くのは難しい。



一昨日(かな)の「減酒薬」の記事(確か日経)に引き続き、またまた「減酒」の記事です。


先週とか今週に「〇月〇日は減酒の日」というのがあるとは聞いていませんし、さる筋から業界に働きかけがあったようにも感じてはいないのですが、時を同じくして「減酒」の流れです。

まあ、我々としても、お酒の量は0.7掛けとかで控えめにして頂き、その分良いお酒(例えば1.5倍高いお酒)を飲んで頂いた方が良いのですが。。。。


ちなみに記事にはこんな「中締め」も。


誰もが無縁とは言えない依存症。時には「自分は大丈夫?」と振り返りたい。



後ろ向きな姿勢は好きではないのですが、、、、、振り返ります!




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酒は学校だよ。飲みすぎはダメだよ。

2017-10-20 12:56:01 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
                           
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東京マラソンの成功もあり、今でこそ日本各地の大都市で大規模なマラソン大会が開催されていますが、ちょっと前までは関東では「かすみがうらマラソン」とか「つくばマラソン」とかがその代表格。

いずれも茨城県のフラットで走りやすいコースなのですが、その分、延々と続く田園風景に朦朧としてくることもあるんですよね。


そんなランナーの声を受けてか、両大会とも、1kmごとの距離表示に茨城弁?での川柳(かすみがうら)や、こわもてメッセージ(つくば)などが記されてて、これもまた楽しみ。


つくばのコワモテの例としては、

人生で避けられないことは3つ。死と納税と完走すること。

などで、なんのこっちゃ?ですけど、これが辛くなってきた32kmにあると、良く分からないけど納得して足を動かし続けるわけ、です。





あ、いつものように、前置きが長くなりました。


飯田橋駅前の五叉路から大久保通りに入ったところ、正確には一本裏道に、こんなコピーが



飲みすぎは身体に悪いが、

心には、ときどき優しい。



この場所、ちょっと前までは(学校を出たての)若い女性利き酒師さんが店長!ということで売り出していた日本酒バーがあったところ。

気になっていたのですが、行く間もないまま閉店してしまい、別のお店になった、ところまでは知っていましたが、今度のお店はメッセージ・バー?



あなたのキャッチコピー募集中
とありますから、お店の常連さんとかが色々考えて、更新されていくのかもしれませんね。

お酒のコピーと言えば、サントリー宣伝部。
あんなコピーがどんどん出てくると面白いですよね。



サントリー(開高健or山口瞳でしょう)



しかし、、、、更新されなくなったら、お店も厳しい、ということなのでしょうか。。。。。




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北風と太陽? 酒を断つには罰か、気持ちか。

2017-10-19 12:47:01 | 附属酒類経済研究所
                           
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★新川大神宮の例大祭の模様が地元ケーブルテレビにて放映されるそうです★





これも一種の「北風と太陽」なのでしょうか。



日経夕刊にこんな記事が。



依存症治療 負担小さく
大塚製薬が減酒薬

飲酒やたばこなど成功率が低い依存症の治療を変える新たな手法が登場しそうだ。
大塚製薬は年内にアルコール依存症治療薬の製造販売承認を申請する。
断酒ではなく欧米で普及する減酒治療を目的とした日本初の新薬となる。(略)


アルコール依存を薬で治す、というのは言葉としては分かるのですが、実際、どう治すのでしょうか。
主な抗酒薬(っていうんですね)の表もありました。



なるほど、効果効能でいうと、「不快感(悪酔い感)を増強して」というものと「飲む欲求を抑える」というものがあるんですね。

前者って、何だか人類学でサルとかに電気ショックを与えて学習させる、的な印象を受けますが、確かに自分に照らすと、飲む飲まないって食事と関係しているので、飲まない日があってもその意味では平気。なので、欲求を抑える薬って効果が少なく、前者のおサルさん的な方法の方が効果がありそう、、、、、、まあ同じ霊長類ですし。



そういえば、酔っ払い状態を再現するという意味で、以前、酔っぱらった時の視界を再現するゴーグルというのをご紹介しました。
(今調べてみたら、8年も前の記事でした。よく続いていますね)


上記の悪酔い再現系の断酒薬(ジスルフィラムとかシアナミド)を服用し、酔った視界を再現するゴーグルとかをかけたら、無茶苦茶気持ち悪くなるんでしょうか。

怖いもの見たさでやってみたく、、、ありません。

誰か実験台にならないかなぁ。




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ラム酒も、聖者の行進も。Googleのトップロゴ「イクイアーノ」は黒人奴隷だった。

2017-10-18 12:01:04 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                           
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一昨日のGoogleの検索画面、ご覧になりましたか?







カーソルを上に持ってくると説明が出てきます。




オラウダ イクイアーノ 生誕272周年

オラウダー・イクイアーノ?

Google先生経由でwiki教授にお聞きしたところ、現在のナイジェリアで生まれ、拉致され奴隷として過ごした後、自由を得、自由身分の黒人として各地を航海した人で、その顛末を描いた自叙伝「アフリカ人、イクイアーノの生涯の興味深い物語」で知られているらしい。
(日本でも翻訳が出ているそうですが、すいません、存じ上げませんでした)

wikiにあらすじが出ていたのですが、黒人奴隷というのは本当に悲惨な生活、というか人生だったようです。



実は先週、ジャズ・ピアノの小曽根真さんのワークショップに行ってきたのですが、そこでの質疑応答の中、黒人奴隷の話が出てきたのです。

曰く、「ブルース」はジャズのスタイルの名前としても使われているが、本来はジャズの起源の一つ。
黒人奴隷が歌っていた黒人霊歌などからきたもので、例えば「聖者の行進」は、(奴隷のまま亡くなった)奴隷仲間の葬儀に際し、「これで初めて自由になれた」という、悲しみの中での喜びを表した曲
だそうです。


質問者さんがその辺りを聞いていなかったこともあり、質疑自体はその後意味不明の方向に向かってしまったのですが、それ以外の人には結構感じるものがあったのではないでしょうか。


「生誕272周年」ということですから、江戸時代の中期。
アメリカの奴隷制度がなくなったとされる南北戦争が終わったのが1865年ですから、まだ150年しか経っていないのですね。


そんな奴隷制度と関係にあるのは、ラム酒、ですね。


このラム酒を巡る「三角貿易」というのを高校の頃、学びました。

当時、英米の資本家は、サトウキビの産地であった西インド諸島で砂糖や糖蜜を買付け、本国に。

本国ではその砂糖や糖蜜を荷卸しし、代わりに糖蜜を蒸留したラム酒を積み込んで西アフリカに。

西アフリカではラム酒を売って、そのお金で奴隷を買って船に積み込み、西インド諸島へ。

西インド諸島では、奴隷をサトウキビ農園に売り、その代金で砂糖や糖蜜を買って、再び本国に。

サトウキビ農園に売られた奴隷は、死ぬまでそこで働かされ、、、


というお話、というか歴史的事実。

ラム酒と言えばキューバとかの明るい空と海のイメージや、あるいはニューオリンズなどアメリカ南部のジャズ(それこそ聖者の行進)などと合わせての陽気なイメージがありますが、よくよく考えてみるとこうした歴史と一体となった、悲しい(というより重い)背景を持っているんですね。

ラムを飲むたび、そんなことを考えるんだろうなぁ。



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【例大祭実況?】ありがとうございました!

2017-10-17 13:30:30 | つぶやき、ささやき、ぼやきに歯ぎしり
述べ2,400人にて繰り広げれた新川締めも終わり、散会となりました(人数は誇張アリ)。


最後に、直会会場までお出で頂いた新川大神宮の御軸に御挨拶し、失礼いたしました。

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