さりげなく、本当にさりげなく、サッポロビールさんから、お知らせが来ました。
これ
ディアジオ社製品の取り扱い終了について(ご案内)
この度弊社では、下記の通りディアジオ社製品の取り扱いを終了することとなりましたのでご案内申し上げます。
(中略)
1964年のギネス取り扱い開始以来、ディアジオ社製品に頂戴いたしましたご愛顧に対し感謝申し上げます。
なんと!!
ギネスの取り扱いが終了です。
同時にキリンさんからは「ギネスの国内販売権を取得し、2009年6月から販売する」旨のご案内を頂きました。
要は販売権の移動というか、キリンがサッポロから奪ったことになります。
翌日の日経には、この件が、サッポロの談話「一方的に契約の打ち切りを通告された。理由は分からない」とともに掲載されていました。
また、「サッポロより価格などで好条件を提示して取引を勝ち取ったもようだ」ともありました。
こちらは今日の
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記事の字面だけ見ると「サッポロかわいそう」となるのでしょうが、本当にそうなのでしょうか?
「キリンがサッポロより価格などで好条件を提示」とありますが、ギネスは有名ではあるものの国産に比べたら売り上げ・利益とも少なく、その分、サッポロさんが本気なら多少の交渉の余地はあったはず。
(また、キリンさんも「金に物を言わしてでも何でも」という社風ではありませんし)
うがった見方をすれば、次のような解釈もできるのではないでしょうか?
●サッポロはギネスとは1964年以来の長いつき合いなので、販売権の更新(今回の場合来年5月末)等、あまり深く考えていなかった(これまでは事実上自動更新?)。
●さらに、前述のように規模が大きい商売でもなかった(大きくなってもたかがしれている?)ので、てこ入れもあまりしていなかった。
●これに対し、キリンはバドワイザー等の不振もあり、また、ブランド戦略の意味で、ギネスを欲しがった。
●販売権の更新時期にさしかかり、サッポロがギネスに特に話をしないまま(忘れていた?)、アプローチをしてきたキリンとの間に淡々と話が進み、サッポロが気づいたときには片が付いていた。
サッポロさんの良くも悪くもおっとりとした社風を鑑みると、この解釈、あながち偏見でもない気がします。
で、このような、
「従来のつながりに慣れきって『売らなければ!』という緊張感が失われる」
「つながりは永遠に切れないと安心している」
「そこに『もっと頑張る!!』という第三者が入ってきて、従来の関係が変化する」
という状況、古くからのお取引先が多い、弊社にも生じないとは言い切れません!!!
他山の石として、肝に銘じましょう。年末、お取引先のメンテナンスを忘れずに!!!
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