牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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夏の糀甘酒に対抗? 酒粕が冬の季語なら、酒粕の甘酒の季節は冬? 

2022-02-20 15:21:04 | 甘酒党宣言
<href="http://sake-masumoto.co.jp/">
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先日、到来ものの酒粕で粕汁、ということを書きましたが、酒粕は俳句では「新酒」と共に冬の季語です。

そこで思い出したのが、お酒関連の季語ネタの定番、「意外にも『甘酒』は夏の季語」というもの。


あま酒の地獄も近し 箱根山 蕪村


栄養満点の甘酒を夏の暑気払いに、ということで、甘酒売りが江戸・東京の市中を回っていた、というのも知られていますね。



↑以前も引用した、長崎大学のデータベース

で、もう一つ思い出したのは、これも「甘酒あるある」で、「甘酒って2種類ある」というネタ。

いわゆる糀の甘酒と、一部メーカーさんとかでも出している、酒粕を溶かして砂糖を加えた甘酒

もし「酒粕」が冬の季語だとすると、酒粕の甘酒も冬ということ?になりそうです。

そうではなく、「甘酒」が夏の季語として現在に至っているということは、俳句が成立した頃の甘酒はやはり糀の甘酒だったということなのでしょうか。


ただ、甘酒の通とかにも酒粕の甘酒は傍流っぽい扱いを受けていますが、甘さだけでなく、複雑なコクもあるし、ほのかにアルコール分もあって、あれはあれで美味しいんですよね。


判官びいきで酒粕の甘酒、勉強して推してみようかな。




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醪糟蛋花? 酒釀湯圓加蛋? 鶏蛋醪糟? 中国の甘酒料理(点心?)

2019-08-17 12:38:41 | 甘酒党宣言
                          

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昨日に引き続き、またもや前言撤回?です。



先週土曜にご紹介した、旅先での、甘酒に溶き卵を流したような料理。



再掲


「4文字で、「米」とか「卵(か鶏)」とか「米」とかがあった気がするけど、、、、、かなりあやふやな記憶ですね。」



と記しましたが、戻ってから調べると、実は結構有名な料理らしく、ホームページ上にも色々ありました。


ただ、その名前なども色々なんですよね。
見ていきましょう。


①甘酒と卵のスープ(甜酒冲蛋)

甘酒(中国甘酒)と卵のスープは湖南の特色のある軽食。白い米と黄色卵を合わせた色合いは綺麗で、寒い冬に飲むと、気持ちまで暖かくなる。

⇒「蛋」ってピータン(皮蛋)の蛋ですね。「卵」ということでしょう。




②醪糟蛋花?

中国でも甘酒はよく食べられています。醪糟(Laoz?o)、もしくは酒?(Ji?niang)と呼ばれ、、、

⇒上のものと「蛋」の字だけ一緒ですね。甘酒の中国名が出ているのはありがたい。



③卵入り甘酒白玉しるこ(酒釀湯圓加蛋)

卵入り甘酒しるこ(酒醸湯圓加蛋)は、かき玉入り甘酒、卵酒のような風味、こちらは温かい状態でいただきます。


⇒これは白玉入りなのでちょっと違いますが、恐らく白玉=湯圓なので、「酒醸加蛋」で卵入り甘酒なのでしょう。



④甘酒ロンガン卵スープ(酒?桂?蛋)

⇒おっと、これは②での甘酒「酒?」がそのまま使われています。



⑤酒??蛋

⇒これはwikiの中国版?「baidu百科」にあったもので、作り方なども出ています(が中国語なので、、、)



⑥蛋花醪糟
とろみ卵入り甘酒


⇒なんと食べログ「上海」のとあるお店のメニューに出ていました。
前半「蛋花」は卵で、後半の「醪糟」は甘酒。なんとなくパターンが整理されてきましたね。


⑦鶏蛋醪糟
卵とクコの実が入った甘酒。日本の甘酒ほど甘くなくてサッパリ飲めます。水分量が多いです。こちらも水分とミネラルが不足した体にはピッタリ。お米のつぶつぶ食感も変化があるし、クコの実の酸っぱさがアクセントに。

⇒これはどなたかの旅行記。たぶん、自分が食べたものもこの名前だったような気がします。


と、いうことで、思い出せた気もするのでこれでおしまいにしますが、実はこれが「料理」なのか「デザート」なのか、も色々あるようですね(いわゆる「点心」なのかなぁ)。




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甘酒飲んでダイエット?

2015-11-18 21:43:36 | 甘酒党宣言
                           
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イケなくないよ、大変デスよ。








異変に気が付いたのは、先週。



当社研究所ではamazonなどのネット通販の情報を収集し、ビッグデータとして分析しているのですが、先週、あるジャンルの商品が急に浮上したり、消滅(≒欠品?)したり。



それは、、、、、甘酒、です。
(余談ですが、ウチ、力入れてます)


ウチでも4種類ほど取り扱い実績がある(ぶんご銘醸さん、国菊さん、宝来屋さん、八海山さん)のですが、確かに一気に売れてしまいました。


そして数日後にはこんなファックスが


こちら


出荷遅延、だそうです。


何かあったのかなぁ、と思って読んでいくと、、、、、


11月9日


その日にテレビで何かがあったようですね。
「(注文が)殺到」「到底間に合わず」とか、すごい状況のようです。


調べてみると、TBSの「私の何がイケないの」という番組で甘酒を飲んでダイエット、というのが紹介されたようです。



ネットって便利ですね。動画もありました。




栄養があって、代謝もよくするし、この次の場面では「少量で満腹感もある」というメリットも。


商品も紹介


なるほど、それで、ですね。


しかし、、、、、寡聞にしてこの番組は知らなかったのですが、こんなに影響力があるとは、、、、ダイエットって、怖い。


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酒粕からつくる甘酒は甘酒の一種?簡略製法?それとも別物?(甘酒党宣言 その6)

2011-09-07 11:55:19 | 甘酒党宣言



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~被災地に想いを。我々の仕事をしよう!~




甘酒党宣言、その6、です。





甘酒の製法、といって出てくるのは、


「米麹と米(と水)を混ぜて保温して糖化させる」



というものですが、ものの本によっては、その後に、「酒粕から造る場合もある」という添え書きがあるものもあります。



例えば月桂冠さんのHPでは


米麹、ご飯、水を「2:2:1」の割合でまぜ、55~60度を5時間ほど保ち糖化してつくります。ブドウ糖の含量は20%ほどになります。糖化後、沸騰して殺菌します。また、酒粕からつくる方法もあります。酒粕200グラムに800ccの割合で水にとかして沸騰させます。



確かに子供の頃も、「外で売っているツブツブで甘い甘酒(麹造り)」と、「ウチで酒粕を溶かして作ってもらう甘酒」という区別をしていたように思えます。


ただ、酒粕から作る甘酒は、その位置付けは人によって「甘酒の一種」とか「簡略製法」とか「別物」とか、色々のようですね。


とりあえず、両者の違い等を比べてみましょう。


作ってみた



もちろん飲み口の違いが最大の違いですが、アルコール度数の違いもある意味では大きな違いですね。



ちなみに、市販の「甘酒」の多くは麹造り系ですが、酒粕造り系のものも無いわけではなく、「大関」さんなどは酒粕ベースのものですし、「森永」さんなどは両者のブレンドのようです。
(ただ、「森永」さんはアルコール度数を0.0にするために、酒粕を使わなくなるようです)


ただ、御託を並べるより、まずは飲んでみて、でしょう。
(ちなみに、弊社運営のラウンジ「インテリジェントロビー・ルコ」で10種類くらい小売ラインナップをする予定です)


甘酒でお月見、も面白いかもしれません。




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東大で甘酒の研究をしているらしい(甘酒党宣言その5)

2011-09-06 12:35:55 | 甘酒党宣言



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甘酒党宣言、その5、です。



最近は、大学もプレスリリースなるものを結構出して、社会へのアピールを図っています。







こんなのが↓↓↓





東大で、甘酒の研究をしているらしい



甘酒の、「飲む点滴」と呼ばれるほどの栄養分が合成されるメカニズムを解明したそうです。



ちなみに主役は、この方



麹菌




そう言えば、東大構内の東大グッズ売り場(というのかな?)には東大に保存されていた、沖縄戦で失われてしまった泡盛菌を使った「御酒」というのを売っていましたが、そのうち「東大甘酒」とかも出るのかなぁ?


受験生(の多く)は未成年でしょうから、泡盛はダメでも、甘酒はいけそうですね。



甘酒飲んで、東大へ行こう!!!なんてね。




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ノンアルコール市場調査で甘酒が3位?!(甘酒党宣言その4)

2011-09-03 19:06:26 | 甘酒党宣言



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甘酒党宣言、その4、です。



つい先日(9月1日)、ネットでユーザーアンケート等を行うリサーチ会社「マーシュ」から、
自主調査の結果として、「ノンアルコール市場実態調査」というのが発表されました。


全体の概要はこんな感じ(発表資料より)
ノンアルコール飲料の飲用経験は約4割。
週1回以上の飲用を習慣化している人は、1割程度と少ない。
震災時に、水やソフトドリンクの代用品として需要を伸ばしたが、飲用きっかけに繋がる結果にはなっていない。
また、最も好意度の高い飲料は、コーヒー類やお茶類。
季節的要素も強いと見られるが3位にビールが入る。最近人気を博する炭酸飲料も、4位と健闘。ノンアルコール類は、1%にも満たず普段飲みの選択肢に入っていない。


で、それはさておき、甘酒党宣言としては、気になる結果も。


こちら


そう、「あなたが、普段飲むノンアルコール飲料の種類を全てお知らせください(複数選択可)」という問いに対する回答なのですが、ダントツのノンアルコールビールは別格にしても、甘酒が3位に入っています!!!



やった!甘酒がブレイクか!と思ったのですが、甘酒に続くものをみると、ノンアルコールスパークリングワインとかノンアルコール酎ハイ、ノンアルコールワイン、ノンアルコール焼酎、ノンアルコール日本酒と、そもそもお店などではなかなか見かけない不思議商品ばかり。



その意味では、「普通のもの」として回答が多かったのでしょうか?
(ただ、ノンアルコールカクテルに負けた!のもちょっと悔しい。)





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甘酒は夏の季語?本当かどうか、歳時記を見てみた(甘酒党宣言、その3)

2011-09-02 11:29:59 | 甘酒党宣言



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甘酒党宣言、その3、です。


「甘酒は夏の季語?調べてみましょう」ということで、




本棚にあった歳時記

(年に何度かしか見ないので、家人からは捨てろ、と言われていますが)




ありました!

餅米や粳米(うるちまい)の粥に麹をまぜてつくる。6,7時間で醗酵して甘くなるので、「一夜酒」ともいう。甘くて女子供に喜ばれる。

例としては


甘酒を煮つつ雷聞ゆなり

雨冷ゆる日の甘酒を暑うせよ


など。

確かに夏の季語、なんですね。

ただ、気になったのは、例もそうですし、説明にも「暑い折ではあるが熱い甘酒には格別の夏の味覚がある」とあります。


つまり、今流行り?の「冷やし甘酒」ではなく、やっぱり熱くして飲むということなのですね。

あー、暑そう。


ちなみに、この歳時記をめくっていると、夏の季語のものとして、「なるほど」という「ビール」や「冷やし酒」の他、「焼酎」も夏のものです。ふーん。

勉強になるなぁ、涵清閣。




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甘酒党宣言!!!

2011-09-01 20:58:01 | 甘酒党宣言

がんばろう日本

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先日、「甘酒は夏の季語?」と甘酒を話題にしました。



すると、何日か後の日経新聞に



こんな記事



甘酒など、発酵食品が人気だということです。

なんでも、森永製菓の『冷やし甘酒』は大きく売上を伸ばし、今年7月の販売実績は2009年同月比で220%増、記録的な猛暑だった昨年と比べても同198%増を記録ということです。



倍々ゲームというのは、景気のいい話ですね。



もちろん、ウチで話題にしたのは、売れる!売れそう!!売ってやろう!!!という意図があってのものですが、記事に背中を押された気分です。


と、いう訳でこれから甘酒で頑張りましょう。

この涵清閣もこれから何日(何回)かは「甘酒漬け」で行ってみましょうか。。。。


いわば

「甘酒党宣言」

アルコール業界には幽霊が出る--甘酒という幽霊が。。。。。。



さて、何日続くでしょうか。総本店の甘酒ラインナップと共にお楽しみ!!




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甘酒は夏の季語、ですが、実際には夏のもの?冬のもの?

2011-08-16 12:06:36 | 甘酒党宣言

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立秋を過ぎてから夏の話題もない、かもしれませんが、まだまだ暑い!ということで、、、、、。



「意外だね!」という季節とお酒ネタの一つとして、「甘酒は夏のもの?」というのがあります。


月桂冠さんのHPにも、「守貞漫稿(もりさだまんこう)という江戸末期の文献には、『夏になると甘酒売りが出まわった』とある」とあります。

今では見ることの無い「甘酒売り」ですが、明治の頃までは各地で見られたようで、幕末・明治の頃を調べるのにしばしばお世話になる長崎大の写真データベースにも出ていました。


こちら
(長崎大DBより)


ただ、写真の説明には「甘酒の入った釜と茶碗などが入った箱を天秤棒の前後に下げて、担いで売り歩いた。釜の下には火を入れて、甘酒が冷めないようにしてある。」とありますから、夏でも熱いまま、だったのでしょうか。



でも、わざわざ温めるということは冬のもの?、、、でも季語にまでなっているということですから、やはり夏のものなのでしょうか。



気になる



で、これは明治中期
(長崎大DBより)


女性が「うちわ」を持っていますね。やはり夏なのでしょうか?




ウチに帰ったら、歳時記を見てみましょう。。。あと、「守貞漫稿」も本棚にあったような気が。。。






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