牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

何から飲むか?ベルービールの分類

2008-04-30 12:37:51 | 酒の情報(酒エトセトラ)
メディアの力は大変なもので、日経新聞に掲載されたベルギービールのおすすめランキングのNo.1のOrval(オルヴァル)などは、遂に輸入元で品切れの状態。

でも、弊社ではまだ一定量を確保、先週始まり、来週の連休明けまで開催している松屋銀座(地下1階お酒売り場です!よろしく!!)でのベルギービールフェアでお買い求め頂けます。

さて、あの記事でベルギービールに関心をもたれた方も多いようで、「ベルギービールって?」というご質問もよく頂きます。

でも、ベルギービールといっても色々あって、一言では説明できないんですよね。
でも、ある程度の分類ができれば、それを一つずつ説明することで全貌を、ということで、世の中にある分類を探してみました。

まずは、かなり根本的な、製法上の3分類です。
これは単純、
 ①低温・下面発酵のピルスナー
 ②常温・上面発酵のエール
そして
 ③自然発酵のランビック。


ただ、これだと粗すぎますね(ちなみに、ベルギービールは種類だとほとんどがエールであとはちょっとのランビック、しかし消費量だと四分の三弱ががピルスナーです)。

そこで、もっと細かい分類。ベルギービールの伝道師とも言える、マイケル・ジャクソンの分類です。製法・色・味わい・伝統等での9分類です。
①トラピストビール
②アビイビール
③ホワイトビール
④レッドビール
⑤ブラウンビール
⑥セゾンビール
⑦ゴールデンエール
⑧ランビック
⑨フルーツビール

インターネットで手広くベルギービールを取り扱われているお店でも、この分類を踏襲し、これに若干手を加えたもの(例えばフルーツ系のランビックはランビックとしてまとめたり、ピルスナーやベルギーエールを加えたり)を用いているようです。

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また、わが国で積極的にベルギービールの情報発信をされている田村功さんは、マイケル・ジャクソンの分類を理解したうえで、11分類を提唱されています。
①ランビック(ランビック+フルーツ系ランビック)
②ホーリー(トラピスト+アベイ)
③ウィートエール(ホワイトが主)
④エイジド・エール(フランダース・レッドとか)
⑤ワロニアン・エール
⑥ベルジャン・ペールエール
⑦ベルジャン・ダークエール
⑧ストロングエール
⑨フレーバード・エール
⑩シーズナル・エール
⑪ベルジャン・ピルスナー

この特徴は、エールを細分化したことで、特にベルギービールの一つの特徴である、「高い度数のビール」を「⑧ストロング・エール」として独立させたことかな、と思います。ただ、それによって、同じワロニアンでも、アルコール度数で⑤と⑧に分けられてしまう、という疑問点はありますが。


ちなみに、日経のランキングの銘柄では、、
1位のオルヴァルはマイケル・ジャクソン(以下M)では「トラピスト」、田村(以下T)では「ホーリー」。これは同じ概念。
2位のデュベルは、「ゴールデン・エール(M)」「ストロング・エール(T)」で、カテゴリを変えています。
3位のヒューガルテン・ホワイトは「ホワイトビール」「ウィート・エール」で、方や色合い、方や材料ですが、この辺り二アリー・イコール。

以下、4位以下は省略しますが、最後に私なりの「(このリストから)7本比べるなら」という際のお勧めの飲み比べ順を。

A.ホワイト・ビール/ウィート
・まず、日本のビールから見て、ビールみたいだけど、全然違う、この分野。ヒューガルテン・ホワイト、でしょうか。

B.ストロング・エール
・次に、やはり色は日本のビールだけど、香りやアルコール度数の深い、デュベルをいかが?

C.トラピスト・アベイ/ホーリー(ここでは2本)
・これは、製造所での分類ですが、コクのあるシメイ、香り豊かなオルヴァルを是非。

D.フランダース・レッド/エイジド・エール
・酸味豊かな、もはやワインです。デュシャス・ブルゴーニュを。

E.ランビック(5+おまけ1として)
・これは、話題づくり、かな?カンティヨン・グース。飲まれた方の過半数は、「、、、、、」という感想でした。

F.フルーツ
・これも、話題づくりです。ランビック系のフルーツは野性味もあって楽しいので。。。。ブーン・フランボワーズとか。

これらほとんどは、上記の松屋銀座のベルギーフェアでも入手できます。
連休後半に是非お試しを!!!


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このごろ みやこに はやるもの Kwispelbier

2008-04-29 14:11:16 | 酒の情報(酒エトセトラ)
此頃都ニハヤル物 夜討 強盗 謀綸旨 召人 早馬 虚騒動、、、、、


というのは、鎌倉幕府滅亡の頃の京都・二条河原の落書ですが、
現代の都心で最近よく見かけるのが、、、、、


そう、ランナーです。
「皇居ランナー」などは皇居観光の一つになっているとかいないとか。。。。。
ある財団の調べでは、週一回以上走っている人は297万人に上るとか。
一大ビジネスチャンスですね。ランニング専門店もよく見かけます。


そして、同じくよく見かけるのは、、、、犬の散歩姿(といっても、犬一人ではなく、飼い主さんも一緒です)。
皇居つながりでいうと、早朝の北の丸公園などは、ミニドッグランのようになっており、以前、天皇・皇后両陛下がお立ち寄りになった(犬は連れておられなかったようです)ことでも有名です。

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ペット人口の統計があるわけではない(狂犬病がらみでの登録頭数はありますが、実態は?)のですが、ペットフード工業会の調査結果(H16年度)では、曰本の犬猫の飼養頭数は、犬が約1,245万7千頭・猫が約1,163万6千頭という数字がてでています。
これはランナー以上のビジネスチャンス。

で、こんなものまで。。。。。。


オランダで開発された犬用のビールです。
ラベルにはKwispel」。オランダ語で"尻尾を振る"という意味だそうです。

発案者は、ペットショップのオーナーさん。
長時間のハンティングをした後にはベランダでビールを飲むのが楽しみで、ハンティングを共にする愛犬にも同じようにビールが飲めればより楽しいと、地元(オランダ・Zelhem)の醸造所に依頼し、製造されたもの。

もちろんノンアルコール。そして犬のためにビーフエキスも入っているとのこと。
つまり、ビーフ味のビールです。人が飲むことも可能だとか。

気になるお値段は一本1.65ユーロ(現在のレートでは269円)、ギネス缶くらいですね。

キャッチコピーは「a beer for your best friend.」
買ってしまう人、いるんだろうなぁ


なお、弊社ではお取り扱いはしておりませんので悪しからずご了承下さい。

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一升イッキ飲みはここだけの話。どろめ祭り@高知

2008-04-28 10:51:29 | 酒の情報(酒エトセトラ)
先週金曜日、夜の神楽坂。

連休入り直前ということもあり、そこかしこに、「酔っ払って気持ち悪くなっている」若い人の姿を見かけました。
(ところで、「気持ち悪くなっているおじさん」は案外いません。「へべれけに酔っ払って歩いているおじさん」は見ますが、、、)

社団法人アルコール医学健康協会のHPによれば、

アルコール血中濃度0.16~0.30%(ビールは4~6本、日本酒4~6合、ウイスキー・ダブル5杯)で、千鳥足になる、何度も同じことをしゃべる、呼吸が速くなる、吐き気・おう吐がおこる、状態になり、

アルコール血中濃度0.16~0.30%0.31~0.40%(ビールで7~10本、日本酒で7合~1升、ウイスキー・ボトル1本)で、まともに立てない、意識がはっきりしない、言語がめちゃめちゃになる、となり、

アルコール血中濃度0.16~0.30%0.41~0.50%(ビール10本以上、日本酒1升以上、ウイスキー・ボトル1本以上)で、大小便はたれ流しになる、呼吸はゆっくりと深い、死亡、、、、

そりゃ、一升飲んじゃったら泥酔するよな、、、、と思いきや、すごいイベントもあるものです。


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どろめ祭り@高知県香南市赤岡、です。昨日(4月27日)開催されたとのこと。

(以下は共同通信)
日本酒を豪快に飲み干し、早さと飲みっぷりを競う「どろめ祭り」が27日、高知県香南市の海岸で開かれた。「どろめ」と呼ばれるイワシの稚魚の豊漁を祈願する祭りが、いつしか土佐ならではの早飲み大会に。52回目の今年は、県内外から男女計25人が挑戦。飲むのは男性が1升、女性は5合。優勝したのは15・2秒で飲み干した高知市の男性(35)と、13・8秒の高知市の女性(30)だった



今年で52回目!!で、土佐の伝統的な海岸文化として観光資源ともなっているようです。事前に健康診断(血液検査)もあり、無理はさせない、ということですが、、、、
多少こぼしながら飲んでいる(もちろん、こぼさず、も評価対象)としてもせいぜい1割位でしょうし、アルコールの分解能力が普通の人の倍あっても結構な酔っ払いになってしまうのではないでしょうか。

ひとごとながらご健康が心配ですし、時節柄、裸はよろしくない!!とケチのついた岩手県黒石寺の蘇民祭同様、関連団体からクレームがくるのではないか、も心配です。

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プレミアム焼酎(の入手方法、ではなくて)

2008-04-26 14:45:03 | 附属酒類経済研究所
街歩きの途中、商売柄、酒屋があるととりあえず覗いてしまいます。

文京区のはずれ、弊社とはお付き合いのない酒屋さんの前に立つと、こんな張り紙が、、、。



百年の孤独が12,800円富乃宝山が5,250円など、プレミアム焼酎の張り紙です。
プレミアム焼酎のプレミアム価格売り。インターネットやスーパー、量販店のものだと思っていましたが、街の酒屋さんまで、、、
(ちなみに、デパートではプレミアム価格売りは見たことがありませんし、デパートによっては蔵元の地元卸と消費地の卸等、複数卸が介在することによる手数料(これは真っ当なコスト)の上乗せさえ拒否しているところもデパートによっては蔵元の地元卸と消費地の卸等、複数卸が介在することによる手数料(これは真っ当なコスト)の上乗せさえ拒否しているところもあります)。

プレミアム焼酎の是非(功罪)については、いろいろ論じられていますが、整理するとこんなところでしょう。

(功)
・プレミアム焼酎として「有名」になることで、これまで焼酎を飲むことのなかった層が焼酎を飲むきっかけを作ることになった。
・プレミアム焼酎は「美味しい」ので、焼酎を続けて飲むきっかけになった。
(なお、この「きっかけ」に続き、「普通の」焼酎を買ってみたら「同じくらい美味しい」ので焼酎ファンは減らなかった、というのが焼酎業界の地力でしょう)

(罪)
・プレミアム焼酎といえども、ほとんどの蔵では普通の価格で出しており、蔵の収入増には結びつかない(どこかでボッタくっている人がいる)。
・「プレミアム」のほとんどが入手困難性であり、味わいには反映されていないので、悪印象を与えかねない。
・「入手困難性」「限定」で価格が上がるというシグナルを受けた(ごく一部ではあるが)蔵元・流通が、首をかしげるような「限定品」を登場させているケースもあり、評判を落とす。


ワインなどでは、もともと地形・土壌という条件(これは地価に反映されるので、取得コストや税などの保有コストに反映されます)に加え、その後の醸造家の土壌造りやブドウの収穫(摘み方とか、房の制限とか)の努力(コスト)でよいワインができ、それにより原価に見合う価格で市場も評価し、結果として醸造家に還元され、持続的な経営に通じるというサイクルが成立していますが、焼酎はなかなかそこまで行かないのが現状です。

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

そんな中、蔵元の試みとしての「努力を反映してちょっと高い限定焼酎」もちらり、ほらり。


その一つがコレ。小正醸造さんの「さつま小鶴いもいも」です。

一般のいも焼酎は1次仕込みに米と米麹を用い2次仕込みから芋を使い仕込みますが、この焼酎は1次仕込みから米麹ではなくいも麹を使用し仕込む『全量いも仕込み』の焼酎です。

「昔の復活」とかではなく、「芋焼酎なんだから芋麹で造ってみよう」というチャレンジタイプ。技術的に困難とされてきましたが、技術革新(というより他の醸造分野の技術の応用という進取の気性)で、挑む蔵も少しずつです増えているようです。
ただ、絶対量が少ないこと、原価も嵩むことから、目にすることも少ないですね。
この焼酎も年一回、数量限定で出荷とのこと、蔵元さんのHPでは既に売り切れ、とありました。
ただ、昨日ご紹介した京王デパートの焼酎フェアでは、そこそこの量を積み込んでいますので、まだ(正価で)購入できるはずです。

これから覗きに行こうっと。

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ワシントン(AP) 米国で車を運転する人の15.1%が酒に酔って運転

2008-04-25 11:29:17 | 酒の情報(酒エトセトラ)
米保健福祉省の薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)のプレスリリースです。

Combined data from 2004 to 2006 indicate that 15.1 percent of current drivers aged 18 or older drove under the influence of alcohol in the past 12 months ("past year"), and 4.7 percent drove under the influence of illicit drugs in the past year.

タイトルを見ると、ドライバー100人に15人が酔っ払い、のようにも読めますが、中身を読んでみると、そうではなく、「酔っ払い運転をしたことがあるか」という問いに対し「経験有り」という回答をした人の割合です。

約12万7000人を対象にした調査ということですから、結構信頼性もあるようです。多いのか、少ないのか、よく分かりませんが、日本で調査をしたらどうなるのでしょう。

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

この調査のポイントはもう一つ、州ごとの結果です。

Rates of past year driving under the influence of alcohol were highest among persons aged 18 or older in Wisconsin (26.4 percent), North Dakota (24.9 percent), Minnesota (23.5 percent), Nebraska (22.9 percent), and South Dakota (21.6 percent)

Past year rates of driving under the influence of illicit drugs among persons aged 18 or older were highest in the District of Columbia (7.0 percent), Rhode Island (6.8 percent), Massachusetts (6.4 percent), Montana (6.3 percent), and Wyoming (6.2 percent)

酒酔い運転経験者が多い州は26.4%のウィスコンシン州を筆頭に、ノースダコタ、ミネソタ、ネブラスカ、サウスダコタの各州がワースト5。
酒酔い運転率が10%に満たなかったのはユタ州の9.5%のみ。
(たぶん、宗教的なものでしょう)

ウェストバージニア、アーカンソー、ケンタッキー、ノースカロライナなど南部寄りの州は軒並み11%未満だったということで、 のようです。

皆々様、GW入り間近、飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、です。
そんな心配をするより、ご自宅でのんびり一献、という方に、新宿での催事をご紹介。

酒売り場リニューアル一周年記念焼酎フェア@新宿京王デパート、です。

駅弁大会の元祖として知られる京王デパート。デパート激戦区の新宿の中で、
「普段使い」デパートとして気を吐いています。

弊社でも人気のある定番商品、七夕、黒七夕、鬼火、黒鬼火、千夜の夢、今和泉篤姫等に加え、あまり見かけない限定商品群、いもいも(芋麹)赤霧島古代の泉琥珀の魂赤群、等々。
ちょっと珍しい、自然薯焼酎「笑壺」や、恐らく世界唯一の芋・バラの焼酎「薔薇の贈り物」も登場。


五代梅酒白金梅酒とともに、母の日モノとしても如何でしょうか?

来週水曜まで開催中です。

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水道水のお酒

2008-04-24 10:28:31 | 酒のご紹介
ちょっと雨模様。
お昼は館内か近隣ビルで、と思っている方々に、軽子坂インテリジェント・ロビーの日替わりランチ・メニューのご紹介です。

ゴボウ入りの肉団子、厨房のYさんがゴボウをすり下ろしていましたが、このためだったんですね。

東京では最近良く雨が降ります。なんでも、観測史上最多とか。
地球温暖化の影響も指摘されますが、お酒の出来にも影響があるのでしょうか。

ブドウ畑の土壌や立地、そしてその年のブドウの出来具合で味が大きく規定されてしまうワインに比べ、日本酒の場合、麹造りに代表される醸造方法・醸造過程で味わい(最悪では「飲めない」ものまで)が大きく左右されます。
「匠の産物」とか「工芸品」と呼ばれる所以でしょう

また、それ故に、お米も地場のものではないお米を国内から「輸入」しているのは珍しいことではありませんし、レアケースではありますが、水をトラック輸送している蔵元もあるということです。

そんな中、水道水で仕込んだお酒です。

このブログが間借りしているgooのニュースから引いてみましょう。

樽前山の伏流水を使った苫小牧市の水道水と、胆振管内厚真町の酒米「初雫」を原料にした地酒「美苫(びせん)」が、世界的な食品品評会「モンドセレクション」(本部・ベルギー)で最高金賞に次ぐ金賞を受賞した。

美苫は道中小企業家同友会苫小牧支部が、特産品作りを通じて地域経済を活性化させようと開発。「水道水を売りにした酒が世界でどう評価されるか知りたい」と出品した。


ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

素晴らしいことです。
ただ、浄水場での浄水の際に入れる薬などが影響しないのかな?と調べてみると、苫小牧市の水道は大きく2系統東側は幌内川と勇払川を源流にする高丘浄水場が、西側を錦多峰川を源流にする錦多峰浄水場が受け持っており、前者の高丘浄水場は「緩速ろ過方式」後者の錦多峰浄水場は「急速ろ過方式」を取っているようです。

「緩速ろ過方式」は微生物の力を利用して水をきれいにする方法、「急速ろ過方式」は凝集剤を投入するなどして浄化する方法です。
「緩速ろ過」は基本的に伏流水と大差ないですので、お酒の仕込みに使われたのは恐らく前者の「緩速ろ過」の高岳浄水場系統の水道水ではないかと思われます。

ちなみに、「緩速ろ過」は、元の原水がキレイでないと駄目ですし、「緩速」と言う位ですから処理量も少なく、また砂ろ過なので、広大な面積を要します。
都会では厳しい、のですが、実は東京にも「緩速ろ過」の浄水場があるんですよね。

例えば写真は武蔵野市の境浄水場で、東京の水の5%弱を浄水しているんです。
ただ、東京の場合、原水がダムの水で、(確か)他の浄水場の水とブレンドされたりするので、その美味しさは「そこそこ」だと聞いたことがあります。
(都庁で売り出している「東京水」はその逆張りとも言うべきもので、そのままでは飲みたくない荒川の水を「高度浄水処理」した水を詰めています)


さて、先ほどの苫小牧の水道水日本酒。
3年連続で金賞以上を受賞すると「国際優秀品質賞」となるため、来年以降も出品する予定
ということです。頑張って欲しいですね。

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酒屋にしかないものpart?:白鷹・樽酒の量り売り

2008-04-23 12:11:28 | 酒のご紹介
以前、コンビニでは用が足らない、「酒屋にしかないもの/できないもの」として、「お供えの一升瓶」とか「一升瓶の二本縛りの技」とか「瓶のリサイクル」等々を記事にしました。

また一つ、思いついたのがタイトルのコレ。

そう、樽からの量り売りです。

写真は、月桂冠さんのHPにあった昔の写真ですが、現代日本では、先週のお得意先紹介でご案内した、升本小沢商店さんでやっています。

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

量り売りの流儀(?)としては、「お客さんが来る都度、樽から瓶に詰める」流儀と、「それでは香りが付きすぎる」と「予め瓶に取り分けておく」流儀があるようですが、升本小沢商店さんは前者のスタイル。

樽ごと冷蔵されており、注文が入るとご主人が奥様に声を掛け、奥様が瓶に詰めて下さいます。(ナゼ、ご主人は詰メナイノカ、理由ハ不明デス)

瓶には手製の洒落たラベルが貼ってあります(誰が作ったんだろう。。。白鷹の営業主任さん的なデザインなのですが)。
早速、皆で試飲してみました。


紺屋の白袴、ではありませんが、我々も樽酒は鏡開きの時に飲むくらいなので、開けたてのものしか飲んだことがありません。

今回購入したものが、樽を開けてから何日目かは聞きそびれたのですが、ほんのりと甘さのある杉の香りがしっかりと付いています。

淡麗なお酒だと、こうした甘い香りが得てして甘ったるい印象を与えてしまうのですが、そこはしっかりとしたボディのある白鷹。甘い香りもむしろコクとして感じられます。

ちなみにこれは青松白鷹(上撰です)。
神楽坂の伊勢藤さんの絶妙の燗付けの青松も素晴らしいが升本小沢さんの青松・樽酒もまた素晴らしい!!

720ml詰めで1,350円(瓶込、税込)だそうです(確か瓶代100円)。
えっ??と思ったのは、その値段設定。
価格表によれば、二斗の仮巻樽の参考小売価格は61,278円。
これに二斗=36リットル入っているわけですから、一リットル当たり1,702円。720ml換算だと1,225円になります。瓶代を考ると、ほとんど割り算どおりの価格。
小分けにする手間とか、小分けにする際のロスとか、保管のリスクとか、さらには樽が吸う分などのコストは全く考えられていません。

ご主人の心意気でしょうか?

さて、こんな樽酒の量り売りですが、季節のイベントとして行っているお店や、通信販売で手がけているところなどはあるようですが、普段から行っているお店は数少ないようです(ネットで検索しても数店くらいでしょうか)。
確かに、上述した手間等を考えると、割に合わないのかもしれませんが、いや、本当においしい。
消費者の方にも是非知って頂きたいし、酒販店さんでもその復活、をお願いしたいものです。

江戸・東京の「樽酒量り売り酒販店さんリスト」、つくってみようかな。。。

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チャミスルにマッコルリ。千年約束に百歳酒、神の雫だ。

2008-04-22 12:41:52 | 酒の情報(酒エトセトラ)
神楽坂やその周辺の牛込地区には日仏学院やブリティッシュ・カウンシル、あるいは裏千家の東京道場など、さまざまな文化拠点が立地しています。

昨日、牛込警察署長さんにお会いした際も、そんな話になり、「だから結構警備の機会が多い」「実は先ほど、韓国大統領夫人がお忍びで裏千家にお茶を飲みにきた」と話されていました。

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

そんな韓国のお酒事情、韓国はソジュ大国(焼酎は韓国語ではソジュ)と呼ばれているほど焼酎が人気なのですが、焼酎は焼酎でも、芋焼酎などの(日本で言う)本格焼酎ではなく、「甲類焼酎」が人気。

もっとも有名なのは眞露ですが、正直、個人的にはキツくて甘くて、どうしても好きになれません。

実際、ナンバーワンブランドの「チャミスル(上の写真)」も、メーカ(眞露)自体で日韓で味を変えており、韓国ではストレートの甲類焼酎、日本のチャミスルは甲類焼酎に米焼酎と麦焼酎をブレンドしてまろやかさを出しています。
(釜山・福岡経由のハンドキャリー等での非正規ルートでの輸入に業を煮やし、日本独自のものを作った、という噂もありますが)。

醸造酒では、マッコルリも有名ですね。
これは米と麦麹で仕込んだ、どぶろくのようなもので、度数は日本酒より低い6~8度、甘さ酸味、炭酸が特徴的です。

同じく醸造酒で一時話題になったのが「千年約束」というお酒です。


これもお米のお酒ですが、麹ではなく、メシマコブ(きのこ菌)で発酵させたもので、先年、釜山で開催されたAPEC会議の晩餐会で乾杯のお酒として出されたそうです。体にはよさそうですが、ちょっと気味悪、、、、。

ちなみに、この晩餐会では、食後酒としては「ポップンジャ」という、野いちごのリキュールが供されたとのこと。
真偽の程は明らかではありませんが、実際に出されたのが、スーパーで安売りをしているような大衆ブランドのものだそうです。

さて、同じく米の醸造酒で人気があるのは百歳酒(ペクセジュ)。これは朝鮮人参やクコ実などの漢方薬材と生米を発酵させて作られている、いわば健康酒。

これは麹醇堂というメーカーが唯一製造しており(日本の養命酒みたいなものですね)、日本法人・日本語ホームページもあり、NHKの宮廷女官チャングムの「ハン・サングン」さんがキャラクターになっています。

面白いのは飲み方で、焼酎で50:50に割ると五十歳酒、70:30に割ると七十歳酒と呼ぶそうです。

また、イ・ミョンバク大統領の就任式の晩餐会で出されたのは、中央日報HPによれば、赤ワインはカリフォルニアのClos Du Val Cabernet Sauvignon、白はブルゴーニュのLouis Latour Pouilly Fuisseとのこと。

この晩餐会では、どのタイミングかは分かりませんが、大統領の地元の特産、柿のワインも供されたようです。

そう言えば、韓国では日本のワイン漫画「神の雫」(の韓国語版)の影響で、数年来のワインブームとか。

いつだったか、韓国で日本酒を売れんか、という記事を書きましたが、「夏子の酒」で日本酒ブーム、とはいかないものでしょうか。。。。

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御礼・報告数件~雑誌「東京生活」で神楽坂ワインが紹介されました

2008-04-21 10:57:29 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
いよいよ週末からGW入り。
ということで、御礼申し上げるべき事項、ご報告すべき事項の在庫一掃です。

まずは相次いで開催されたデパート催事。

先週月曜まで開催された、灘の白鷹@池袋三越
これも同じく月曜まで、若潮酒造(焼酎)@三越本店
そして、火曜日までの、田崎酒造(焼酎)@松屋浅草

いずれも好評裏に終了致しました。
お客様、蔵元さん、売り場の方々、どうもありがとうございました。



また、先週火曜発売の雑誌「東京生活」では、、、、

p.58-59で、あの「神楽坂ワイン」が、弊社の名前入りで紹介されました。
(神楽坂の錚々たるワインバーお勧めのワインの中に、番外で紹介。照れくさいっす)

こちらも、どうもありがとうございます。

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

そして、先週末にご案内したさくらパンダの
第13回 大九州物産展 4/23(水)~4/29(火・祝) 本館6階催事場 では、、、


展開商品の詳細が判明。改めてご報告いたします。
まず、芋焼酎は、天障院篤姫今和泉篤姫東国原、といった企画モノに加え、
七夕黒七夕鬼火黒鬼火千夜の夢魂麹伊佐錦黒伊佐錦黒伊佐錦原酒金山など、ずらり。

また、
 米焼酎は、風白馬
 麦焼酎は、月の女神(38度、長期熟成)
 黒糖焼酎は、太古の黒うさぎ
 梅酒として、五代梅酒、白金梅酒
など、各種取り揃え、です。

以上、よろしくお願い致します。

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さくらパンダと待ってます!!大九州物産展@松坂屋上野店

2008-04-19 11:58:42 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
昨日に引き続き、さくらパンダの登場です。


というより、今日がさくらパンダの本題です。昨日はそこまで行き着かなかったというのが正直なところ。

さくらパンダの本拠地、松坂屋上野店で、来週水曜からの催事です。

第13回 大九州物産展 4/23(水)~4/29(火・祝) 本館6階催事場

ところで、神楽坂涵清閣。今日の順位は?

さて、今回の催事、まずは恒例となった芋焼酎の試飲販売
指宿酒造さん、田崎酒造さんほか、多数の蔵元さんが集結。

今回は定番商品に加え、「東国原」とか「天障院篤姫」「今和泉篤姫」といった時事モノ(というのでしょうか?)も各種取り揃えております。

ちなみに、天障院篤姫はいちき串木野市の濱田酒造さんで、黄金千貫の黄麹仕込み(黄麹は篤姫の時代の仕込みですね)。今和泉篤姫は指宿の指宿酒造さんで、紅芋の白麹仕込み。その違いも面白い。

また、東国原はその名の通り、宮崎モノ。これも芋焼酎。

味見をした感じではたぶん白麹仕込みです。芋らしくもマイルドな甘さで、普段芋焼酎になじみの無い方でも楽しめる、きれいな芋焼酎だと思います。

九州ということで、麦焼酎も揃っています。銘柄は、、、、後ほど確認します。

また、本格焼酎で仕込んだ梅酒も各種取り揃え。こちらも後ほどアップします。

ゴールデンウィークの行楽やご自宅でのくつろぎのひとときを、焼酎とともにお楽しみ下さい。
さくらパンダも待ってます。


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デパートのキャラクター

2008-04-18 10:34:38 | その他
朝から大雨です。

この時期の桜の名所、「桜の通り抜け」の八重桜は大丈夫、と大阪に思いをはせてみましたが、、、、、、

そこは花より団子、閉店が決まった道頓堀「大阪名物くいだおれ食堂」の看板キャラクター「くいだおれ太郎」のことも心配になります。
(でも、引取りの申し出殺到で、弁護士や公認会計士が参加する売却先を決めるプロジェクトチームが組織されたようですので、まあ安心)


神楽坂涵清閣。今日の順位は?

そんなキャラクター、街でよく目にするのが、イギリスのデパート「ハロッズ」のティディ・ベア
おじいさん、おばあさんからOLまで、ちょっとしたお出かけに重宝されています。


ちなみに、ハロッズのティディ・ベアは毎年のイヤーベアとして、どんどん増えているようです。
上のバックのティディベアは1997年の「ヘンリー」で、前年のイヤー・ベアの兄バーンズに会いにハロッズへやってきたそうです(と、三越のハロッズページに詳しい説明がありました)。


ハロッズキャラクターは強い!!最近ではペット用品まで進出です。


それでは、日本のデパートのキャラクターは?
「バラの包みの高島屋」とか「三越のライオン」などは有名ですが、キャラクターではありません。

少し調べると、新宿ルミネには「ルミ姉(ルミねぇ、と読むのかな?)」というキャラクターがあるようです。

そういえば、「フッフッフッ」というコマーシャルがあった気がする。
その筋では有名人のようですが、「デパート」という感じではありません。

となると、、、、いました、さくらパンダ!!!
松坂屋のキャラクターです。当初は、上野店の独自キャラクターだったようですが、大丸との統合フェアでは、全店でのキャラクターに昇格。ブログまであるようです。

その他、さくらパンダ柄のお酒や海苔なども出ていたようです。

ちなみに、お相手の大丸のキャラクターは「デッチーくん」

丁稚からの連想でしょうが、、、、し、渋いですねぇ。

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チューハイはガツン系へ

2008-04-17 10:29:21 | 酒のご紹介
酒問屋ですから、いろいろなお酒の新製品情報、見本缶等が目の前を通過していきます。
一時期は「全ての新製品を味見」と試みたこともあるのですがあえなく挫折。その最も大きな理由は、チューハイの新製品です。
これでもか、これでもか、と、新製品が出てきます。

しかも、多くは「フルーツ(味)の変更」で、レモンライムはともかく、巨峰だのとちおとめだの甘夏だのグレープフルーツだのルビーグレープフルーツだのりんごだのうめだのマスカットだのパインだのパッションだのももだの、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、状態。売る側としても目新しさ以外は売りが無いなぁ、というのが正直な感想(すいません)。

そんな中、最近、ちょっと違う潮流が見えてきました。
「ガツンと一発」路線です。

例えば、一昨日の4月15日発売のアサヒ「ハイリキ9」は、その名の通り、アルコール度数9%。


同じアサヒの「旬果搾り」シリーズの度数は4~5%ですから、その倍のアルコール度数です。炭酸も既存の「ハイリキ」に比べて1.3倍に設定され、メーカー資料では「インパクトのある飲みごたえと、のどごしが良くスッキリした味わい」だそうです。さらに、甘さも控えめだとか。

また、先般資料が回ってきたキリンの氷結の新製品も、このラインです。


キリンチューハイ氷結 レモン[ストロング]と、「ストロング」路線。こちらもアルコール度数を8%に設定し、「ハードなボディ感とシャープなレモン感がのどを刺激する、飲みごたえのあるおいしさ」ということです。
こちらは来月、5月14日発売


トコロデ、今日の神楽坂涵清閣の順位はいかほど?


考えてみれば、もともとチューハイはガツン系、ですから、新潮流というより、先祖がえり、かも。アサヒの宣伝資料では、「ハイリキは1983年に発売された日本初のチューハイブランド」ですから、四半世紀を経て、原点に戻ったということでしょうか。
(なお、「ハイリキ」は当時は東洋醸造で、その後旭化成を経て、アサヒビールになりました。下は知る人ぞ知る、ハイリキのキャラクター「リキおやじ」


ちなみにビールの流れはやはり健康系。キリンの氷結は「糖質50%オフ」も出していますが、なかなか流行に敏感ですね。

ところで、ハイリキと氷結ですが、この両者、実は本質的に違うお酒です。アサヒ「ハイリキ」はベースが甲類焼酎、キリン「氷結」はウォッカベースです。
「ウォッカベースなのになぜチューハイと呼ぶ?」という突っ込みは別にして、味わいも明らかに違いますので、その辺りはお試し頂き、ご判断頂ければ、と思います。

これも毎日更新したいですね。インテリジェントロビー・ルコの今日の日替わりランチのメニューです。


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満開!!八重桜 そこで鹿2題。せんとくんとお酒で鹿を応援

2008-04-16 10:00:32 | その他
八重桜が満開です。


八重桜と言えば、奈良の都の八重桜。
そんな奈良のお話です。

ところで、今日のインテリジェントロビー・ルコの日替わりランチメニューは、、、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



さて、奈良では何でも2010年が「平城遷都1300年」ということです。
その記念イベントのマスコットキャラクター、仏像に鹿の角が生えているということで、「冒涜だ」「それ以前に気持ち悪い気持ち悪い」と物議を醸しましたが、去る15日、その名前が「せんとくん」に決まったということです。

上の図柄は「走るせんとくん」で、気のせいか以前見た立像のものよりも気味悪さが軽減されている気がします。
まあ、鹿というのは神様のお使いですし、何とか折り合いをつけて頂きたいものです。

その神のお使いということで手厚く保護されているはず、の鹿ですが、実は鹿の保護や世話を行っている財団法人「奈良の鹿愛護会」がかつてない財政危機に陥っており、存続が危ぶまれているとのこと。
このままでは、病気や事故で倒れた鹿の手当てや保護などを行なうことができなくなり、奈良ならではの行事「鹿の角きり」行事も中止せざるを得ないという状況。
会のホームページにも崖っぷちぶりが訴えられています。

そこで、先月末に発表されたのが「奈良の鹿を応援するお酒」

その名の通り、売り上げの一部をこの「奈良の鹿愛護会」に寄付するといいます。
醸造元は「春鹿」さんの蔵元。残念ながら弊社でのお取り扱いはございませんが、その心意気、うれしいですね。

あまり脈絡はないけれど、鹿二題、でした。

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ベルギービールランキングと松屋銀座「第4回GINZAの九州物産展」

2008-04-15 09:16:26 | 酒の催事等ご案内(自社物件も違うのも)
先日、「日経の焼酎ランキングはなぁ?」とちょっと疑問を呈したのですが、先週末の日経、今度はベルギービールランキングでした。

こちらは、どれもプレミアとは無縁で、かつ、味のバラエティに富んでいるものを紹介するという位置づけで、(順位をつけることの意味付けはともかく)結構評価しちゃいます。
以前ご褒美ビールとして紹介したオルヴァル(orval)も出ていたし。

一応、ランキングの10銘柄だけは復習として載せておきましょう。
(下線は以前の記事で紹介したもの)
①オルヴァル
②デュベル
③ヒューガルデン・ホワイト
④ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ
⑤ロシュフォール10
⑥シメイ・ブルー
⑦カンティヨン・グース
⑧グーデン・カルロス・トリプル
⑨ローデンバッハ・グランクリュ
⑩ブーン・フランボワーズ

これらビール。週明け月曜は酒販店さん、デパートさんからも注文が相次ぎ、午後には品切れも。
一位のオルヴァルなど、明日再入荷致しますので、今しばらくお待ちを。

今日の神楽坂涵清閣、順位はいかに?

さて、明日からの企画も忘れてはなりません(これが本題)。
松屋銀座さん第4回GINZAの九州物産展がスタートです。

「九州」ですので、もちろん北部には日本酒もありますし、焼酎も壱岐焼酎、球磨焼酎、黒糖焼酎、沖縄まで入れれば泡盛と、バラエティに富んでいるのですが、現状でもお客様(エンドユーザー様、売り場様)のニーズをお聞きしますと、芋焼酎の強さを再認識致します。

問屋としては、さまざまなお酒の啓蒙・啓発も大事な仕事ですが、ニーズに応えることがまず第一。
と、いうことで、芋焼酎です。
チラシからの抜粋。



まずは、鹿児島焼酎特集として、樵、黒伊佐錦、鬼火、今泉篤姫、をご用意。

さらに、4月16日のオープニング記念として、
伊佐美入り6銘柄(樵、仲右衛門、伊佐美、七夕 黒、薩摩藩、伊佐錦 黒)のセットです。60セット限り、12,600円。

また、週末の限定品として、
三岳です。
こちらは土曜・日曜それぞれ70本限り。2,520円です。

プレミアものも普通にお求め頂ける、のが良いですね。

あとは会場を一回り、二回り。焼酎だけでなく、是非色々なものをご覧になり、味わい、九州の拡がりを感じていただければ、と存じます。

4月16日(水)~4月21日(月)、松屋銀座8階大催事場にてお待ちしております。

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神楽坂ワイン(マイタウン神楽坂)の物語

2008-04-14 10:14:51 | 酒のご紹介
1980年代というのは、高度成長、安定成長の延長上、バブルに向け、戦後の「坂の上の雲」に登りつめた時代。
何かしら現在に通ずる軽薄さや世界の枠組みの大変動。そして、現在にはない希望と過度の自信。
この本は、そんな時代を同時代に生きた政治学者がつづる、興味深い本です。

と言っても今日は本の紹介ではありません。。。。

今日の神楽坂涵清閣、順位はいかに?

そんな1980年代の初頭、今を去ること四半世紀前。

神楽坂の名も、(特に戦前を知る人以外は)まだまだ全国区ではなく、東京めぐりのガイドブックでも、小さな小さな扱い。
街もまだまだ静かで、神楽坂通りもお肉屋さんや八百屋さん、果物屋さん、酒屋さん、文具屋さんなどの生活の品を売る店の中に、ちょっと洒落た洋食屋さんや甘味処、足袋屋さんなどが並んでいた頃です。

(※すいません。このお写真、ネットから拝借いたしました。借用の連絡中です)

ワインも「ちょっと身近になったかな?」という時代。

当時、弊社倉庫が100年以上蔵のあった場所から移転したこともあり、地域-神楽坂・飯田橋-の酒卸ということで、何か記念に、と考えた役員がおりました。

神楽坂と言えば、明治期に、関西に先駆けあの灘の銘酒「白鷹」を見出し、伊勢神宮の御料酒にまで育てた目利きの街。
現在も伊勢藤さんをはじめ、白鷹が根付いています。


料亭・芸者街とも併せ、そんな「和」の伝統が息づく神楽坂のもう一つの顔は、
今はない洋食の田原屋さんなどの文士の集まったカフェ、日仏学院、ブリティッシュカウンシルなどが醸し出す、ハイカラな街。

和の心で醸した「白鷹」に対し、そんなハイカラさんの心で何かお酒を、と、いうことで、ご懇意のサッポロビールさんと相計らい企画したのが、このワインです。

マイタウン神楽坂。「神楽坂ワイン」という名のほうが有名ですね。


神楽坂ブランドのパイオニア、とも言えるこのワイン、当時はご当地ワインを訪ねるラジオ番組とも連携、番組の初期の頃に紹介され、話題となりました。

ラベルの意匠を選ぶ際、「神楽坂の象徴は?」と路地や黒塀、毘沙門天等議論百出。その中で、「坂と人があってこその神楽坂」と、神楽坂下、人々が行き交う風景をイラスト化致しました。


絵柄全体はイラストレーターの方が描かれましたが、夕日部分は当時のサッポロビールの宣伝室の現職S部長がご担当。
夕日がどう見えるか、現地取材を何度も重ねた力作で、特に「ぼかし」は当時の技術では難しく、今でも思い出深いラベルだそうです。

味わいの詳細はこちら
今なら「チリのワイナリーで無農薬協働栽培で」とか凝りに凝ったつくりになるのでしょうが、時代は四半世紀前
「ご家庭で気軽に楽しめる味」として企画され、以来、皆様に親しまれて参りました。気軽で気さくな神楽坂、です。

神楽坂みやげに、お使いものに、神楽坂近辺の酒販店さんでお求め頂ければ、と存じます。
(遠方の方のロット購入や、一定量の箱入り贈答用については弊社でも別途承ります)

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