牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

正月スポーツ。サッカーは天皇杯、駅伝は天皇盃とはこれ如何に。

2025-01-20 11:52:34 | 酒の道具など





静養の週末。ダラダラと駅伝を見ていて気が付きました。





ゴールテープには「天皇盃 第22回 全国男子駅伝」とあります。

「天皇」で「天皇」ではないんですね。


今は時期がずれましたが、国立競技場でのいわゆる元旦サッカーは確か「天皇杯」だったと思います。





また、そろそろ佳境の大相撲も、「天皇賜杯」と呼んでいたはず。





どの大会もそれなりの格式があるので、天皇盃と天皇杯、誤用とかではあり得ないし、どうなっているんだろう。


wikiでちょっと見てみると、

天皇「杯」:
サッカー、国体、バレーボール、卓球、軟式テニス、バスケットボール、車いすバスケット、相撲、六大学野球など

天皇「盃」:
柔道、剣道、弓道、車いすテニス、陸上、空手、ソフトボールなど



と「杯」の方が多いような気もしますが、日本っぽい柔道/剣道/弓道がいずれも「盃」だとか。。。

以前も話題にした気もしますが、酒器としての「杯」「盃」の違いも今一つ明らかではなく、「盃」は「皿に非ず」という意味で皿よりも深いとか、「高杯(たかつき)」という言葉があるので杯には足があるとか逆に「高杯でない杯は足がない」とかありますが、何が本当なんでしょう。

そろそろ決定版の解釈も欲しくなってきますね。




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意図的なのか偶然なのか、ビール3社の賀詞ポスターが、、、、、

2025-01-06 13:39:41 | 酒の道具など


今日から仕事始め。

昨年末の仕事納めに際し「6日から営業します」という貼り紙をしようと、ビール会社から配られたポスターを探したら3社のものが見つかりましたが、、、、





3社で新年の挨拶が見事に異なっています。
いや、旧年中は格別のお引き立てを賜り、、、というのは一致しているのですが標題?(賀詞交換会の賀詞というようですが自分の語彙にはない)が

サッポロが賀春

アサヒが迎春

キリンが謹賀新年


となっているんです。

各社、意図を持って使い分けているのか、他社との差別化を図っているのか。

ネット上では4文字は目下から目上への賀詞、2文字は目上から目下への賀詞という情報もありましたがイマイチ出所は明らかではなく、本当のところは判りません。

そういえば、今は無くなってしまいましたが、お正月用ラベルのビールというのもありましたね。
あれはサイズの関係かどこも2文字だったような気もします。

ビール業界に限らず、街中ではこういうポスターが色々貼ってありますので、ちょっと眺めてみましょう。



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お手本ってあるのでしょうかね?石破首相の「國酒」揮毫。

2024-12-26 11:32:01 | 酒の道具など



大相撲では出世が早すぎて髪の毛の長さが髷(まげ)や大銀杏を結うまでに追いつかない、ということがたまにあります。

ちょっと似たような話として将棋の藤井聡太七冠が破竹の勢いで将棋界を駆け上がった際、棋士につきものの揮毫のための書道の練習時間がとれなくて、ということを聞いたような気がします。



八冠の記念免状にもなると風格も出てきました。
(が、羽生連盟会長はもっと風格が)

その際、将棋連盟には書道教室?みたいなものがあって、棋士の皆さんはそこで練習を積んでいるというのも聞きました。
さすが「我が国の文化の向上、伝承に資する」という連盟の目的にも合致していますね。

自分も書道の練習をしておけばよかったかな?と遅すぎる反省をしたりしてますが、この方はどうだったのでしょうか。





業界紙に出ていた、歴代首相恒例になっている「國酒」の揮毫

なんでも1980年の初閣議で当時の大平首相が「日本酒は國酒」と発言し、色紙に書いたのが始まりだそうです。

過去のものはこちらなどでもご紹介し、大平さんの字はいいなぁ、とか好き勝手なことを書きましたが、石破首相のは?


いや、下手下手の自分的には何も言えませんよ。
ただ、将棋の揮毫の場合は先生の「お手本」を真似するところかららしいのですが、総理側近でお手本とか手配してあげてないのかなぁ。

サミットでの写真撮影に間に合わなかったこともそうですが、周囲がもっと気を遣うべきかと。





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2升5合⇒益々繁盛ボトルの白霧島@女流王将就位式

2024-12-13 12:13:45 | 酒の道具など



一昨日昨日とバタバタしていて見られなかったのですが、将棋の竜王戦第6局は藤井竜王が勝利し、竜王位を防衛したようですね。
(おめでとうございます)

将棋の棋戦の主催者って、棋譜や観戦記がコンテンツとなっていたからか新聞社が多いようですが、最近で記事に載らなくなっている一方で、藤井ブームで一般へのアピールとして様々な業界からの協賛がある例も増えているようです。

女流棋戦などはその性格が強いようで、「ヒューリック杯」とか「大成建設杯」とか「リコー杯」とか、ほとんどがそういう感じですが、その中で「霧島酒造杯女流王将戦」というのがあるようです。
(ちなみにタイトル戦も霧島酒造さんの「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内で行われるそうです。

「あるようです」というか、昨日、西山朋佳三冠が三冠のうちの女流王将を防衛し就位式に臨んだという記事が出ていました。

その記事の写真がこちら





写真のキャプションは「白霧島を手に笑顔の西山朋佳女流王将」なので、「霧島杯」のトロフィーが焼酎瓶というわけではないようですが、これ、ずいぶん大きい瓶ですよね。

そう記事タイトルにもありますが「2升5合の白霧島」なんですね。

升升半じょう=2升5合(4.5㍑)“の益々繁盛ボトルに入った約7キロの白霧島を抱え、「ゆっくり楽しみたい」と笑顔を見せた。

そうそう、「2升5合 ⇒ 益々繁盛」ボトルですよ。
実は同じ報知のでも、別の記事では「橙色の和服をまとった新女流王将は、記念品の焼酎一升瓶を抱えながら笑顔」と、一升瓶と勘違いされてましたよ。

こういうのを機に人口に膾炙するようになるとよいですね。



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モンベル×日本盛のコラボに対抗!スノーピーク×久保田

2024-12-03 11:03:50 | 酒の道具など



昨日は11月の登山用品メーカーの「モンベル(mont-bell)」×日本盛のコラボ日本酒について触れました。

そういえば、ということで思い出したのが、同じく?アウトドア用品メーカーのスノーピークのコラボ日本酒

スノーピークさんは、何年か前にアウトドア用のお猪口「雪峰(←スノーピークの和訳ですね)」を出したのですが、去年かな、この「雪峰」の名を冠した日本酒もプロデュースされたんです。




こちらは以前ご紹介したお猪口(当時の記事





「真っ黒」で良く分かりませんが、箱の下部にsnowpeakの文字とロゴが入っています。


お酒はあの久保田(朝日酒造)で、スノーピークが三条市、久保田がお隣の長岡市という御縁なのかもしれませんね。

このお酒、朝日酒造さんのホームページによれば

『日本に、もっと自然を楽しむ文化を。』このような想いを込めた、アウトドアで楽しむ日本酒というコンセプトの「久保田 雪峰」。
山廃仕込みがもたらす絶妙に調和した懐の深い味わいが特長で、素朴で力強いアウトドア料理にもバランスよくマッチし、季節や好みに合わせた温度で楽しむこともできます。
仲間との極上のひとときを、自然との究極の一体感を、「久保田 雪峰」から。

ということです。

お値段は500mlで¥3,850 (税込)ということで、なかなかのお値段ですね(容量も何も違うけど、昨日の日本盛×モンベルの10倍くらい)。

確かにスノーピークはキャンプやグランピングなども含め「お洒落に楽しもうぜ」という感じで、それに比べればモンベルはガチ登山も含め相対的にはストイックなアウトドア、という印象ですが、それも関係するのでしょうか。

まずはモンベル×日本盛を試してみましょう。




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明治神宮のご神酒。菊紋バージョンと菊紋桐紋バージョン有り?

2024-11-28 14:59:33 | 酒の道具など




一時「ご神酒シリーズ」的なジャンルで書いていたことがあります。
マイブームが去った?のか、最近は触れていないですが、それでもジョギング中に神社などに寄った際、ご神酒(走って買えるので1合のとか)があると買って帰ったりしています。

こうしたご神酒は適宜飲んでいるのですが、ちょっと前に飲んだのはこちら。





明治神宮のご神酒です。

蓋には菊と桐の2つの紋がありますね。
醸造元は「金婚」の豊島屋酒造さん。






と、ここまできて思い出しました。

以前、この「ご神酒シリーズ」で、もうちょい仰々しいボトルの明治神宮のご神酒に触れ、その際に調べたことがありました(明治神宮のQ&Aに「なぜ、明治神宮では菊と桐の紋を使っているのですか?」というのがある)。

曰く、

菊紋は私的な紋章(後鳥羽上皇が個人的にご使用されていたため)で表紋的な要素が強く、逆に桐紋は政府機関の公的な紋章で替紋的な性質を持っている。

昭和40年に明治神宮独自の神社紋の必要性を感じ、同年10月1日、菊紋と桐紋を併せデザイン化したものを考え、皇室の十六弁の菊を十二弁に、五七の桐を五三の桐にして皇室には遠慮申し上げて、明治神宮にふさわしい落ち着いた高尚な紋章を制定した。

なるほどです。

以前ご紹介した立派なボトルのご神酒はボトル彫り込みの菊紋のみで、今回の普通に売店にあったご神酒は菊紋+桐紋でしたが、その辺りは何故なんでしょうかね。

ご神酒、やはり深いですね。シリーズ復活させましょうか。。。。






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酒樽には食米ではなく酒米の藁!!菰巻き実演@下り酒プロジェクトin夢の島

2024-11-06 14:06:42 | 酒の道具など



昨日も触れた、伊丹から江戸まで船で酒樽を運ぶという「伊丹諸白下り酒プロジェクト」の江戸到着イベント@夢の島マリーナ

御紹介したような新川締めや鏡開き~振る舞い酒などの他に、興味深い実演がありました。



実演された「岸本吉二商店」さんのパンフ


「岸本吉二商店」さんの名前は酒樽とか枡とかと一緒に良くお見掛けしますね。
パンフにも「菰樽」とあるし、いらしていた社長さんや社員の方も背中に「菰樽」と染め抜かれた半纏を着られていましたが、菰樽屋さんとは?

社長さんにお話を聞くに、樽廻船に樽を積む際に緩衝材や銘柄の区別をつけるための菰(銘柄付きは「印菰」というらしい)や菰縄を作るのが菰屋さんで、酒どころに囲まれた尼崎で農家の冬場の仕事として成立したようです。
そしてこれらの菰を各蔵元さんで酒樽に巻いていたのが、今では各蔵元さんに菰を巻く職人さんがいるわけではないので、菰を巻く作業も菰屋さんが手掛け、「菰樽屋さん」になったということです。

イベントでは、実際に四斗樽に菰を巻く実演も。



菰の裏側に緩衝材の藁を入れて、



樽を寝かせて菰巻き開始



なかなかの力仕事(お酒が入っているとさらに大変らしい)


手際よく10分前後が完成です。



お疲れさまでした!!!

「ふーん」だったのは、菰を巻く職人さんのことを「荷師(にし)」と呼ぶということと、大きな四斗樽を巻くためには長い藁が必要で、コシヒカリなどの普通の食米ではなく、背の高い山田錦など酒米の藁を使わざるを得ないそうです。
酒樽には食米ではなく酒米の藁で作った菰が、というのはまさにSDGsですね?





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シャンパーニュのパイントボトル(568ml)とか500mlボトルは復活するのか?

2024-11-01 17:17:20 | 酒の道具など



昨日かな、夕刊のコラムで英国のチャーチル元首相について触れられていました。
その中で「チャーチルが買っていた膨大なシャンパーニュの多くが(英国向けの)パイントサイズの瓶だった」ことが記されていました。
で、このパイントサイズの瓶は英国のEC加盟以降は作られていないということですが、ブレグジットでどうなるか、という結び。

このコラム、(あくまで私見ですが)毎回、元ネタあるだろうなという印象を受けているのですが、それはさておき英国での動向は?とネットで見てみたら、確かにブレグジットの際に話題になっていたようです(ワインレポートという有料サイト)。





ブレグジット後を見据えて、シャンパーニュやスパークリングワインのパイント・ボトルを約半世紀ぶりに復活させる動きが英国で起きている。
 パイント・ボトルの容量は568ミリリットル。ハーフボトルとスタンダードボトルの中間の容量となる。グラスでは4杯相当となり、ハーフの3杯、スタンダードの6杯の中間に位置し、2人で飲む適量とされる。戦前は英国の支配階級で人気が高っ..


以降は有料なので読めないのですが、上の写真はまさにチャーチル。

別の業界関連サイトでのこの頃の記事にも、チャーチルが好んだ理由はハーフボトルより大きく、スタンダードボトルより小さいので2人で飲むのにちょうど良い容量だからで「2人のランチと1人のディナーに十分」と語ったとか、「ポル・ロジェに注文し、英国に浸透した」とか。

ちなみにポル・ロジェが最後にこのパイント瓶を詰めしたのは1973年だそうで、その後ヴーヴ・クリコが1992年に500ミリリットル瓶に詰めて英国で販売しようとしたけれどEUが禁じたということも数か所で書かれていました。

ふーん、とフランス(政府)のシャンパーニュ委員会(COMITE CHAMPAGNE)のサイト(www.champagne.fr)で「ボトルのサイズ」というページを見たのですが、1/4サイズから40ボトル(30リットル)までたくさんのボトルサイズが示されていますが、パイントとか上掲ヴーヴ・クリコの500mlとかの瓶には触れられていません。





まあ、チャーチルが作らせたなら歴史的には浅くて認められていないのか、意識的に書いていないのか。
1/4サイズも新しそうだけど書かれているので、後者?
だとすると復活は遠いのかな。

ただ、自宅でも泡モノのあとに白ワインとか赤ワインとか日本酒を飲みたい時はフルボトルだとちょっと多目だし、かといってハーフは少なすぎるので500mlくらいは「ちょうど良い量」というのは確かですね。

日本産であれば規制はないはずなので、どこか出してみては?
(既にあるかも、ですね)




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「灘は樽廻船、伊丹は弁才船(べざいせん)」ではなくて、、、、

2024-10-03 11:39:11 | 酒の道具など



昨日は、11月2日に江戸に入港する樽酒イベント「伊丹諸白下り酒~源流からたどる 弁才船(べざいせん)の航跡~」をご紹介しました。

2023年、2021年の同様イベントとの違いについては、出発点が「灘」ではなく「伊丹」であることなどに触れましたが、タイトルを見ていて気が付いたのは「弁才船(べざいせん)」という言葉が使われています。



今日もポスターを再掲

これ、下り酒を運ぶ船のことですよね。
よく我々酒問屋が「見てきたかのように」話す際は、「上方から樽廻船で運ばれてくる下り酒は、、、」などと、「樽廻船」という言葉を使いますが、今回はそれが「弁才船(べざいせん)」となっています。

実は企画されている方と先般お会いするなどしたのですが、その時は「あちら(灘)は樽廻船」、伊丹は弁才船」というニュアンスで、そう受け止めていました。
ただ、実際に自分から他の方々に説明(宣伝)する際にはもう少しちゃんとしてなきゃね、と調べてみると、弁才船というのは物流に活躍した和船のタイプの総称のようで、船と言えばの日本財団図書館のHPではこうなっています。


弁才船は、船体ほぼ中央に大きな帆を上げていて、これを本帆(もとほ)といいます。船首には弥帆(やほ)と呼ばれる小さな帆もありますが、弁才船は1本帆柱の船と見るのが般的です。弁才船の帆は中世以来の伝統的な形式を引き継いでいますが、下の帆桁(ほげた)を取り去り、帆の下を綱(つな)でとめて十分なふくらみがつくように改良されました。江戸時代の後期になると帆走性能を少しでも上げようと、船首や(略)


弁才船の艤装(日本財団図書館HPより)


今日、千石船と俗称される弁才船は、中世末期から瀬戸内海を中心に発達した商船で、江戸時代前期以降、国内海運の主役として活躍しました。弁才船は、細かく見てゆくとさまざまです。(略)



もう少し突っ込んで、神戸大の海事資料館研究年報の「江戸海運を支えた弁才船(べざいせん)」という論文にもこう明示してあります。




弁才船は航路や運ぶ荷物によって北前船や菱垣廻船や樽廻船などと呼ばれた。



つまり、弁才船は船のタイプとしての総称で、樽廻船はその中でお酒(樽)を運ぶことに特化したもの、と言えそうです。
その意味で灘からも伊丹からも、同じく弁才船の一つとしての樽廻船で江戸にお酒が運ばれたことになります。

強いて違いをと言うならば、酒に特化した樽廻船の成立前の時期には、菱垣廻船で醤油や油などと共にお酒が運ばれていて、さらに菱垣廻船の成立前にはこうした名前のつかない弁才船で運ばれていたので、「伊丹は灘より古いんだよ!!」というメッセージなのでしょうか。

イベントタイトルにある「伊丹諸白」も、「濁り酒から清酒(諸白)へのイノベーションは伊丹で起こった」という気概のようにも見えるし、そういうことかなぁ。





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どうやって洗うんだろう? ゆっくりビアグラスbyよなよなエール

2024-09-25 16:26:30 | 酒の道具など
                          
<href="http://sake-masumoto.co.jp/">

                           【公式HPはこちら↑】





今日は人間ドックだったので、昨日は微アルで乾杯

ノンアルはさておき、最近の微アルは迫真で、「グビッ」という最初の飲み口の爽快さはビールそのもの。
そんな中、「グビッ」という最初の飲み口の爽快さを全否定する「爽快感ゼロ」のグラスがこちら。


ゆっくりビアグラス│ゆっくり飲んでも、ビールは楽しい。


「よなよなエール」のヤッホーブルーイングさんが提案したビールグラスです。

その名も「ゆっくりビアグラス」というグラス、砂時計のような形をしていて、「ゆっくりにしか飲めない」グラス。
公式通販サイトで限定10個!の抽選販売を行ったほか、公式ビアレストランなどでこのグラスで提供しているようです。

正直、思い切り飲みにくそうだし、泡も訳がわからなくなりそう。
限定10個というところを見ても、一種のネタだと思いますが、ファンタジーあるいは逆説的ストーリーとしてはよくできていますね。


しかしこれ、どうやって洗うんだろう、、、、気になります(誰かプレゼントしてくれないかなぁ)。



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世の中色々あるんですね。「枡のお花で 益々繁盛」

2024-09-20 17:24:48 | 酒の道具など
                          
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                           【公式HPはこちら↑】




グループ関係にあるビル会社さんの会議室に、こんなものが飾ってありました。





なんでも、今年は(登記上の)周年記念だそうで、ご縁の方からお祝いとして頂いたお花とのこと。
(登記上なので、実はビル会社の方でも周年は意識していなかったらしい)

で、よく見ると花が植わって?いるのは鉢ではなくて「枡」です。





添え書きも、「枡のお花で 益々繁盛」とあります。





枡には「祝」の文字も入っていますね。





酒問屋であるウチとの関係もご存知だからでしょうか。
(絶対そうですよね)

しかしこれ、特注ではないでしょうし、かといって「酒類業界用」ということもないでしょうから、汎用品の一つとしてラインナップされているのでしょうね。

いやぁ、色々なものを考える人がいるものです。
(こんど誰かにお贈りしてみようかしら)



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枡は角から飲むの? 枡でお酒を飲むことを角打ちと呼ぶの?

2024-05-31 11:13:40 | 酒の道具など
                          
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                           【公式HPはこちら↑】



ちょっと探し物でお洒落系の生活雑貨チェーンさんへ。

寸法などでちょっと悩む点もあり、写メして再検討することに。
その際、店員さんに写真を撮っていいか聞いたら「人の顔とか他人に迷惑が掛からない範囲ならOK」ということなので(最近はそうなんですね)、帰りのエスカレーターを降りたところで「枡」を発見したのでこちらもパチリ





酒屋さんではないのであくまでファッション的な感じですが、全国のカップ酒を売っています。
また、カップ酒のディスプレイも使われている「枡」も販売されていました。
(ただ、枡は思いの外高かった(ビックマック以上))

それはさておき、ちょっと気になったのは、手前にある説明ボード
「角打ち」とあるので、「立ち飲み屋のことを角打ちと言って、ここはそれをイメージしてディスプレイ」ということかなと思ったら、少々違っていました。




角打ち
KAKU UCHI


お酒を升の角に口をつけて飲むことを「角打ち」と呼んでいたそうです。
(※諸説あります)今では、酒屋で購入したお酒を店内の一角で楽しむスタイルをそう呼んでいます。(略)


確かに枡からお酒を飲む際にはこぼれないように角から飲む感じもありますが、この説明ではその飲み方自体を「角打ち」と称するとしています。

本当かな?

ただ、以前もどこかのサイトの「枡酒は角ではなく辺の直線部分からが正しい作法」というのをご紹介しましたが、「作法も何もあるのかな?」と思ったのも事実。

この辺り、トンデモ江戸しぐさというか、言ったもの勝ちというか、良く分かりませんね。

でも、ちょっと気になったりもする。




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限定商品は終了し、枡は残った。。。。。RHODIAメモパッド。

2024-05-08 11:23:46 | 酒の道具など
                          
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                           【公式HPはこちら↑】



連休中、ちょっと探し物で文具屋さん系を「はしご」したのですが、(本屋のはしご同様)やっぱり楽しいですね。

そんな中、洋もののメモとかの定番的なフランス・ROHDIAのコーナーで、こんなものを見かけました。



これはROHDIAの定番メモパッド
(HPより)


あ、見かけたのはこれ。





RHODIA印の「枡」です。

ディスプレイにしては、ただ枡が置いてあるだけ。
それではメモパッドを入れる枡を販売?とも思って裏を見ると「非売品」とあります。

うーん、何だろう?と思いつつ帰ってからググったら、「フランスのエスプリと日本の文化の融合をコンセプトにした、日本限定発売品」というのを出した際の販促グッズのようです。





記事を見るに、枡が出てきたのは、フランス×お酒の「WAKAZE」とのコラボだったからのようです。
2021年の限定商品/イベントのようなので、商品/イベントは終了となり、枡だけが残った、のでしょうか。

まあ、経緯はさておき、ディスプレイに枡って馴染んでます。
インバウンドにもよさそうだし、この流れに乗りたいですね。




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ワインの搾りかすをコースターにアップサイクル。意識高い!けど、コースターの寿命が来たらどうする?

2024-03-07 20:31:08 | 酒の道具など
                          
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展示会に行った時のこと。
お酒や飲料「以外」のものも見てみようと、ちょっと別の区画へ。

「お酒用のパウチパック」とか「ワインの分注器」とか「食器」など飲食店周りの商品が並んでいる中、こういうものもありました。





マウスパッド、ではなく、コースター

売りはコーヒーガラと茶殻とか、ワインの搾りかすとか、そういうのを原料にしていること。
(コースター以外にもキーホルダーとか、お皿とか、色々作っている)

茶殻とかをプラスチック樹脂とまぜて樹脂ペレットをつくり、そこからコースター等に加工するらしい。
説明されている若い方が、「いわゆるアップサイクルってヤツですよ」と、意識高く教えてくれました。


聞きながら、20年以上前の苦い思い出がよみがえりました。
某県でリサイクル関連の施策コンサルティングをした時のこと。
森林県として有名な県でもあり、木くずのリサイクルというのもネタとして挙げらました。
メインは木くずでの発電(要は燃やす)なのですが、からめ手として、木くずと樹脂を混ぜて、公園とかのベンチにする、というのも挙げたことがあります。

上で触れたコースターと全く同じ考え。

ただ、実際のそれをやっているところにヒアリングに行くと、リサイクルでありがちな、「結局は高くつく」とか「耐久性がイマイチ」という問題もさることながら

「これ、プラスチックと混ぜているので、捨てるときはプラスチックの廃棄物になっちゃうし、混ぜものなので次のリサイクルがしにくいんだよね」

つまり、例えば20kgの木くずと80kgのプラスチックから、結局100kgの(再度リサイクルが難しい)ベンチごみを生み出すことになる。

それであれば木くずをちゃんと燃やすとか土に返して、80kgのプラスチックを何とかうまく回した方が良いという計算になり、ちょっとがっかり。

くだんの意識高い系のコースター、今は技術なども向上しているので、必ずしもそうではないのかもしれませんが、ちょっと話した感じでは「意識高いことのアピール」としてのプロモーションのようでもあった。

一体どうなんでしょうね。



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改めて頑張って売りたいです。氷仕込み?亀萬酒造さん@熊本

2024-02-29 16:01:21 | 酒の道具など
                          
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(ネットで見たのですが)面白そうなテレビニュースがあったらしい。





うまい日本酒の秘密は“氷”にあり
熊本食の映像詩



「水」なら良くある話ですが、これ「氷」ですよね。

見てみると、まず、舞台の熊本の蔵元さんというのが、ウチもお取引のあった「亀萬酒造」さん。
熊本県内で一番南にある蔵元ですね。

そこで「氷」が秘密とは?と思って先へ進むと、要は温暖な地域なので、こういうことらしい。





それはもろみに入れる水の代わりに、氷を入れることです。
氷を入れるともろみの温度が下がり、低温でじっくりと発酵させることがことができます。
すると、辛口ながらも芳じゅんな味わいの酒に仕上がるといいます。

冬でも気温が下がりにくい温暖な津奈木町での酒造りの工夫、もろみの中に投入する氷の量は、その日の気温によって左右されます。
気温13度と暖かだったこの日(2月1日)は、いつもの3倍の100キロの氷が入れられました。


なるほど、酒造りには温度管理が大事で、冷房の難しかった昔は暖房で調節できる「寒造り」をしていました。
それも難しい暖かい地域では、「氷を入れる」という技を使うんですね。

それも「タンクの周囲に氷をおいて冷却」ではなく、醪に直接氷とは。
タンク内の場所により温度差が生じそうですし、同時に水も入ることになるのでその辺りのさじ加減も難しそう。

こうした技の結果として、亀萬さんのお酒があるのですね。

ウチの努力不足最近は倉庫で見ませんが、改めて味わってみたいですね。
(頑張ります)



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