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トーソクカン
先般、(ジャズピアノの)小曽根真さんのワークショップに参加しました。
今年で7回目となるこの催し、自分は2回目だったのですが、「ふむふむ」「なるほど」の連続で、とても興味深いものでした。
中でも後半のQ&Aでは、
「年を取ってからジャズピアノを習い始め、為になるからとクラシックの先生にも習い始めたが、その先生からタッチなどもクラシック風に変えられそうになっているけどどうしたら良いか」
とか
「子供の頃から現在までクラシックピアノをやっていて、息抜きにジャズピアノもやっているけど、アドリブがうまくできないがどうしたら良いか」
とか
「右手と左手のリズムの刻み方が異なる際、スピードが揃わないと先生に再三指摘されるのだがそんな悩みはないのか」
など、切実な質問に小曽根さんが丁寧に答えていて、とてもためになりました。
小曽根さんの素晴らしいのは、個人的な質問を普遍化した上で、会場の皆で共有できるような答えを出してくれること。
上記の3つめの質問も、「自分は才能があるので困ったりしない」と冗談を言った上で、[「うーん、例えば、、、、」とショパンの幻想即興曲の冒頭を引き合いに、「左手の6連符と右手の16分音符7つをどう弾くか」と、実際に弾きながらレクチャーしてくださいました。
小曽根さんの説明、端的には
「(ショパンの場合は)主従の関係なので、流れていればきっちり縦線で合わせる必要はない」
ということなのですが、彼女、その説明を聞きながらも「先生からトーソクカンがないと」とか「どうしてもトーソクカンが」と、「トーソクカン」という言葉を連呼しています。
「トーソクカン」
ピアノ用語なのでしょうか。恐らく「等速感」で、「右手と左手が同じ速度になるように」ということなのでしょう。
「等速直線運動」なら知ってますが、左右の等速感なんて、初めて聞きましたよ。
で、この等速感。
思うに、彼女も当初は「うーん、左右がうまく揃わないなぁ」ということだったのでしょうが、先生から「等速感」という言葉を与えられてから、彼女の頭の中に「等速感」という言葉がヘビーローテーションして苦しんでいるんだろうなぁ。
■
これとはちょっと違いますが、こちらはお酒の話。
以前、ある蔵元さんから、その蔵元さんのお酒の評価で
「老ね香/ひね香(ひねか)」と言われたことがあり、それが気になってしょうがない
というのをお聞きしたことがあります。
「ひね香」は熟成というより劣化を感じさせる香り/匂い。
現在でこそ酒類総研などでは特定の物質(DMTSなど)の有無等から評価していますが、以前は貯蔵・熟成による香りの中で「心地良いものを熟成香」、「気持ち悪いものをひね香」と使うことが多いなど、主観に基づく評価という部分が今でもありますね。
そんな中で神亀さんなどを見て、熟成させた味わいを楽しんでもらおうと思ったのに「あの蔵元の酒にはひね香が」と言われてしまうと、頭の中には「ひね香」という言葉がヘビーローテーションしてしまうのでしょう。
×「トーソクカン」
〇「うーん、左右のタイミングがうまく揃わないなぁ」
のように、
×「ヒネカ」
〇「うーん、熟成の方向が好みじゃあないなぁ」
ぐらいにしておいた方が幸せですよね。
助けて、小曽根さん!
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