今月はじめ、兵庫県の某所で路線バスに乗っていたら、対向車線の信号待ちの1台が話題のクルマ日産リーフでした。クルマ大好きな僕は、バスが停車中ずっとまじまじと眺めてしまいました。
まず、外観のデザインの印象ですが、雑誌やテレビCMで見るリーフよりは実車の方がかっ こいいなあと思いました。他のどんなクルマにも似ていなくて、リーフだけの独特のデザインでした。ちょうど「プリウスこそハイブリッド車の形だ!」とプリウスが主張しているようなのと同じで、リーフの緩やかなカーブを描く丸っこいデザインこそ電気自動車の証しになっていきそうな予感がしました。ホンダ・インサイトのデザインにプリウスっぽさが見られるのは、プリウスの真似をしたのではなく、一目でハイブリッド車と分かるデザインを意識したからだと思われます。だから、きっと次に出てくる電気自動車も、リーフのような緩やかなカーブラインの丸っこい形で出てくると思います。そこに、リーフの場合はどことなくマーチに通じる日産らしさもデザインされていました。ちょっと癖のある形ですが、まさに電気自動車であり、しかも一目で「日産」車であることがすぐ分かるよく考えられたデザインだと思いました。
実は、リーフが走っているのを見て最初に思ったのが、「買った人は勇気があるなあ」でした。1回の満充電で200㎞程度は走れるということですが、急な上り坂もあるだろうし、エアコンなどの電装品を多用せざるを得ないこともあるだろうし、時には急加速が必要なこともあるはずです。そのたびに、電池の残量を気にしなければならないような気がして、ちょっと心配です。もちろん、世界企業の日産が市販に踏み切ったということですから、おそらく大丈夫とは思います。ただ、ケータイの電池残量だけでも心配してしまう僕ですから、やっぱりリーフに乗るには勇気が必要な気がします。
トヨタからプラグイン・ハイブリッド車のプリウスが発売されました。近場は電気自動車として使用し、ちょっと足を伸ばしてドライブという時にはエンジンもついているのでハイブリッド車として電池残量を気にせずに走ることができる半電気自動車です。心配性な僕は、どちらかを選ぶとしたらプラグイン・ハイブリッド車のプリウスです。デザインも、僕はプリウスの方が好きです。ただ、右を見ても左を見てもプリウスだらけになってしまった今、僕にとってプリウスは欲しいクルマの候補からは外れています。しかし、リーフを買う勇気もありません。だから僕は、ただ眺めて「いいなあ」と思うだけです。
(注;写真は日本自動車工業会発行の「自動車ガイドブックvol.58」で公開されているものを使用しました。)