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2012.6 三河湾展望アジサイの道と西浦温泉ドライブ

2012-06-27 23:16:46 | クルマでドライブの部屋

<6月16日>
 7年近く乗ったメルセデスCLKをCクラス・セダンに買い替えることにしたので、CLKのラスト・ランとして、土曜日に風光明媚な三河湾を展望する3つのドライブウェイをコースに入れた日帰りドライブをしてきました。ワインディングを多く入れたのは、CLKでの最後のドライブをDscf5069 FRクーペの心地よいコーナリングを思いっきり楽しんで幕を閉じようと思ったからです。
 3つのドライブウェイとは、蒲郡オレンジ・ロード、三河湾スカイライン、三ヶ根山スカイラインの3つです。そこに、西浦温泉、三ヶ根山のアジサイ祭り、三河南部の道の駅を加え、最後の走りを楽しんできました。
 9時30分に豊田の自宅を出ました。東海環状道豊田松平ICに入り、豊田JCTから東名Dscf5052 高速に入って音羽蒲郡ICで出ました。CLKの高速安定性はすばらしいものなのですが、岡崎界隈で事故渋滞に遭い、岡崎~音羽蒲郡間は通常数分で行けるところを30分以上もかかってしまいました。
 音羽蒲郡ICから南に向かう道が蒲郡オレンジ・ロードです。丘陵地帯を走る快適な道路です。清田トンネルを通り過ぎると蒲郡市です。
 みかん園の蒲郡オレンジ・パークに寄ってみました。駐車場も元みかん畑で、駐車場の奥には山の斜面に沿ってみかん畑が広がっていました。園内に入ると、ありとあらゆるみかん加工品が売られていて、さらに三河湾の海の幸も揃っていました。でも、比較的家から近いので、どれもそれほどめずらしいものでもなく、おいしそうに見えたアサリの炊き込みご飯Dscf5050 の具だけを買って外に出ました。海に近い丘陵地ということで、遠くに蒲郡の海が見えました。
 オレンジ・ロードで蒲郡市街地近くまで行った後、次は三河湾スカイラインです。何年も前に有料道路が無料化され、名前こそ三河湾スカイラインとなっていますが、今はただの県道です。
 かつての蒲郡側の入り口から入ると、急カーブの続く上り坂で一気に山に登ります。三河湾北側の国坂峠、五井山、遠望峰(とぼね)山を結ぶ景色バツグンの道路・・・だったはずが海側の木々が生い茂り、さらに枝が道路にはみ出し、その上アスファルトは所々ひび割れ、枯れ葉は積もり放題で、景色も走りも楽しめない道になっていました。元々ドライブウェイなので生活道路になどなりません。カップルたちに人気のあった遠望峰(とぼね)展望台パーキングは、荒れ果ててしまっていました。入り口はバリケードで封鎖され、バリケード越しにちらっと見えた駐車場は黒いタイヤ痕で幾重にも円が描かれ、見るに耐えられない状態でした。以前は、ここからの展望がピカイチだったのです。
 20代の頃、彼女ができるとドライブに誘い、この道をスポーツ・クーペで気持ちよく走り、ドライビング・テクニックを披露し、三河湾が一望できる遠望峰(とぼね)展望台にクルマを停め、美しい夜景を眺めながら「ひょっとしてひょっとするとイイコトがあるかも」とヘンな期待を込めたりして、いろいろ思い出のあるコースでした。車内のBGMにも気を遣い、相手によってユーミンとツイストを使い分け、いい雰囲気になったところで外国の映画音楽・・・。リクライニングを少し倒して×××。すべて聞いた話です。
 そんな思い出のワインディング・ロードが、見るも無惨なコースになってしまいました。有料道路の無料化はもちろん良いことなのですが、管理体制がしっかりしていないとせっかくのDscf5053 素敵な道も台無しになってしまいます。対向車線を走る軽トラの後ろの86(ハチロク)もかわいそうでした。ちょくちょくバイクも走っていましたが、荒れた路面と道路上に積もった腐った落ち葉で、やっぱりかわいそうでした。整備されていればコースも景色もとても素敵な道だけに、すごくすごくすごくもったいないと思いました。
 幸田町に出て、蒲郡市内を南に抜けて西浦温泉に行きました。昨夜、西浦半島の急坂Dscf5054 の中腹にある老舗旅館「富士見荘」さんに問い合わせたところ、日帰り入浴ができるということで、予約を入れておきました。フロントで「昨日電話でお願いした豊田のhiroです。」
と言うと、従業員のおじさんが何かメモ書きのようなものを見ながら「お2人様ですね。伺っております。」ということで、お風呂に案内していただきました。お昼頃の温泉旅館はひっそりとしていて、客室の掃除機の音だけが廊下に響いていました。土曜日ということで、玄関にはずらっと宿泊客の名前が書かれていました。館内はなんとなく嵐の前の静けさという感じがしました。坂の中腹の玄関が5Fで、お風呂は1Fにありました。さすが老舗温泉旅館です。外はガラス張りで、三河湾を一望するすてきな景色を楽しみながらのお風呂です。男湯に入っているのは僕一人だけ。広い湯船で気持ちのいいお湯に浸かり、芯まで温まったところで露天風呂へ。ややぬるめのお湯が心地よく、眠ってしまいそうなくらい気持ちよくなっていました。お湯はヌルヌルとキュッキュッの感じが5分5分の絶妙なバランスで、ほんのりと温泉の香りが漂い、ずっと入っていたいくらいでした。
 5Fフロントに戻り、従業員の方にお礼を言って外に出ましたが、ひとつ不思議なことがありました。それは、料金です。三河湾西浦温泉といえば有名は温泉地です。料金は西浦温泉のHPで1人1000円となっていましたが、いつ更新したかも分からず、豊田にある某温泉旅館の1人1500円くらいを覚悟していました。無名の温泉地の1500円は高すぎるので、僕たちは1回行っただけで行かなくなりました。今回は西浦温泉の大きな旅館ですから高くても仕方がないと思っていたのですが、なんとたったの500円。ワンコインです。二人で野口英世1枚です。実は、富士見荘さんは僕の遠い親戚です。でも、顔パスみたいなことはしたくなかったので、電話で申し込みのときも「豊田のhiro(もちろん本名で言いましたよ)」とだけ伝えました。ひょっとしたら、エライ人に気づかれたのかもしれません。どう考えても、そこらの日帰り温泉より安いわけがないのです。
 ちょっと不思議さを残しながら小さな半島をぐるっと回ってみました。スパ西浦サーキットを覗いてみたら、二輪車のレーサーが練習走行をしていました。見学だけでも料金がいるので、駐車場にクルマを停めることなくサーキットを後にしましDscf5056 た。
 ゆったりと温泉に浸かったあとは、お昼ご飯です。西浦から通称幡豆街道の県道を、CLKを西に向けて走らせました。
 おいしそうな店を探しながらクルマを走らせていると、やたらと「がん封じ、ぼけ封じ、無量寺」の看板が目につきました。案外有名なお寺かもしれないと思い、寄って行くことにしました。看板の矢印に従って走ると、名鉄西浦駅の近くの無量寺はありました。僕たちはあまり信心深い方ではないので、一応お賽銭10円をDscf5057 投げ入れ、本堂に向かって手を合わせました。これでたぶん癌にもボケにもならないはずです。10円分ですが。
 無量寺を出て、再び食事のできる店を探しながら幡豆方面に向かいました。和食の店「喜多」があったので入ると、外観は「飲み屋?」と思える装いDscf5058 でしたが、中はしっかり「和食の店」でした。筍の釜飯とミックスフライの定食を食べたのですが、これがまた美味。特に、蒲郡メヒカリのフライは特筆モノでした。もちろん、他のフライも釜飯もおいしくいただきました。
 西尾市西幡豆(旧幡豆町)から三ヶ根山スカイラインに入りました。ちょうどアジサイの季節で、山全体でアジサイ祭りが行われており、スカイラインのDscf5060 両側にきれいなアジサイが並ぶように咲きほこっていました。パンフレットでは、70000株ものアジサイが植えられているとのことで、とても見事でした。やっぱり、季節の花というのはいいものです。
 道路に沿った小さなパーキングはどこもいっぱいだったので、三ヶ根観Dscf5065 音の広めのパーキングにクルマを停めました。そこから眺める三河湾の景色は、まさにパンフレットの写真そのもの。眼下には、お昼に入った温泉のある西浦半島がくっきりと見え、三河湾に浮かぶ島々がいい雰囲気で点在しています。そして、すぐ目の前には季節の花アジサイが咲きDscf5064 乱れ、この景色を見ただけでも「来てよかった」と思えます。
 天気が良かったせいか、数人のツーリングライダーもいました。三ヶ根山スカイラインは、道路もよく整備されていて、気持ちよく走ることができます。戦没者の慰霊碑があるため、お年寄りのいる家族連れも多く、快適ワインディングの割には走り屋系のクルマやバイクは少なく、かと言ってのろのろ走る荷物を積んだ軽トラや大型車両もほとんどいないため、ほぼ快適なペースで走ることができます。今回はCLKラスト・ランということでFRドライビングを楽しみましたが、ZRX1200ダエグとCB400SBで来ても楽しめたような気がしました。
 途中の喫茶「ゆうとぴあ三ヶ根」でコーヒータイムにしました。海側の席から三河湾の景色Dscf5066 を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしました。戦没者慰霊の山の喫茶店で、店内には、多くの太平洋戦争当時の遺留品が展示されていました。当時の日本軍の帽子や制服に混じって手榴弾までも置かれていました。
 コーヒーを飲んでいると、三ヶ根観音のパーキングで見かけた横浜ナンバーのCB1300SBのライダーが入って来て、「こんにちは」の挨拶をいただきました。中年の男性と、若い外国人女性のカップルでした。たまたまそこに居合わせただけの人同士の挨拶っていいものだなあと思います。ライダー同士や、山歩きではよくあることですが、僕はこういうのは大好きです。思わず、
「横浜ナンバーのCBの方ですよね。」
と、話しかけました。僕は外向的な性格ではないのですが、ライダーしてる時だけはなぜか性格が変わります。この時ばかりは、相手がライダーということで、二重人格の副の方に変わってしまったのです。CB氏は、アメリカにいた時に世話になった女性が名古屋で日本語講師をしているということで、今回いっしょにタンデム・ツーリングをしているとのことでした。
 CB氏と別れ、再び三ヶ根山スカイラインのワインディングを楽しんで山のふもとの形原温泉郷に出て、しばらく県道322を北に向かって走りました。幸田町からR248でそのまま豊田に帰ることもできますが、いくつかの道の駅巡りをしたくて岡崎バイパス~知立バイパスに入りました。
 まずは新しくできた道の駅「筆柿の里・幸田」に寄ってみました。道の駅スタンプノートをDscf5067 持っていると、どうしてもスタンプを集めたくなるものです。ただ、僕の古いスタンプ・ノートには幸田の道の駅は載ってないので、欄外にスタンプを押しました。
 いちご大福がおいしそうだったので、それだけを買って、またバイパスを走りました。地図には道の駅「にしお西ノ山」が載っていましたが、対向車線からしか入ることができない道の駅でした。迷うことなくパスして、次の道の駅「安城デンパーク」に向かいました。「にしお西ノ山」も新しい道の駅なので、僕のスタンプ・ノートには載っていないのです。だから、通過してもいいのです。
 岡崎バイパスから知立バイパスに名を変えた辺りから渋滞が始まりました。知立バイパスは伊勢湾岸道、東名高速、東海環状道、名古屋高速などの道路とつながっているため、休日の夕方はいつも混んでいるようです。
 安城西尾ICで降りて県道を北に走って道の駅「安城デンパーク」に行きました。植物のテーマパーク「デンパーク」に併設された道の駅で、テーマパークの売店という感じの道の駅でした。お目当てのスタンプを押すと、僕のノートの愛知の欄は残すところあと一つになりました。ほとんど行くことのない旧立田村(愛西市)だけになったので、クラシック・ミニを駆りだしてDscf5068 そのうちぶらっと行って、愛知の道の駅を制覇しちゃおうかなあと思いました。
 安城は豊田の隣町です。こうしてメルセデスCLKのラストランが閉じられようとしていた矢先、びっくりする出来事がありました。な、な、なんと、トヨタDscf9574 上郷工場の西側の県道で幻の名車トヨタ2000GTに出会ったのです。今はもう博物館でしか見られない名車をナマで見られたなんて超感激です。
 こうして、7年近く僕たち夫婦の足として活躍してくれたCLKでの最後のドライブを終えました。日曜日にAMGのホイールを純正品に戻しました。255-18サイズが205-16となり、ずいぶんおとなしい雰囲気になりました。タイヤが細くなったからなのか、ローダウン・サスがとても不自然な感じになりました。なんだかそれだけで僕たちのクルマではなくなったような気がして寂しくなりました。
 しかし、日帰りドライブとしては、地元の愛知三河の良さをいっぱいいっぱい感じられるドDscf5062 ライブになりました。若い頃は時々訪れていた場所なのですが、いつの間にか行くこともなくなっていました。三河湾界隈もドライブ・コースとしていい所がいっぱいなのです。

コメント (6)
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