大雪の日に旧ミニ(ローバ-ミニ)で出勤しましたが、走り出してすぐに「あれっ、普通に走
れる」と感動しました。積雪は7~8㎝。すぐにしっかりしたグリップ感を感じました。
僕のミニはスタッドレスタイヤ(BSブリザック)を装着しています。スタートした瞬間、確かな足を感じました。ガレージからミニを出し、そっとアクセルを開くと、足の感覚と同じように走り出しました。乾燥路と同じ感覚です。古いATのため、もともと急なアクセルは厳禁なので、普段からそうっと踏み込んでいるのですが、この時もいつもと同じアクセル・ワークで住宅街を走ってみました。すると、雪道でないときと、ほぼ同じ反応なのです。しっかりしたグリップが感じられるの
で、まったく不安を感じることなく走ることができます。
幹線道路に出てシャーベット状になった路面でも、特に不安を感じるような挙動はありませんでした。橋の上の凍結部分こそペースを落としましたが、それはブレーキをかけた時に危険と
いうことでペースを落としただけで、ちゃんとした駆動力はありました。
その昔、ミニは雪と氷のモンテカルロラリーで並いる強豪を尻目にすいすい走り、なんとなんと優勝してしまったこともあります。だから、素性の良さはあるかもしれません。それから、装着しているタイヤが、性能の良さで評判のブリザックということもあったと思います。今までの僕は冬用もミシュラン・タイヤにこだわっ
ていました。ミシュランのスタッドレスの良さもものすごく実感しています。しかし、ミシュランには旧ミニ用の12インチのサイズがないのです。それで、国産で一番評判のいいBSを選んだのです。
つまり、ミニの雪道走行性能と、BSのブリザックの性能の両方が優れているということです。どちらか片方の性能に問題があれば、不安なく走れることは
ありません。
ただ、一つだけ大事な不安がありました。ミニの最低地上高が100㎜しかないということです。いくら雪道を走る性能が優れていても、雪深い道は絶対に無理です。と言っても、どのクルマも最低地上高は10数㎝なので、それほど神経質になるほどのことでもないでしょう。
また、雪道を走りたくなっています。
先週のローカルニュースで豊田市稲武(旧稲武町)で人工的に氷瀑を作っていることを知りました。稲武は、僕の家から1時間半程度で行けます。それに、ローバーミニのタイヤをブリザックに履き替えたので、ちょっと雪道も走ってみたいと思い、見に行くことにしまし た。
朝から小雨が降っていました。お昼前に家を出て、まずは足助の古い街並 みを走り、ちょっと趣のある店でお昼ご飯を食べました。不思議なことに、日本の古い街並みにイギリス車のローバーミニがとてもよく似合いました。その後、R153をさらに長野県方面に向かい、稲武の交差点を南に折れ、目的地の氷瀑のある所に行きました。
気温も5℃から6℃ほどと、この時期の三河山間部としては高かったせいか、氷瀑もつららの集合体のようになっていて、人工の骨組みも見えてしまっていました。それでも、長野県との県境の町とは言え、温暖な愛知県では氷瀑などなかなか見られるものではありません。川もなければ滝もない山の中腹にある人工氷瀑は、周りの風景からは少し浮いた感じになっていてかなり不自然な感じがしました。しかし、もっと気温が低くなり融け始めていなかったら、きっとなか なかの迫力になっていたかもしれません。それに、稲武の氷瀑は夜になるとライ トアップされているとのことですから、一見の価値はありそうです。
氷瀑を見た後は、稲武交差点近くの道の駅「どんぐりの里いなぶ」に併設された日帰り温泉「どんぐりの湯」で体をしっかりと温めました。豊田市稲武は平成の大合併で豊田市になりましたが、とても工業都市豊田とは思えない原風景が広がっています。肌がつるつるする気持ち のいいお湯に浸かり、すっかりリフレッシュしました。
せっかくスタッドレスタイヤに履き替えたのに、ここまで一度も雪道を走っていません。帰りに段戸山牧場に寄り、ちょっとだけ除雪のされてない道に入り、気分だけ雪道を味わってみま した。