東京都府中市宮西町=旧甲州街道と府中街道の交差するかつての「府中宿」の中心地「府中高札場」(跡)が残されている。江戸時代に幕府が「政策」や「禁止令」、「法度や掟書」、「重罪人の罪状」などを墨で書いた板の札(高札)を掲示する施設であり、幕府の威光を示す重要な役割を果たしていた。明治3年(1870)廃止された。今では市民、住民に知らしめる「掲示板」であり、交通の要路など人目につきやすい所に建てられた。この「府中高札場」は東京都指定旧跡となっており、当時の姿をとどめる高札場は少なく非常に貴重なものとなっている。(1512)
江東区富岡に「深川の八幡様」、「江戸最大の八幡様」として信仰を集めている「富岡八幡宮」はある。創建は寛永4年(1627)、御祭神は応神天皇である。ここは過去100年近く境内で本場所が行われたことから江戸勧進相撲発祥の地であることから本宮の裏には「横綱力士碑」、参道大鳥居の右手には「大関力士碑」がある。またここには日本一の黄金大神輿があり、その大きさにはびっくりである。そして毎年8月に行われる江戸三大祭りのひとつ「深川八幡祭り」には50万人という大勢の人で賑わう。「大鳥居」を抜け参道を進むと左手に測量家の「伊能忠敬翁の銅像」、さらに進むと「神輿庫」、奥正面に重層型準八萬造りの「御本殿」(昭和31年造営)が美しい姿を見せる。本殿左奥には「力持碑」、その奥に「三末社」が祀られている。(1512)