市川市中山に日蓮宗の霊跡寺院、大本山の「正中山法華経寺」はある。五重塔の前に法華経寺塔頭の中でも特に有力な四院家の筆頭寺院が「浄光院」である。当院は日蓮聖人が青年期を過ごされた大切な場所である。浄光院開創(伝)は日胤で日蓮聖人滅後しばらく後の1300年頃。戦後、単立寺院となるが2010年に日蓮宗に復帰。表門を入ると左手に「本堂」がある。えらく賑やかな境内には幼稚園があり親子連れが帰宅の真っ最中であった。(1512)
府中本町に天台宗の古刹「叡光山安養寺」(仏乗院)はある。創建(開山は慈覚大師)859年(貞観元年)。本尊は阿弥陀如来像。明治維新前は武蔵総社の大国魂神社の別当寺で、14ケ寺の末寺を擁していた。明治初年頃までは寺子屋としても使用されていた。「表門」(門柱)を抜け高麗門様式「山門」を潜ると1200坪の境内に「本堂」(寛政元年(1789)再建)、「観音堂」(金竜山浅草寺観音の分体を安置)、「客殿」、「庫裡」、「墓所寮」がある。当時の僧に仕えていた弟子が実は狸だったということがわかり去り際、仏の教えの書を残したという伝説がある。(1512)