鎌倉市小町に「東身延」と呼ばれている日蓮宗の本山「妙厳山本覚寺」はある。創建永亨8年(1436)。源頼朝が建てた「夷堂」があったこの地に日出僧侶が時の公方「足利持氏」の勧めで建立。本尊は運慶作の釈迦三尊である。身延山の「久遠寺」より日蓮上人の分骨を祀っている。また目の病を治癒してくれる寺として「日朝さま」として親しまれていることや、江の島七福(神夷神)のひとつであることで知られる。現在の境内の伽藍はほぼ近代なってからのもので、楼門造りの「山門」(仁王門)が江戸時代の創建で最古である。境内正面には大正時代の創建の総欅作りの「本堂」である。日蓮聖人のご分骨を安置する「分骨堂」、日蓮上人が滞在して布教を再開した「夷堂」は蛭子神社に合祀され現在のは昭和56年(1981年)に再建された。その他境内には高床式の「八角堂」、市の文化財となっている「梵鐘」がある。9月に美しく咲く樹齢100年超のサルスベリ、数々の伽藍は本山に相応しい寺域を形成している。(1611)










