横浜市保土ヶ谷区西久保町、JR横須賀線、国道一号沿い「金厳山安楽寺」の隣に「帷子町杉山」はある。創建年代は不詳ながら市内に数多くある同名社と同じく古社とされ、おそらく「杉山神社」を勸請したものと思われる。ご祭神は五十猛命。「鳥居」を潜り石段を上がると古びた感じの「拝殿」がある。末社として「小机稲荷社」が拝殿の左に祀られている。また境内の石灯籠には「伊勢大神宮」と銘が刻まれた「怪力石灯籠」の伝説がある。(1611)
鎌倉市雪ノ下の大臣山の麓に鎮座する源氏の氏神、鎌倉武士の守護神で鎌倉八幡宮とも呼ばれ、相模国一宮の「鶴岡八幡宮」はある。鎌倉幕府祭祀の中心的な存在であった。創建は康平6年(1063)。鶴岡は明治3年(1870)の神仏分離までは「鶴岡八幡宮寺」という寺院であり薬師堂、護摩堂、仁王門などの伽藍を擁していた。主祭神は応神天皇、比売神、神功皇后である。国の史跡となっている境内には「若宮」(下宮)、本宮へと続く大石段の下にある朱色の鮮やかな社殿で静御前が舞ったと言われる「舞殿」(下拝殿)、「直会殿」、61段の勾配ある「大石段」を上り切ると朱色の鮮やかな「楼門」があり「八幡宮」の額が掲げられている。その奥に「拝殿」と繋がった「本宮」がある。流権現造りの本宮をはじめ全体が朱色で統一された建物群は煌びやかであり、近年は宇佐神宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮が三大八幡宮となっている。御神木のイチョウも育っているようだ。ここは何時参っても華やかで美しい神社である。(1611)