世田谷区上野毛に真言宗智山派寺院の「自性山覚願寺はある。院号の「聖徳院」はかつて聖徳太子像を本尊としていた経緯と関係があるようである。創建(推定)は文禄3年(1594)の「武州荏原郡世田谷領上野毛郷縄打屋敷帳」、檀家「墓碑の記載」から天文年間(1532-1555)以前と考えられる。本尊は大日如来で脇仏として弘法大師と興教大師が祀られている。昭和63年に造営された立派な「総門」を抜けると左手には「観音堂」、正面に「本堂」がありいずれも天保年間(1830-1843)に再建されたものである。玉川88ヶ所霊場36番札所である。境内には当寺経営の幼稚園もある。(1612)






