外人墓地前を左に進むと山手本通りに面し元町公園前のエリスマン邸の斜向かいに横浜市認定歴史的建造物の「山手234番館」がある。建物は関東大震災後の昭和2年(1927)に「外国人の共同住宅」として建てられた。現在は元町公園の付属施設となっている。二階建てで中央の玄関を挟み左右対称に二戸の住宅が配され本来は同一形式の4世帯の住宅であった。建築面積は2340㎡、延床面積は436㎡で玄関ポーチより入館、左手の部屋にリビングルーム、展示室、ギャラリー、閲覧室、会議室と3LDKの間取りは合理的かつコンパクトにまとめらている。共同住宅らしく比較的簡素な印象だが建物の意匠は美しく周りの緑の木々に溶け込んで建つ姿は昭和初期の山手の原風景を彷彿とさせている。(1702)
















