相模原公園の「芝生広場」にある4本の「ハルメキ サクラ」が淡いピンク色の花びらを広げ満開を迎えている。南足柄市内の農家などで彼岸の頃に咲いていた桜の枝から育成し2000年3月に品種登録の比較的新しい桜のようである。カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つで「足柄桜」と呼ばれる。「ハルメキ サクラ」の花期は開花は3月中旬、ソメイヨシノに比べ十日ほど早く河津桜とソメイヨシノのちょうど間くらいで花弁枚数は5枚、花姿はいくつかの花が塊のようになって咲く特徴がある。咲き始めは淡いピンク色をしているが満開を過ぎるとピンク色から白色へと変化する。寒桜から河津桜そしてこの「ハルメキサクラ」が早春を彩る貴重な花の一つとなっている。いよいよ24日頃ソメイヨシノの開花のニュースが聞かれるかもしれない。(1703)
町田市本町田に町田天満宮、南大谷天神社と共に「菅原神社」は町田三天神の一社である。江戸期初頭の寛永7年(1630)天神像を奉安、当地を寄進し本町田の鎮守とした。主祭神は学芸の神「菅原道真公」。「赤い鳥居」を潜ると急こう配の石段(参道)が続く。正面にまだ木の香がする真新しい「社殿」(前面に拝殿、後方に本殿)がある。社殿の前に「神楽殿」、左に「参集殿」がある。境内には「愛宕社」が祀られ、東京都旧跡である「井手の沢古戦場碑」が建てられている。当地は鎌倉街道の中でも重要な地点であり鎌倉期建武2年(1335)足利尊氏の弟・直義は信州から南下した北条時行の軍をこの地で迎撃したことから激戦の場所として遺されている。悠久の歴史深かさを今も残す神域である。(1703)