町田市本町田に広大な寺域を有する日蓮宗の古刹「久住山宏善寺」はある。創建(伝)は文永8年(1271)。真言宗の小庵を改宗した経緯を持つ。本尊は三寶祖師。慶安2年(1649)には幕府より寺領7石の御朱印状を拝領、町田市内では小山田大泉寺、三輪妙福寺と併称される大寺院である。鎌倉時代の戦乱で堂宇を焼失するも暦応元年(1338年)に再建。「山門」を抜けると山門と仁王門の間の小高い丘に寺域を見守るように「日蓮上人像」があり、参道中央に入母屋木造瓦葺の「仁王門」が構えられており金剛力士像が安置されている。その正面に室町時代様式を模した鉄骨鉄筋コンクリート造りで朱色の「本堂」、その横に木造入母屋「日朝堂」、「鐘楼」、仁王門の右手に小像の番神三十軀を安置する「番神堂」等の堂宇が整然と建ち並んでいる。(1703)










