台東区上野公園「上野恩賜公園」内に寛永8年(1631)越後の国村上城主堀丹後守直寄公旧自邸内のこの高台(大仏山)に、戦乱に倒れた敵見方将兵の冥福を祈るために土で造立した像高約6mの釈迦如来坐像「上野大仏」である。度重なる罹災(正保4年=1647の地震)で損壊したため、今はレリーフ状に顔の前面だけの大仏様が保存されている。幾度の災難、地震にも耐えた大仏ということで、これ以上落ちないことが「合格祈願」(合格大仏)に訪れる受験生で絶えない。また横には薬師仏を祀るパゴダ様式の「祈願塔」と「志納所」が併設されている。(1703)






