町田市金井町に江戸期は金井村の鎮守社であった「金井八幡神社」はある。創建年代等は不詳だが、享保11年(1726)仏師佐野木丞御神像をつくり別当弘福寺宥範により奉納遷座と言われている。文化10年(1813)に常陸国筑波郡の仏師により彩色したのが現在のご神体である。御祭神は応神天皇。享保6年(1721)ごろより継承されている「獅子舞」は町田市無形文化財となっている。鶴川に向かう3号線金井神社前を右折、やがて右手にある小高い丘陵に当社は鎮座している。境内坪数は2247坪の神域、鳥居を抜けると急こう配の石段が続く。上りきると左手に「社務所」、正面に「拝殿」がある。社からは400年近い歴史が感じられる。社殿横に「はやし蓮」の櫓が建っている。(1703)
岡上跨線橋を渡った麻生区岡上の鬱蒼とした繁った森の中に麻生区の古刹、真言宗寺院「岡上山東光院宝積寺」はある。創建は不詳だが江戸時代に作られた「新編武蔵風土記稿」には天正の頃(1573~1592年)までに十一代に及ぶと記されている。本尊は大日如来像である。江戸時代に建てられた「本堂」に「庫裏」、「書院」、「「位牌堂」、「仁王門」が建ち並ぶ。中でも「木造兜跋毘沙門天像」は市の重要歴史記念物となっている。広い境内は四季の花で彩られ今もっともきれいなのは梅の花でほのかな甘い香りが寺域を満たしている。(1703)