大和市下鶴間に高野山真言宗寺院の「鶴間山観音寺」はある。創建年代は不詳だが、室町時代の様式を伝える厨子(市指定重要文化財)は天文13年(1544)造であることから創建はこの頃かと思われる。古くは「金亀坊」と呼ばれておりその後、観音菩薩を祀った観音堂がこの地域の大火でも難を免れたことから「観音寺」に改めたといわれる。本尊は十一面観世音菩薩(慈覚大師御作)。56号観音寺信号角に位置し最近造られたと思われる新しい「山門」を潜ると正面に「本堂」、本堂左手に「観世音菩薩像」、右手に「手水舎」、「太子堂」、「和田五介之碑」がある。境内はイチョウの葉が散り黄色く染まっていた。当寺は武相卯歳観世音札所の第1番、武相寅歳薬師如来霊場の第21番である。(1712)










