相模原市南区上鶴間に日蓮宗身延山久遠寺末寺の「方運山青柳寺」はある。明応8年(1499)に「青龍寺」という小庵を再興する際に「青柳寺」と改称された。創建は天正年間(1573~1592年)、本尊は釈迦如来(現在は大曼荼羅)である。「山門」を抜けると砂利が敷き詰められた境内正面に重厚な瓦葺の「本堂」、左に「庫裏」と右に「鐘楼」、そして数多くの石碑がある。中で目を惹くのが明治17年(1884)に自由民権運動の舞台となった証の「武相困民党発祥之地」の稗である。また江戸時代、当寺は寺小屋を開いていた。また住職を中心に俳句が盛んに行われ、その句碑があちこちに建ち並んでいる。平成10年に相模原古民家園に移設された「青柳寺庫裏」は県重要文化財として保存されている。境内に一本ある「シダレザクラ」有名であるが今は「山門」左、「庫裏」の前、「本堂」前にあるカエデが赤く紅葉し境内を美しく彩っている。(1711)






