相模原市南区下溝に四季折々の花が絶えない「県立相模原公園」がある。約26haの広大な園内にはメタセコイア並木、フランス風庭園、噴水広場、水無月園、亜熱帯を体感できる大温室のサカタのタネグリーンハウス、ドッグラン、芝生広場など数多くの施設を備えている。寒さが続く今日、ハナショウブが咲く「水無月園」を訪れると真ん中のショウブ田の左側一画に一本の「寒紅梅」がほぼ満開を迎えている。早咲きの部類に入る「八重寒紅梅」のようである。バラ科の耐寒性落葉高木で濃い紅色というかピンクの花で八重咲きの中輪品種。近づいて見ると仄かな甘い香りがなんとも心地よい。(2301)
相模原市南区相模原市下溝に四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。「ユリノキゲート」から入った「遊具広場」の後方一画に植栽された5~6本ほどの早咲きの「河津桜」のエリアがある。「河津桜」はバラ科サクラ属で「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」の自然交雑から生まれた日本原産のサクラである。開花確認に訪れると全ての木が生長し大きく膨らだピンク色の蕾でいっぱいである。エリアの真ん中の陽当りのいい一本には春到来をいち早く察知したのか数十輪ほど可愛らしい濃いピンクの花びらを広げ始めていた。相模太夫的には相模原の「河津桜」の開花の目安となる標準木的存在で開花宣言したいくらいである。大寒も過ぎ寒さも和らぎ三寒四温を繰り返しながら少しずつ春めいてくる。これから開花スピードもアップし今週末には100輪近い可愛らしい花びらを拝めるかもしれない。(2301)
海老名市河原口、相模川の辺りに清源院の末寺で曹洞宗寺院「稲荷山安養院」は鎮座している。創建(伝)は格雲守存(?~1634)が開山、江戸時代初期と推定される。海老名郷土かるたには「へら鹿の化石を残す安養院」と詠まれている。本尊は江戸時代中期に造立の木造阿弥陀如来立像。江戸時代後期作の「韋駄天像」も安置されている。小田急線厚木駅より「あゆみ橋」傍右手にあり、「寺号標」(寺門)より入山すると境内右手に「安養院」の鎮守「三眼六足稲荷社」(相模二十三座の式内社として平安時代には建立/狐の石像は3個の眼と6本の足を持つ)がある。社名は鎌倉時代末期この地を根拠としていた「海老名季貞」はこの稲荷大明神を信仰し三貫六百文の神田を捧げたことによるとされる。寺号標から石灯籠が並び、右手に「慈母観世音像」、「六地蔵」が祀られ、参道奥に入り母屋造りの「本堂」があり、その前には輪塔がある。(2301)