首都圏近郊の最大の観光スポットである「宮ヶ瀬湖」は「宮ヶ瀬湖畔エリア」と「ダムサイトエリア」と「鳥居原エリア」の3つのエリアに分れている。「宮ヶ瀬湖畔エリア」には芝生の「けやき広場」、「水の郷大吊り橋」、「親水池」がある。その池の左側の数個の置石に一羽の「カワウ」が休息していた。「カワウ」(河鵜、川鵜)は文字通り「河(川)」に生息する「鵜」でカツオドリ目ウ科に分類される鳥類で留鳥である。全長は80cm前後とガチョウほどもあり大きい。体は全身が黒色の羽毛で首も尾も長く大型、鍵状のくちばし付け根あたりが黄色が特徴的、指の間に水かき、捕らえた魚をがっちりとくわえて逃がさないようくちばしとなっている。置石についている白い糞跡からするとここは縄張りの一つかもしれない。(2301)
町田市原町田に鶴見総持寺末、曹洞宗寺院「金森山宗保院」は鎮座する。土地の豪士「大河伊与」が天文11年(1542)に先祖の菩提として一宇を建立し、守り本尊の「千手観音」を安置したのが興りである。1590年に没した吸江和尚が開山。本尊は千手観世音菩薩。町田図書館前の線路を挟んだ反対側にあり、大きい石造りの「寺号標」より入山すると、右手に鐘楼があり「六地蔵」と「満願地蔵」が祀られている。その先に平成に入り建立された巨大な「仁王門」が構えられ、その左右には仁王像が祀られている。仁王門の右に「鐘楼」、仁王門より石畳の参道の左に「観音像」、その先正面に昭和47年再建の白い鉄筋コンクリート、入り母屋造りの「本堂」は重厚感がある。本堂右手に「庫裡」、左手には「禅堂」と「火除けの神」として信仰されている「秋葉殿」がありその脇に小さな「白山社」が祀られている。当寺は武相卯歳観音霊場四十八ヶ所39番札所、原町田七福神のひとつ「布袋尊」である。庫裏の前は既に新年用の「門松」が飾り付けられていた。(2212)
相模原市中央区上溝、上溝商店街のほぼ中心地に「大鷲神社」と「成田山不動明王」が隣り合わせに鎮座している。昨日(1/9)新春恒例伝統行事「上溝だるま市」の開催会場となったところである。明治3年当地に市場が開設されその商売繁盛を祈願し地元の上溝本町の商店主らが勧請し商業の発展を祈念し現在の「大鷲神社」となった。元和年間(1615~1624)の建立。祭神は大鳥祖神と日本武尊。毎年11月の酉の日には「酉の市」が開かれ大勢の参詣者で賑わう。右隣には「成田山新勝寺」の分社として「成田山不動明王」があり明治8年(1875)に現在地に鎮座した。この寺も地元自治会法人本町自治会、上溝商店街振興組合が管理保存している。現存する掛け軸に成田山第十三世貫首原口照輪上人の名と開眼が残されている。その後、昭和51年(1976)に100年祭が行われその節目となる開眼もなされている。不動尊堂内部には「不動明王」と「七福神」が祀られている。(2301)