東京都港区高輪2丁目、高輪警察署前に高いシンボル塔&望楼「火の見櫓」を有した「高輪消防署二本榎出張所」(旧高輪消防署)がある。出張所は海抜25mの位置にあり新築当時は周囲に高い建物もなく東京湾を眼下に眺望できたことから「岸壁上の灯台」、「海原を行く軍艦」と評されていた。昭和8年(1933)第一次世界大戦後に流行した「ドイツ表現派」の建築設計でそのレトロな外観から地域のシンボル的な存在となった。落成の庁舎は当時としては斬新的な建物として平成22年3月「東京都歴史的建造」に選定された。とりわけ昭和59年に建てられた「望楼」(火の見櫓)からは東京市全体が一望に見渡せ高輪のいわばランドマーク的存在であった。年間約1,200人超えのが見学者が訪れている。建物は鉄筋コンクリート造、地上3階建て延べ598㎡である。建物の特徴はまず1階の腰壁は花崗岩の切り出し積みで、庇や窓台は左官洗い出し仕上げ、玄関は御影石に木の扉でできている。2階は事務室と階段ホールでホールの円柱と壁体及び天井の間に三段の「コーニス」が施されている。3階には円形講堂、講堂内には非常用ガス燈、シンボルタワーは昭和59年、前野教授(東京芸術大学)の設計で望楼の塔頂部に東京都の「文化デザイン」事業を踏まえ、現代にマッチしたシンボルタワーを設けられた。 建物表面は鉄筋コンクリート造りの望楼が構築され、望楼の表面はクリーム色の磁器タイルで覆われ美しい。(2009)
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