海老名市社家に旧本山は駿州富士郡北山本門寺末で興統法縁、日蓮宗寺院「本興山常在寺」は鎮座している。了性房日乗の開基。創建は正和年間(1312)、当初鎌倉小町に日蓮大聖人の法孫了性坊日乗上人が開創した寺であるが、元弘3年(1333)新田義貞、鎌倉へ侵攻。常在寺は焼失。応永4年(1397)、鎌倉松葉谷「妙法寺」の妙法房日叡(大塔宮護良親王の遺子)常在寺を再興。大永3年(1523)当地へ移転した。通称「むべ山常在寺」という。江戸時代には慶安2年(1649)に、土地9石1斗について朱印地を拝受している。本尊は十界勧請大曼茶羅。日蓮聖人坐像や子安鬼子母尊神、日蓮宗大荒行堂にて感得された大黒尊天神等が祀られている。46号線沿いに裏門があり反対側に構えられている「寺号標」(寺門)、「山門」(伝左甚五郎作の龍の彫刻が施されている)より入山するとまず目に入るのが「日蓮上人像」である。その背後に入り母屋造りの「本堂」がある。境内には480年余前に鎌倉より復興移転した際に植えたと伝えられている柏の古木がある。境内右側に鐘楼がある。社家一体寺院の中では最も大きく寺歴、寺格も高い。(2412)
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