「立川市」は人口18万人の三多摩の中心都市である。国から首都圏の「業務核都市」として商業や業務などの集積方針により政府や都の文化、研究、防災などの広域的な都市機能施設が整備され拠点形成が進み、大規模な都市として目覚ましい発展、進化、変貌を遂げている。立川駅は中央線、南武線、青梅線が乗り入れ一日の乗降客は17万人である。そして平成12年(2000)に多摩地区を南北に結ぶ「多摩モノレール」が開業。以来、西武線沿線、JR沿線、京王線沿線、そして多摩ニュータウンが結ばれてアクセスは一段と向上、東大和市や多摩市、日野市など周辺自治体の住民利用拡大に拍車がかかった。鉄道だけでなく立川駅からのバス交通網も充実しており400万人の人口を有する東京三多摩地区の中で最も著しい成長を遂げている。立川基地跡と立川駅前の再開発が進み、都心のターミナル駅と変わらない都市機能が集中する街へと変貌している。駅前には以前からあった「伊勢丹」、「高島屋」そしてオブジェがずらりの立川ファーレ、グランデュオ立川、プラウドタワー立川、メガドンキ、ビックカメラ、更には巨大家具店「イケア立川」、「ララポート」が開業しヒトとモノの流れが立川に集まり、「立川駅」の拠点性は一層高まった。JR立川駅北口は駅前広場一面に「ペデストリアンデッキ」によって周辺の諸施設への連絡橋と化しまるで空中都市、近未来都市のようである。更には立川駅から徒歩10分、市民や近隣住民のオアシス的存在となっている「国営昭和記念公園」(昭和58年=1983開園)のお隣にまた新街区としての機能と施設を有する「グリーンスプリングス」が完成した。敷地土地面積は3.9万㎡、建築面積は約3万㎡、店舗面積3千㎡、店舗数34店舗。全体は中央広場を囲むように商業施設やホテル、多機能ホールなど9つの建物で構成されている。空と大地と人がつながる「ウェルビーイングタウン」がコンセプトである。世界中の人々が、人間本来の歓びを見つめ直し、人間らしい幸せを大切にしようと動き始めている時代に提案する新しい街である。その中心が健康的なライフスタイルをテーマにした「ウェルビーイングタウン」である。街区中央で交差する「X」型の街路は、長い年月をかけて育まれてきた立川のまちの歴史、ここから広がる未来が「交差する場所」となっている。街路と多機能ホール屋上をまっすぐ繋ぐ、なだらかな階段状の「カスケード」(長さ約120m)は、かつてこの地にあった飛行場の「滑走路」をモチーフにし「空と大地と人がつながる」という街区コンセプトを体現させた。カスケード上には水が流れ、訪れた人に心地よい開放感を満喫堪能味わえる。唯一宿泊施設が「ソラノホテル」である。客室は3人まで滞在できる「プレミアパークビュー」と4人まで利用できる「WA MODERN パークビュー」を中心に全81室を全室パークビューと52㎡以上の広さである。目玉は10階から屋上となる11階には水着着用の温泉施設「ソラノスパ(SORANO SPA)」である。一度は泊まってみたいものである。「グリーンスプリングス」は今年4月10日(金)から順次開業を予定していたが、新型コロナウイルスによる政府の緊急事態宣言を受けて、各種イベントと殆どのショップのオープン延期となっていたが、今少しずつ順次オープンしている。コロナも終息し全館オープンした暁には是非訪れて見たい魅力ある街である。(2008)
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