自殺の名所東尋坊で「心に響くおろし餅」の店を開いて自殺防止活動をしている元警察官の手記。
第1章で著者が遭遇した自殺企図者の例を紹介していて、それがこの本のメインです。
私も仕事柄、わがままな人、困った人と出会う機会は少なくありませんが、この本を読んでいると、もっとわがままで困った人に根気よくつきあっている様子に頭が下がります。私にはとてもとてもここまでは・・・。
著者は、男性の自殺者が多い理由に、行政の駆け込み寺がないことを挙げています。行政のつれなさ、まさしく「お役所仕事」ぶりはこの本でも言及されていますが、それでもそれさえないのでは自殺が減るわけもありません。自殺防止を著者のような民間ボランティアに頼っているのでは、情けない限り。さらに著者の活動に対して「東尋坊のイメージが悪くなる」と反対運動まであるそうです(237頁)。やりきれないですね。

茂有幹夫 太陽出版 2006年10月7日発行
第1章で著者が遭遇した自殺企図者の例を紹介していて、それがこの本のメインです。
私も仕事柄、わがままな人、困った人と出会う機会は少なくありませんが、この本を読んでいると、もっとわがままで困った人に根気よくつきあっている様子に頭が下がります。私にはとてもとてもここまでは・・・。
著者は、男性の自殺者が多い理由に、行政の駆け込み寺がないことを挙げています。行政のつれなさ、まさしく「お役所仕事」ぶりはこの本でも言及されていますが、それでもそれさえないのでは自殺が減るわけもありません。自殺防止を著者のような民間ボランティアに頼っているのでは、情けない限り。さらに著者の活動に対して「東尋坊のイメージが悪くなる」と反対運動まであるそうです(237頁)。やりきれないですね。

茂有幹夫 太陽出版 2006年10月7日発行