木造一戸建て家屋建築を想定した地盤診断のハンドブック。
専門的な調査をしなくても地名や周辺地形、近隣建物の様子(壁や塀のひび割れや建具の歪み)、地図等の情報からおおよその地盤を判断する方法や、業者の報告書の見方や簡易調査法を解説しています。持ち歩きやすいように小型サイズなのも便利そう。
役所で近くのボーリング柱状図が入手できる(場合がある)とか、車止めのある遊歩道は暗渠(水路を地中に隠したもの)であることが多い(車両の通行による交通振動に耐えられないため)とか現実の調査に役立ちそうな情報もちらほら。
平板載荷試験では平板の直径の2倍程度の震度(約60cm)までしか荷重が伝わらないのでそれ以上の深さに軟弱層が潜んでいる場合にはその沈下が計測できていない(140頁)とか、一般に信じられているほどベタ基礎の剛性強度は大きくはない(148頁)、ベタ基礎は基礎幅が大きいので発生する地中応力は深い震度まで到達する、ガラなどの地中障害物が基礎直下に接触してこの支点として作用するといっそう不同沈下しやすくなる(148頁)など試験やベタ基礎への過度の信頼を諫める記述もあって参考になりました。
高安正道 日経BP社 2006年9月25日発行
専門的な調査をしなくても地名や周辺地形、近隣建物の様子(壁や塀のひび割れや建具の歪み)、地図等の情報からおおよその地盤を判断する方法や、業者の報告書の見方や簡易調査法を解説しています。持ち歩きやすいように小型サイズなのも便利そう。
役所で近くのボーリング柱状図が入手できる(場合がある)とか、車止めのある遊歩道は暗渠(水路を地中に隠したもの)であることが多い(車両の通行による交通振動に耐えられないため)とか現実の調査に役立ちそうな情報もちらほら。
平板載荷試験では平板の直径の2倍程度の震度(約60cm)までしか荷重が伝わらないのでそれ以上の深さに軟弱層が潜んでいる場合にはその沈下が計測できていない(140頁)とか、一般に信じられているほどベタ基礎の剛性強度は大きくはない(148頁)、ベタ基礎は基礎幅が大きいので発生する地中応力は深い震度まで到達する、ガラなどの地中障害物が基礎直下に接触してこの支点として作用するといっそう不同沈下しやすくなる(148頁)など試験やベタ基礎への過度の信頼を諫める記述もあって参考になりました。
高安正道 日経BP社 2006年9月25日発行